隈研吾 鎌倉に「小さな英国アンティーク博物館」をつくる訳


978-4-425-98541-8
著者名:土橋 正臣 著・隈 研吾 監修・森日出夫 写真
ISBN:978-4-425-98541-8
発行年月日:2022/9/28
サイズ/頁数:A5判 192頁
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価格¥2,200円(税込)
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英国アンティークコレクターの土橋正臣氏が鎌倉に「英国アンティーク博物館 BAM鎌倉」を建てることになりました。鎌倉鶴岡八幡宮の参道に立つ英国アンティーク博物館として、9/23にグランドオープン。
設計・デザインを隈研吾氏が担当し、その過程を写真家の森日出夫氏が撮影。鎌倉彫を模した外壁のファサードは、一見の価値があり、本書は隈研吾氏と土橋正臣氏によるインタビューで、この博物館を建てる意義や建物の構造、各フロアを解説。

【はじめに】 鎌倉の鶴岡八幡宮から歩いてすぐ、若宮大路の参道沿いに、小さな英国アンティーク博物館「BAM鎌倉」(British Antique Museum)が誕生しました。建築家、隈研吾氏がデザインを担当、鎌倉彫をモチーフにした外壁のファサードが目を引きます。と同時に、その佇まいは新しいながらも鎌倉にしっくりとなじみ、いずれ欠かせない風景のひとつとなるでしょう。
「BAM鎌倉」の大きなテーマは、

OLD & NEW 過去は新しい、
モノを引き継ぎ、ヒトを引き継ぐ

アンティークとは、人が作り上げた100年以上を経過したものを言います。つまりアンティークを引き継ぐと言うことは、モノだけではなく、作り手や使い手のヒトの想いも一緒に引き継ぐことになるのです。 そして、アンティークを所有するということは、その「一時預かり人」になるのです。
私が20代の頃、初めて訪れたイギリスで知った古き良きものを大切にする文化。それを英国アンティークというコレクションを通して次の世代に伝えたい。そのための博物館を作るにあたって、鎌倉と英国との関係を調べるうちに、一人の建築家に辿りつきました。それが隈研吾氏です。
隈氏は、鎌倉の高校出身であり、東京オリンピック主会場となった国立競技場を建築デザインする前年、英国スコットランドにてヴィクトリア&アルバート博物館の別館ダンディを設計しています。
私は隈研吾氏へ一通の手紙を書きました。
「モノを引き継ぎ、ヒトを引き継ぐ博物館を鎌倉に建てたい」と。
そして、ついに『BAM鎌倉プロジェクト』がスタートしたのです。
本書は三部構成になっており、第一章において、隈研吾氏のインタビューを通じて、鎌倉に英国アンティーク博物館を建てる意義を、第二章では、BAM建築を構造面から解説し、第三章においては、博物館のフロアごとのテーマやアンティークの背景にある物語、その愉しみ方を記しました。
是非、鎌倉と英国の繋がり、そしてアンティークの奥深い世界を愉しんでください。

BAM鎌倉
館長 土橋正臣


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