自動改札のひみつ 【改訂版】 交通ブックス114


978-4-425-76132-6
著者名:椎橋章夫 著
ISBN:978-4-425-76132-6
発行年月日:2005/3/8
サイズ/頁数:四六判 214頁
在庫状況:品切れ
価格¥1,650円(税込)
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誰もが一度は使ったことがある自動改札。自動改札機は一体どんな仕組みになっているのでしょうか?そんな疑問を自動改札のプロがわかりやすく解説します。最新のSuica、ICOCAカードなど乗車券と駅の業務のひみつをこっそりお教えします。

【発刊に寄せて】
21世紀の幕開けである2001年11月よりJR東日本で導入したICカードSuica(スイカ)は、瞬く間に普及し、今では自動改札機のカチカチの音も「ピッ」という音に変わってきた。使い勝手も格段に向上している。
日常生活の中で誰もが利用したことがあり、誰もが知っているこの自動改札機…。いったい、その仕組みはどうなっているのか?と疑問を抱く人は多いと思う。
日本に自動改札機が本格的に登場してから約30年経つが、この間、自動改札機に関する図書は残念ながら皆無である。
本書は、自動改札機に関心を抱く人々に幅広く、分かりやすく解説することを目的に編纂したものである。
自動改札機は乗車券の発行、精算、処理したデータを上位システムへアップロード、判定データなどを上位からダウンロードなど、一連の駅の業務をシステム化した機器群の中の一つとして動作しており、駅務機器システムの中でもとりわけ重要な端末機器となっている。したがって本書では、単に自動改札機のみならず、システム全般についても解説している。
また、自動改札機は駅員に代わり各種乗車券のチェックをすることから始まったが、お客様サービスと乗車券は密接にかかわり合っている。機器の仕組みは当然ながら、どんなお客様サービスがあって、その実現のために機器の開発などがどのように行われてきたのか。また、歴史や諸外国との違い、さらに今後のIT化社会の進展の中で、どんな新しいサービスが出現し、自動改札機の機能はどのように進化していくのか…なども紹介することとした。
本書が、少しでも自動改札機に関心を抱く読者のお役に立ち、自動改札機への理解が深まり、愛着をもってご利用いただければ幸甚である。

【目次】
1.自動改札の役割
 1.1 自動改札は野球でいえばキャッチャー
 1.2 省力化を目的に始まった自動改札機の導入
 1.3 サービス向上とストアードフェア
 1.4 不正乗車は許さない!その対策とは?
 1.5 近代化イメージの訴求
 1.6 進化するサービス,ICカード

2.ICカード出改札システム
 2.1 ICカードとは
 2.2 交通用ICカードの仕様
 2.3 Suicaの機能

3.日本の自動改札の歴史
 3.1 昭和40年代に始まった技術開発
  3.1.1 読取方式選定の時代
  3.1.2 判定スピードの克服
  3.1.3 サイバネ規格の誕生
 3.2 サイバネ規格改訂による磁気方式安定化努力の時代
 3.3 判定精度向上の時代
 3.4 高密度・高保持力の磁気乗車券の時代
 3.5 SFサービス不正乗車対応システムの時代
 3.6 ICカードの時代
  3.6.1 ICカード導入の背景
  3.6.2 実用化まで十数年を費やした鉄道用ICカード
  3.6.3 課題だった処理方式
  3.6.4 自動改札の処理はこうして行う

4.自動改札の種類と構造
 4.1 意外と多い機種
 4.2 自動改札機の構造
 4.3 搬送部の構造と機能

5.自動改札機はどのような機能をもっているか
 5.1 自動改札機で通れる券
  5.1.1 乗車券類の規格化
  5.1.2 乗車券の様式
 5.2 自動改札機はどんな方法でチェックするか
  5.2.1 通常の判定
  5.2.2 子供はどうやって判定するか
  5.2.3 マル秘不正乗車の判定
  5.2.4 不正乗車した場合の罰則

6.外国と日本の自動改札機の違い
 6.1 欧州の自動改札機
 6.2 米国の自動改札機
 6.3 東南アジアの自動改札機

7.共出改札システム-システムの構成

8.券売機
 8.1 券売機の歴史
 8.2 券売機のしくみ
 8.3 自動販売機との違い

9.外どこまで進化するICカード乗車券システム
-ICカードの多機能化とその未来


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カテゴリー:交通ブックス タグ:交通ブックス 技術 鉄道 
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