海事・交通・水産・気象図書出版の成山堂書店

2025年9月27日に、開業100年を迎える叡山電車の写真集。その歴史を、沿線に住み写真を撮り続けていた著者貴重な昭和時代の写真から現在までを振り返る。

【はじめに】 令和7（2025）年9月27日、叡山電車は開業100 年目をむかえます。そもそも叡山電車は、京都の町の北東にそびえたつ比叡山への乗客輸送を目指して、賀茂川と高野川の合流地点、出町柳を起点に平坦線と鋼索線（ケーブル線）の組合せで開業しました。
私は、この電車の開業から10 年後に、この電車の沿線で生まれました。電車の走る音を子守歌のように聞きながら育ち、現在もこの沿線に住んでいます。
幼いころは、電車の走る音で電車の形式が判ったものです。また、中学生の時には、叡山電車の案内記事を書いて、創刊まもない鉄道誌に掲載されたこともありました。その後もこの電車とは、ずっとかかわりがありました。
私のそばにいつも存在した叡山電車の100 年近い発展の移り変わりを振り返ってみたくなり、「叡山電車100年のあゆみ」を上梓いたしました。京都の山岳電車とも箱庭電車とも評されている叡山電車の走る姿を楽しんでいただければ、うれしく思います。

2022年8月
中田安治



中身を見てみる

【目次】
沿革
叡山本線 　叡山本線（5.6 ㎞）に沿うて
　出町柳
　元田中
　茶山〜一乗寺
　修学院
　宝ヶ池
　三宅八幡〜八瀬比叡山口

鞍馬線 　鞍馬線（8.8 ㎞）に沿うて
　宝ヶ池
　八幡前〜岩倉
　二軒茶屋〜市原
　市原〜二ノ瀬
　二ノ瀬
　貴船口
　鞍馬

ポール電車
叡山電車の車両（型式）
阪神電車が叡山電車に