著者名: | 有元貴文・稲田博史 共編 |
ISBN: | 978-4-425-88121-5 |
発行年月日: | 2003/12/18 |
サイズ/頁数: | A5判 346頁 |
在庫状況: | 品切れ |
価格 | ¥4,840円(税込) |
スルメイカ類の生態から生産システム、流通・加工に至るまでを詳説。資源管理を必要とするイカ釣り漁業の国際化に対応するための1冊。 競争から協調へイカ釣り漁業の国際化に対応するための1冊!
【発刊にあたってより】
イカ釣り漁業の国際化に対応するために、過去の漁業展開の歴史を振り返り、次の展開を見通していくことが必要であるとの観点から、平成10年秋「イカ漁業の現状と将来展望」と題したシンポジウムを日本水産学会が主催し、スルメイカ類(アカイカ科)を主対象とした各分野の情報提供がなされました。
これと連動して、漁業懇話会が「国際化時代のイカ釣り漁業」と題する講演会を開催し、韓国、中国、台湾等についての情報提供をいただき、国際化時代の中で「競争から協調へ」の新しい流れを生み出すための基盤固めを討議しました。
この集中的な議論のなかで、専門分野を越えた共同研究が必要であり、また、今後の資源管理に向けて国境を越えた新展開を要することが改めて認識されました。
そのなかで講演者の総意として、公園内容の全体をとりまとめて出版する方向が確認され、本書が生み出されました。
当時の問題点の数々は今も新しい課題として継続しているため、執筆いただいた各位には最新情報をもとに原稿のバージョナップをお願いし、また、日本のイカ漁業尾の歴史的展開についての原稿を新たに加え、21世紀に対応した「スルメイカの世界」を完成することができました。
スルメイカをめぐる世界がさらに大きく展望を拡げ、持続的な発展に向かって進んでいくために本書が活用されることを希望します。
【目次】
第1章 イカ釣り漁業及びイカ加工業の展開
1.1 イカ釣り漁業の展開
1.2 スルメイカ類の需給を規定するイカ加工業の展開
第2章 イカ類の生態と資源
2.1 遠洋海域におけるスルメイカ類の生態と資源
2.2 スルメイカ再生産と資源変動
2.3 イカ類の資源評価と管理
2.4 スルメイカの漁場形成と回遊
第3章 漁業生産システム
3.1 イカを釣る技術とシステムの展望
3.2 集魚灯技術
3.3 船上作業の省力化・自動化と最適化
第4章 加工技術と漁獲物の有効利用
4.1 新しい加工技術
4.2 漁獲物の有効利用
第5章 東アジアのイカ釣り漁業
5.1 韓国のイカ釣り漁業
5.2 中国のイカ釣り漁業
5.3 台湾のイカ釣り漁業
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