著者名: | 野村直吉船長航海記出版委員会 編 |
ISBN: | 978-4-425-94801-7 |
発行年月日: | 2012/5/17 |
サイズ/頁数: | A5判 172頁 |
在庫状況: | 品切れ |
価格 | ¥3,300円(税込) |
●2012年度 日本海運集会所【特別賞】受賞●
野村船長がいなければ日本南極探検隊長 白瀬 矗は南極大陸に到達できなかった!?
白瀬南極探検隊・野村直吉船長の手記を公開!航海者らしい的確な判断で白瀬隊の危機を救う。直筆の挿絵、技術解説等各種資料も充実
【発刊のことばより】
平成24年6月20日は、白瀬南極探検隊を乗せた「開南丸」が東京芝浦に帰着以来百周年である。野村直吉開南丸船長は南極探検の第二次航海(明治44年11月19日シドニー出港から明治45年3月23日までのニュージーランド、ウエリントン寄港まで)を主にした記録を日記形式で残している。航海中に記したログブックを基に、後の公開を想定して帰国後書き改めたものと考えられる。
当時の南極往復は、航海そのものが探検活動であり、且つまた上陸する探検隊を降ろすために停泊可能な泊地を見つけ、彼等を陸地に送り届けるという至難の任務も船長が担っていた。極地探検の要諦は船長と探検隊長の協力関係の如何によるといわれていたが、その辺の事情もこの「航海記」から読み取ることができる。
「航海記」は私記であり、その記述の解釈は文字通りという訳にはゆくまい。しかし、船長が何をどう考えていたかということは探検遂行の過程を理解する上で極めて重要な事柄であり、白瀬南極探検隊の公式記録である『南極記』と読み合わせることで、「白瀬矗の南極探検」という事業を理解する事が出来るのではあるまいか。
本書を通じて「明治の船長が保持していた優れた海技」の一端を理解いただき、同時に「日本人が持つ優れた海技を世界に示したい」と望んだ野村直吉船長の遺志に思いを寄せていただきたい。
【資料】
1.野村直吉「南極探検日記」(抜粋)
2.発表演説会での野村直吉船長発言
3.南極探険後援会、隊員、装備、糧食等リスト
4.開南丸に関する解説
(独立行政法人海上技術安全研究所 宇都正太郎)
5.開南丸の航海における天測、時計及び地磁気偏差(元国土地理院 吉村愛一郎)
6.野村船長日記から知る白瀬南極探検隊の気象状況(南極OB会 松原廣司・阿保敏広)
7.開南丸航海日誌
8.開南丸航海日程表
9.野村直吉略歴
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