著者名: | 今田節子 著 |
ISBN: | 978-4-425-85131-7 |
発行年月日: | 2003/3/28 |
サイズ/頁数: | 四六判 202頁 |
在庫状況: | 品切れ |
価格 | ¥1,760円(税込) |
健康食として注目されている海藻。日本では古くから薬効をもつ食べ物として、今よりも多種類の海藻が利用されていた。
海藻の食文化を見直すことで、新しい利用法も見えてくる!
【目次】
第1章 海藻とは何か?海藻の食文化を理解するために?
1-1 海藻と海草はどう違う
(1)海藻と海草を区別する
(2)海草利用の伝統
1-2 海藻の分類と特徴
(1)色による海藻の分類
(2)「〜モ」「〜メ」「〜ノリ」
1-3 海藻が生える環境とその採り方
第2章 食用海藻の種類と移り変わり
2-1 食べている海藻は一握り
2-2 昔はたくさん食べていた
2-3 古代から近世の食用海藻
2-4 海藻の産地と流通の歴史
2-5 限定されてきた海藻の種類
第3章 伝統的な海藻の食文化
3-1 海藻採取の目的
(1)自給自足のための採取
(2)産業としての採取
3-2 海藻と祭り
(1)海藻の豊漁祈願と感謝祭
(2)解禁日の磯行事
3-3 海藻は日常的に食べていた
3-4 冠婚葬祭などの行事で食べる海藻
(1)祝い事に使う海藻
(2)仏事に使う海藻
(3)行楽用・特別の労働食に作られた海藻料理
3-5 海藻のいろいろな利用法?非常食から肥料まで?
第4章 コンブ,ワカメ,ヒジキ,モズク?褐藻類の歴史と伝統料理?
4-1 コンブの歴史と伝統料理
(1)コンブは高貴な食べ物だった
(2)コンブの流通?北海道・福井・大阪?
(3)いろいろなコンブ加工品
(4)伝統的なコンブ料理
(5)コンブ料理の工夫点
4-2 ワカメの歴史と伝統料理
(1)庶民の食べ物ワカメ
(2)ワカメの食べ方今昔
(3)ワカメの加工と保存
(4)ワカメ料理とその工夫
(5)代用品アントクメ
4-3 ヒジキの歴史と伝統料理
(1)非常食になったヒジキ
(2)ヒジキの加工と保存
(3)ヒジキ料理とその工夫
4-4 アラメの歴史と伝統料理
(1)アラメは生食不可だった
(2)アラメの加工と保存
(3)アラメ料理とその工夫
4-5 モズクの歴史と伝統料理
(1)モズクの利用と産地
(2)塩漬けにして保存
(3)モズク料理
4-6 その他の褐藻類
4-7 料理に活かされた褐藻の科学
(1)コンブの旨味
(2)ヒジキやアラメのあくを抜く
(3)ワカメの灰干しの利点
(4)メカブのとろろ,アラメのとろろ
(5)大豆とのコンビネーション
第5章 ノリ,テングサ,イギス,エゴノリ?紅藻類の歴史と伝統料理?
5-1 ノリの歴史と伝統料理
(1)ノリの種類
(2)ノリの利用の歴史
(3)アサクサノリの登場
(4)ノリの加工と保存
(5)ノリ料理とその工夫
5-2 テングサの歴史と伝統料理
(1)テングサ利用の歴史
(2)雨にさらして乾燥保存
(3)テングサ料理
(4)テングサ料理の工夫
(5)寒天の発明
5-3 イギスの歴史と伝統料理
(1)イギス利用の歴史
(2)イギス料理の分布
(3)仏さまのご馳走
(4)イギスの加工と保存
(5)イギス料理
5-4 エゴノリの歴史と伝統料理
(1)イギスと呼ばれたエゴノリ
(2)エゴノリの産地と呼び名
(3)エゴノリの加工と保存
(4)エゴノリ料理
5-5 「固めて」食べる紅藻料理
5-6 「固まらない」紅藻の料理
5-7 料理に活かされた紅藻の科学
(1)ノリは焼くと赤くならない
(2)トコロテンはなぜ固まる
第6章 アオノリ,アオサ?緑藻類の歴史と伝統料理?
6-1 アオノリの歴史と伝統料理
(1)彩りを添えるアオノリ
(2)アオノリの加工と保存
(3)アオノリ料理
6-2 アオサの歴史と伝統料理
(1)アオノリと呼ばれたアオサ
(2)アオサの加工
(3)アオサの料理
6-3 料理に活かされた緑藻の科学
(1)美しい緑色の正体
(2)磯の香りと緑藻類
第7章 カワノリ,スイゼンジノリ?淡水産の藻の利用・歴史・伝統料理?
7-1 淡水藻の利用と歴史
7-2 忘れられていく淡水藻の料理
第8章 海藻は健康にいい?その効用と栄養?
8-1 民間伝承と本草書の比較
(1)民間伝承の事例の分類
(2)本草書に記された事例の分類
8-2 海藻の医薬的効用
(1)民間に伝わる海藻の効用
(2)本草書にみる海藻の薬効と利用法
8-3 健康と美しい髪のために?保健食としての利用?
8-4 海藻は縁起がいい!
8-5 海藻という機能性食品の再評価
8-6 海藻の栄養
(1)海藻はミネラルの宝庫
(2)たんぱく質・ビタミンも豊富
(3)温故知新で生活習慣病を予防
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