英和対訳 2006年ILO海上労働条約(正訳)2025年版


978-4-425-23144-7
著者名:国土交通省海事局 監修
ISBN:978-4-425-23144-7
発行年月日:2025/3/18
サイズ/頁数:A5判 336頁
在庫状況:予約
価格¥8,800円(税込)
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「2025年版」発刊にあたって 船員の「権利章典」とも呼ばれる「2006年の海上の労働に関する条約」は,わが国でも2013年8月5日に批准登録し,2014年8月5日に発効しました。
同条約は,船舶で働く船員のための最低限の要件を定め,雇用条件,労働・休息時間,居住設備,レクリエーション用の設備,食料及び料理の提供,健康保護,医療,厚生,社会保障に関する規定を含んでいます。
本書は,この「2006年の海上の労働に関する条約」の正訳を英和対訳で収録したものですが,前回,2018年の改正まで反映させた『2006年ILO海上労働条約(正訳)【2021年版】』の出版の後,ILOにおいて2022年に開催された第4回特別三者委員会(STC)第2部会合において条約の改正案が最終化され,同年のILO第110回総会において同改正案が承認,2024年12月23日に発効しました。

主な改正内容は以下のとおりです。

1 .船員のレクリエーション用の設備のひとつとして,社会的なつながり
(social connectivity)を含める旨,関連要件を加えることとした。
2 .食料および飲料水については,雇用期間中は無料で提供され,かつ,バランスのとれた食料を提供するよう,関連要件を改めることとした。
3 .提供される食料および飲料水の量,栄養価,品質および多様性について,船長による船上での文書による検査が要求される旨,関連規定を改めることした。
4 .すべての船員に対して,適切なサイズの個人用保護具を提供するように,関連要件を改めることとした。
5 .船員の送還ならびに疾病,負傷または死亡に関する金銭上の保証の証明書の記載要件を改めることとした。

今回の『2006年ILO海上労働条約の改正版[正訳]【2025年版】』は,これらの改正を含んだ最新版として発行するものです。
本書が,関係各位の便宜に寄与することができれば幸甚です。

2025年1月
編者識


【目次】 前文
一般的義務 第1条
定義及び適用範囲 第2条
基本的な権利及び原則 第3条
船員の雇用についての権利及び社会的権利 第4条
実施及び執行の責任 第5条
規則並びに規範A部及び規範B部 第6条
船舶所有者団体及び船員団体との協議 第7条
効力発生 第8条
廃棄 第9条
効力発生の効果 第10条
寄託 第11条
    第12条
特別3者委員会 第13条
この条約の改正 第14条
規範の改正 第15条
正文 第16条
2006年の海上労働条約の規則及び規範への注釈
規則及び規範

第1章 船舶において労働する船員に関する最低限の条件  第1.1規則 最低年齢
 第1.2規則 健康証明書
 第1.3規則 訓練及び資格
 第1.4規則 募集及び職業紹介

第2章 雇用条件  第2.1規則 船員の雇用契約
 第2.2規則 賃金
 第2.3規則 労働時間及び休息時間
 第2.4規則 休暇についての権利
 第2.5規則 送還
 第2.6規則 船舶の滅失又は沈没に係る船員への補償
 第2.7規則 船員の配乗の水準
 第2.8規則 船員の経歴及び技能の向上並びに雇用の機会

第3章 居住設備,レクリエーション用の設備,食料及び料理の提供  第3.1規則 居住設備及びレクリエーション用の設備
 第3.2規則 食料及び料理の提供

第4章 健康の保護,医療,厚生及び社会保障による保護  第4.1規則 船舶及び陸上における医療
 第4.2規則 船舶所有者の責任
 第4.3規則 健康及び安全の保護並びに災害の防止
 第4.4規則 陸上の厚生用施設の利用
 第4.5規則 社会保障

第5章 遵守及び執行  第5.1規則 旗国の責任
  第5.1.1規則 一般原則
  第5.1.2規則 認定された団体の権限
  第5.1.3規則 海上労働証書及び海上労働遵守措置認定書
  第5.1.4規則 検査及び執行
  第5.1.5規則 船舶内における苦情に関する手続
  第5.1.6規則 海難
 第5.2規則 寄港国の責任
  第5.2.1規則 港における検査
  第5.2.2規則 陸上における船員の苦情の取扱いに係る手続


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カテゴリー:法令 
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