著者名: | 片寄洋一・國枝佳明 著 |
ISBN: | 978-4-425-00087-6 |
発行年月日: | 2024/3/28 |
サイズ/頁数: | B5判 244頁 |
在庫状況: | 在庫有り |
価格 | ¥3,080円(税込) |
実際に出題された過去問題を収録。海図の扱い方など、初歩からやさしく解説した問題解答集。カラーの練習用海図収録、総問題数236問。1級へのアップグレードを目指すなら、この1冊。
【改訂増補版発行にあたって】
本書は2006年の初版から皆様にご活用いただき,おかげさまで数年おきに版を重ねてきました。このたびの改訂増補版発行にあたっては全体の内容を見直し,下記の点を改訂しました。
1 収録問題を見直し,新しい問題を加えました。
2 すべての解答に解説を加えました。
3 解説のための図や写真を追加しました。
4 難しい表現をできるだけわかりやすく改めました。
海上保安庁が発表した2022 年における海難の発生状況によると,小型船舶が全体の74%,そのうちプレジャーボートが最も多く,50%を占めています。中でもプレジャーボート海難では,機関故障による運航不能が全体の21%と最も多くなっています。これらは,定期的な点検整備と発航前検査を実施することで未然に防止できる可能性がある海難です。
海は広く,自然の美しさを楽しめ,癒しとリラクゼーションを提供するとともに皆さんの冒険心をくすぐるアクティビティをも提供してくれます。本書を活用していただき,海を知り,船を学んでいただき,無限の可能性と魅力溢れる海を堪能ください。試験を受ける読者の皆様は,本書を参考にしていただいて楽しく学ぶとともに海や船の面白さにも触れていただければ幸いです。
2024年2月
片寄洋一・國枝佳明
【はじめに】
本書は、二級(または旧四級)小型船舶操縦士免許受有者が一級小型船舶操縦士を受験するために既出問題(平成18年4月以降に出題された)、類似問題の解説・考え方を実践的にまとめたものである。
小型船舶操縦士の免許は、エンジンを搭載した小型船舶(総トン数20トン未満の船舶)を操縦するために必要な資格である。
モーターボート、水上オートバイ、エンジン付きクルーザーヨット等を操縦するための免許だが、船舶の種類、大きさ、航行区域によって免許(資格)が異なる
小型船舶免許操縦士の種類
・一級小型船舶操縦士:
総トン数20トン未満の船舶(水上オートバイを除く)で、全ての海域を航行できる外洋免許。
・二級小型船舶操縦士:
総トン数20トン未満の船舶(水上オートバイを除く)で、平水区域と海岸線から5海里
以内の海域を航行できる沿岸免許。
・二級小型船舶操縦士(湖川小出力限定):
航行区域が湖川等に限定、エンジン出力を15kw(約20馬力)未満に限定する免許。
・特殊小型船舶操縦士:
水上オートバイ専用の操縦免許
ステップアップ(進級)時の試験免許措置の拡大
平成15年6月の法律改正により、試験制度の合理化が図られ、進級時や総トン数の限定等の試験の免除が拡大された。
ステップアップ(進級:プロモーションシステム)について
二級小型船舶(旧四級)操縦士免許受有者が、一級小型船舶操縦士試験を受験する場合、身体検査と学科試験の上級科目(上級運航1、8問。上級運航2、6問。計14問)のみとなり、実技試験は免除される。
小型船舶操縦士免許証の未取得者は、学科試験を全て受験する。
二級・旧四級から、一級へのステップアップの場合
(1)実技試験:免除
(2)学科試験:
1操縦者の心得及び遵守事項・・・免除
2交通の方法 ・・・免除
3運航 ・・・免除
4上級運航1 ・・・必要
5上級運航2 ・・・必要
(3)合格基準:
4が8問中4問以上正解、5が6問中3問以上正解、かつ、
4+5が10問以上正解であること。
身体検査基準
視力:量眼とも0.5以上(矯正可)。
弁色力:夜間において船舶の灯火の色が識別できること(赤、緑、白の灯火の識別検査)。
聴力:5mの距離で話声語(普通の大きさの話声語)が聴取できること(補聴器の使用可)。
疾病及び身体機能の障害:軽少で小型船舶操縦士の業務に支障をきたさないと認められること。
【目次】
上級運航Ⅰ
航海計画
問51 全航程の距離と所要時間
全航程の距離と所要時間
問52 船位の測定
クロスベアリング(交差方位法)
重視線(トランジットライン)
レーダーによる測定
問53 潮流航法
海潮流の流向・流速
実航磁針路・実航速力
海潮流を加味した針路
問54 航海計画,整備,点検
航海計画に関する諸事項
航行中の注意事項
夜間航行
航海計器
救命設備
気象・海象
問55 気象予測・潮流・海流
気象予測
潮流・海流
潮流(潮汐流)
問56 潮汐
荒天航法
問57 荒天航法・台風避航
荒天準備
台風避航
海難防止
問58 海難事例
上級運航Ⅱ
機関の保守・整備
問59 燃料消費・航続距離・航続時間
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの基本
問60 燃料油系統・潤滑油系統
燃料油系統
潤滑油系統
問61 冷却水系統・電気系統
冷却水系統
電気系統
問62 動力伝達系統
動力伝達系統の装置
機関故障時の対処
問63 始動不良・停止・オーバーヒート
問64 異常振動・臭気・異音
エンジン始動
【読者からの声】
●T様
「わかりやすい解説、説明でとても参考になりました。また、このような本を出版してもらえる事を願っております」
●N様
「日本海洋レジャー安全・振興協会の方から『わかりやすく丁寧な本』と紹介され購入しました。解説がとてもわかりやすく良かったです」
●T様
「全体的にわかりやすく、短時間でマスターできました」
●N様 52歳
「解説が丁寧に書かれていたので受検合格に非常に役立った」
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