航空の時代を拓いた男たち 交通ブックス309


978-4-425-77781-5
著者名:鈴木五郎 著
ISBN:978-4-425-77781-5
発行年月日:2014/5/21
サイズ/頁数:四六判 256頁
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価格¥1,980円(税込)
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航空の未来を信じて可能性に挑戦し、夢の実現に賭けた熱き男たちの物語
ライト兄弟の動力機による初飛行から10年あまりで飛行機は急速に進化を遂げ、群雄たちが航空路開拓と新型機開発にしのぎを削る一方、第1次世界大戦での優位性が認められ、兵器としても一段と改良が進められた。
これは、大航海時代になぞらえて「大飛行時代」とも称すべきこの時代に、航空の未来に賭けた熱き男たちの物語である。

【まえがき】より  わずか110年前に誕生した飛行機だが、赤児のよちよち歩きから第一次対戦の試練を受けて急成長し、次いで船の大航海時代になぞらえた冒険開拓“大飛行時代”という過酷なレースを迎えた。これに挑んだ飛行機屋(設計、製作者)とパイロットたちは、「勇士」「命知らずの一発屋」などの毀誉褒貶を浴びながら飛行機の可能性に賭け奮闘、それらの集大成がのちの航空発展と航空輸送の礎となったのである。
 なんといっても大飛行時代のピカーは1927年のニューヨーク〜パリ間大西洋横断飛行を成功させたアメリカのC・A・リンドバーグとなるが、回想記「翼よ、あれがパリの灯だ」により誰知らぬ者のない存在であろう。
 そこで、彼を除く大飛行時代の成功者(及び関係者)十数人をピックアップし(漏れた勇者も記事中で随所に登場)、航空雑誌「エアワールド」(休刊中)に2012年6月号から1年半「航空偉人伝」として連載したものと、他の単発記事を加え編集したのが本書である。
 登場人物の掲載順については、彼らのイベントが互いに入り組んだりして確定しにくいから、それぞれの年代、活動などを勘案して暫定した。彼らは大なり小なり互いに関連を持ち、リンドバーグも随所に登場する。また彼らの挑んだ記録飛行や機体が、直接・間接縁があり、大飛行自体、われわれともかなり身近なものだったことを知る。
 私たちがいつも利用する安全かつ便利な航空便の陰に、このような先人の涙ぐましくも痛快な物語のあったことを知っていただければ幸いである。

2014年4月
著者しるす

【目次】 1 ジェフリー・デ・ハヴィランド(イギリス)
  ー二代の「コメット」を生んだ熱き開発力ー
2 フーゴー・ユンカース(ドイツ)
  ー金属製低翼単葉機のパイオニアー
3 アントニー・フォッカー(オランダ)
  ー第一次大戦戦闘機と木製高翼でリードー
4 イゴール・シコルスキー(ロシア?アメリカ)
  ー初の四発機からヘリコプターまでー
5 エルンスト・ハインケル(ドイツ)
  ーナチスに潰されたジェット機のパイオニアー
6 デュドネ・コスト(フランス)
  ー冷静着実に大西洋逆横断飛行ー
7 キングスフォード・スミス(オーストラリア)
  ー大西・太平両洋横断を決めた空の王様ー
8 マルセル・ドレ(フランス)
  ーパリ〜東京間飛行でつまずいた曲技飛行の名手ー
9 ウィリー・ポスト(アメリカ)
  ー世界早回り記録第1号の独眼パイロットー
10 ジミー・ドゥリトル(アメリカ)
  ーユニーク万年中尉から空軍大将へー
11 ジャン・メルモーズ(フランス)
  ー「南十字星」号と散った南方飛行の華ー
12 ハワード・ヒューズ(アメリカ)
  ー富豪で奇人、記録づくめの超ヒコーキ野郎ー
13 鳥居清次
  ー田舎飛行少年から全日空の幹部へー
14 飯沼正明
  ー亜欧連絡「神風」号で航空日本へ躍進ー
15 藤田雄蔵
  ー「神風」と「航研機」育てた超然陸軍パイロットー
16 中尾純利
  ー世界一周機「ニッポン」のベテラン機長ー

(航空図書)


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