著者名: | 田村照子 著 |
ISBN: | 978-4-425-55381-5 |
発行年月日: | 2013/12/5 |
サイズ/頁数: | |
在庫状況: | 品切れ |
価格 | ¥1,980円(税込) |
「持ち運べる小さな環境ー衣服」にまつわる
科学と文化のはなし。
ヒトはなぜ服を着るのか?
永年にわたり、衣服を科学してきた著者が、
カラダと着衣、そして気候の関係を徹底追及。
服飾の勉強をしている学生、アパレル関係者はもちろん、
住宅や家電業界など生活環境に関わるすべての方、
必読の1冊です。
【目次】
巻頭インタビュー 著者に聞く「この本を書いて思うこと」
序章 衣服は持ち運びできる微小環境
第1章 衣服の起源
1.1 ヒトー裸のサル
1.2 衣服の起源ー防寒が先か、装身が先か
第2章 現代社会における衣服と気候の関係ーいざ、街頭ウォッチング
2.1 初めの予測
2.2 やってみよう!
2.3 通行人を観察すること1年間
2.4 服種別衣服着用率の年間変動
2.5 日平均気温と服種別着用率の関係
2.6 同じ気温でも向暖期(春)と向寒期(秋)どちらが厚着?
2.7 その他の気象条件が着用率に及ぼす影響は?
第3章 着脱行動の引き金ー寒暑感覚の謎に迫る
3.1 「カギ」はヒトが恒温動物であること
3.2 体温の調節ー産熱と放熱のバランス
3.3 産熱ーエネルギー代謝
3.4 放熱その1ー顕熱移動(温度差による熱移動)
コラム 肥満と痩せ、寒さに強いのはどちら?
3.5 放熱その2ー潜熱移動(蒸発に伴う熱移動)
3.6 産熱と放熱の調節ー自律性体温調節
3.7 寒暑感覚の謎に迫るー自律性体温調節と行動性体温調節
コラム 頸髄損傷者の体温調節
第4章 皮膚における温冷感・湿潤感の感受性
4.1 皮膚の温点と冷点
4.2 温点・冷点マッピングの再現性
4.3 温点・冷点分布密度の部位差
4.4 温点・冷点分布密度と温・冷感受性との関係
4.5 温冷覚閾値測定装置の開発
4.6 温冷覚閾値の部位差とエイジング
4.7 エイジングに関する他の研究結果との比較
4.8 衣服の快適性と湿潤感ー皮膚には湿潤感の受容器がない!
4.9 湿潤感の正体を探る(1) 全身の湿潤勘
4.10 湿潤感の正体を探る(20 部分的な湿潤感
第5章 衣服の保温性・放熱性を測る
5.1 出発は寝袋の保温性からーサーマルマネキンの登場
5.2 日本におけるサーマルマネキンの開発
5.3 文化学園大学マネキンファミリーの開発に向けて
5.4 衣服の保温力を表す単位ークロ値
5.5 衣服表面空気(境界層)の熱抵抗をめぐって
5.6 マネキンによらないクロ値の推定
5.7 衣服の蒸発熱抵抗の測定ー発汗サーマルマネキンの開発
5.8 世界規格に向けたラウンドロビンテスト
5.9 熱抵抗による蒸発熱抵抗の推定
コラム ベビーマネキンによるおむつの蒸れ評価
5.10 衣服領域におけるサーマルマネキン
第6章 衣服による寒さ対策ー入を図って出を制する
6.1 衣服による放熱の抑制
6.2 どこを温めるのが有効か? 保温のツボは?
コラム 指先の凍傷防御反応ー冷え性との関係あり?
第7章 衣服による暑さ対策ー入を制して出を図る
7.1 人間は本来暑さに強い動物である
7.2 暑熱下の生理反応
コラム 皮膚の圧迫と発汗
7.3 衣服による暑さ対策
コラム 吸湿性 vs 吸水性
7.4 接触冷感
第8章 気候と快適着衣の定量的関係ー体感温度指標の利用
8.1 PMVに基づく気温と快適クロ値の関係
8.2 SETに基づく気温と着衣の快適クロ値の関係
8.3 メヒールとウンバッハによる着衣の快適域予測
第9章 世界の民族服・日本の民族服
9.1 民族服の素材と基本形態
9.2 世界の気候と民族服の特徴
9.3 民族服の保温力と気候との関係に関する実験研究
9.4 日本の気候と着物文化
第10章 さまざまな衣服と気候ー寝衣からスポーツウェア、子供服から高齢者服まで
10.1 寝衣・寝具
10.2 スポーツウェア・登山服など
10.3 各種防護服
10.4 年齢と衣服ー乳幼児服・高齢者服
第11章 環境時代の気候と衣服ークールビズなどの推進
11.1 クールビズ推進とその影響
11.2 クールビズに対する意識調査
11.3 クールビズ・ウォームビズへの企業の取り組み
11.4 アパレルせいひんLCAへの取り組み
終章 近未来のファッション
(気象図書)
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