エンジニアのための熱力学(改訂版)


978-4-425-69062-6
著者名:刑部真弘 監修/角田哲也・川原秀夫・斉藤 朗 共著
ISBN:978-4-425-69062-6
発行年月日:2023/3/28
サイズ/頁数:A5判 256頁
在庫状況:在庫有り
価格¥4,400円(税込)
数量
シンプルな図を多用し、熱力学の基礎を簡潔にまとめた初学者向けの内容。例題・演習問題も充実。商船・水産・工業系の学校教科書に最適。

【まえがき】 本書は、商船、水産、工業系の学校において、熱力学の過程を修める学生および実務に携わるエンジニアに対し、その基礎を解説したものである。機械系のカリキュラムは大抵熱力学で得た知識を土台にして伝熱工学、冷凍機および内燃機関などを学習するようになっている。このため熱力学は機械工学上重要な学問となっている。
しかしながら、人間は熱を感じることはあっても特に工夫をしない限り、これを目で見ることはできない。さらに、熱力学では内部エネルギ、エンタルピ、エントロピなど抽象的な用語が多用されるため理解しにくい学問である。
熱力学の本は多数出版されているが、本書は肩肘を張らずに学習できるよう次の点に留意した。
(1)初学者のために従来出版されてきた熱力学の本より、学問レベ
  ルを落とすことなく内容をスリム化し、必要最低限の内容とした。
(2)抽象的な表現は極力避け、図や例を多用することによって読者に
  イメージを湧かせながら学習できるように努めた。
(3)例題および演習問題には各種資格試験や入社試験を参考にした。

平成13年1月
著者

【目次】
第1章 序論
 1.1 熱力学の概略
 1.2 単位系
 1.3 系
 1.4 温度
 1.5 熱量と比熱
 1.6 圧力
 1.7 仕事と動力
 1.8 熱量と仕事の符号

第2章 熱力学の第一法則  2.1 ジュールの実験
 2.2 熱力学の第一法則
 2.3 可逆変化と不可逆変化
 2.4 第一法則の一般式

第3章 理想気体  3.1 理想気体の状態式
 3.2 理想気体の内部エネルギ、エンタルピおよび比熱
 3.3 理想気体のエントロピ
 3.4 理想気体の状態変化
 3.5 混合気体

第4章 熱力学の第二法則  4.1 熱力学の第二法則
 4.2 サイクルとその評価方法
 4.3 カルノーサイクル
 4.4 可逆および不可逆サイクルの熱効率
 4.5 エントロピ

第5章 ガスサイクル  5.1 ガスサイクルに関連する用語
 5.2 オットーサイクル
 5.3 ディーゼルサイクル
 5.4 サバテサイクル
 5.5 ブレイトンサイクル
 5.6 スターリングサイクル

第6章 蒸気の性質  6.1 蒸気の一般的性質
 6.2 蒸気表および蒸気線図
 6.3 圧縮水および蒸気の保有熱
 6.4 蒸気の状態変化
 6.5 絞りと絞り熱量計

第7章 蒸気サイクル  7.1 ランキンサイクル
 7.2 再生サイクル
 7.3 再熱サイクル
 7.4 再熱再生サイクル

第8章 ノズル内の流れ  8.1 ノズルの基本原理
 8.2 ノズルの形状

(海事図書)


書籍「エンジニアのための熱力学(改訂版)」を購入する

カテゴリー:船舶(航海・機関・運用) 
本を出版したい方へ