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2012年4月29日  

「ふね検」について語ってもらいました

「ふね検」について語ってもらいました
「ふね検」ってご存知でしょうか?「船の文化検定」、略して「ふね検」です。
どんなことをやるのかと言うと、船に関する様々なことを学び、それを自分の知識として得ることのできる検定です。
日本海洋レジャー安全・振興協会
という団体が年に1,2回行っている検定です。今日はその検定のお仕事をされている光長様に「ふね検」の魅力についてお聞きしました。

ふね検について

船に関する歴史や文化、あるいは船を使った遊びなどについて楽しく学び、深く、幅広い知識を修得できる検定試験が「ふね検」です。インターネットで実施する検定と違い、実際に会場で実施するのでその特性を生かすようにしています。具体的にはなるべく海や船に関連するような施設を会場としてお借りしています。ふね検で勉強したことを、会場の博物館などで実物をみて確かめるこどもできます。また本物の船の船内で検定を実施したりしています。

●過去の実施会場
 【船内】
  羊蹄丸、八甲田丸、新日本海フェリー「らいらっく」、氷川丸、
  神戸コンチェルト、航海訓練所練習船「青雲丸」
 【博物館】
  海王丸パーク、船の科学館、横浜みなと博物館、フェルケール博物館、
  名古屋海洋博物館、なにわの海の時空館、大和ミュージアム、福岡市博物館など

造船所ではまだ実施したことがないので、ご協力していただける企業さんがあればご連絡いただけると幸いです。

なぜ、ふね検をはじめたのか?

(私達が子供だった頃でも多少そのような風潮がありましたが、現在は尚更)
海や水辺は危険だという認識が広まり、子供たちが船や海に触れる機会が減りました。私たちは普段 小型船舶操縦士の国家試験を実施しているのですが、小型船舶の免許を取得する人も少しずつ減少しています。そのような状況もあり、子供から大人まで多くの人に海や船に触れる機会を持ってもらおう、海洋レジャーの楽しさを知ってもらおうと5年ほど前から試験艇を利用してイベントなどで無料・有料の体験乗船(操縦)を実施して、手前味噌ですが、大変好評を得ています。これが当会の持っているハード面を利用した普及活動で、ふね検は試験機関のソフト面のノウハウを利用した普及活動です。

※はじめるにあたって苦労したことなど
問題集の編纂・検定問題の作成に苦労したと聞いています。「漁夫の利」なのか「漁父の利」なのか。ほかにも船名の丸のハナシなど諸説あるものもあります。裏付け調査は相当な苦労があるようです。広報の方法。宣伝費をたくさんかけることができれば良いのですが・・・。効果的な宣伝方法を模索しています。ふね検は船の科学館さん、舵社さん当協会で協力して実施しているのですが、検定問題の作成はもちろんのこと、その開催に当たっては、多くの企業や団体の方々のご協力を得て実施することができています。この場をお借りしてお礼を申し上げます。

どんな人に受けてもらいたいか

もちろん、船や海が大好きな人に受験してもらいたいです。(海洋大や商船高専に進みたい)、将来は船乗りになりたい、船を作ってみたい、なんて大きな夢を抱いているお子さん、昔大きな夢を抱いた子供だった方。海や船が大好きな人と話す機会が多い方。(マリーナの方、船会社、旅行会社の方)船の学校では、航海学や船舶工学などの授業はあります。また船会社では積荷やオペレーションをして、日常的に船に関わっている方もいらっしゃいます。でも船に関する歴史・文化はあまり触れることはないかなと思います。神戸大海事科学部の教授や、商船高専の先生なども受験してくださっています。推薦入試などのPR欄に記載できるほど認知されると嬉しいのですが・・・。

どんな問題がでるのですか?

海や船にまつわるさまざまな知識、雑学などを問う検定です。海の歴史・種類(日本編、世界編)、船の文化・慣習、船の仕組み、船の運航、船の遊び(知識・題材)の五つのテーマから、それぞれ10問、計50問が出題されます。問題は初級用と中・上級用の2種類があり、初級は全体の70%、中・上級は正解率(中級は80%、上級は90%)によってそれぞれ合格となります。また、中・上級を受けるには初級に合格していることが必須です。

受験者へのメッセージ

合格すると、認定証と記念品が贈られます。宿泊施設の割引のほかに、
回ごとにいろいろな特典があります。
ちなみに第7回は

 ・ナビオス横浜宿泊つきロイヤルウィングディナーバイキングクルーズ チケット
 ・太平洋フェリー ランチバイキングクルーズチケット
 ・神戸コンチェルト アフターヌーンクルーズチケット
 ・船会社などの船関係のカレンダー など

回を追うごとに協力してくださる企業や団体が増えて、特典がどんどん豪華になってきています。大変ありがたいです。初級の本を読むだけでも結構面白いと思います。初級合格でもかなりの船博士だと思います。就職に有利になるというわけではないけれど、仲間内のちょっとした自慢にどうぞ。中上級は相当な難関ですが、上級合格した方で希望される場合には、ホームページに名前が掲載されます。ぜひ上級合格して、思いっきり周囲の人に自慢してください。

日本海洋レジャー安全・振興協会の紹介

・小型船舶操縦士国家試験機関
・小型船舶操縦免許更新機関
・遊漁船主任者講習、海上特殊無線技士養成講習会なども実施しています。
本を出版したい方へ