航海計器シリーズ2 ジャイロコンパスとオートパイロット【新訂増補】


978-4-425-43084-0
著者名:前畑幸弥 著
ISBN:978-4-425-43084-0
発行年月日:2008/12/18
サイズ/頁数:A5判 300頁
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価格¥4,180円(税込)
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最新の資料に基づき、原理、構造、作動などについてわかりやすく説明。特に適応オートパイロットについて1章をさいて説明。

【新訂増補に当たって】より 最近、マイクロプロセッサの発達につれて、適応オートパイロットが実用化されました。このオートパイロットは、自船の操縦性や外部環境の変化に適応するよう、各種調整が自動的に変化、調整されます。したがって単にディジタル化されているだけでなく、これと同時に適応化されており、省エネルギー操舵に役立つことが認識され、かなり普及し始めております。
このような事情を考えると、今後改良が積み重ねられるでしょうが、外洋船ではこのオートパイロットが増加の一途をたどることは必至であろうと推察されます。
従来のものと比べて、このオートパイロットは、操作法などではあまり変わらないように作られていますが、原理的、構成的にはかなり異なったところがあります。そこで原理の概要と実際の機器についてやさしく解説することが必要であろうと考え、これらを第8章にまとめて記述した次第です。
最近の進歩した適応オートパイロットをマスターするうえで、この新訂増補版が道しるべの役を果たせるなら、著者にとってこれ以上の喜びはありません。

平成5年7月
著者しるす

【はしがき】より 「ジャイロコンパスとオートパイロット」が始めて刊行されましたのは昭和47年のことで、それからちょうど10年の年月が経過しました。この間、技術の進歩もさることながら、1974年SOLAS条約が発効になるなどの特殊な要因が重なって大きな変革を遂げ、現状にそぐわない内容となってしまいました。そこで本書は現状に即した商船教育の実施を図って、装いも新たにその改訂版を刊行することにしました。
内容を書き改めるに際して留意しました点は、初学者の勉学にも役立つよう全般的に説明をやさしくしたこと、各社でまちまちの用語をなるべく統一したこと、回路の説明をほとんど省略してしまったこと、末尾に最近の国家試験問題を掲載したことなどであります。この内容をマスターして学習上も、実務上も大いに役立てていただければと希望する次第です。
しかし船で各社の取扱説明書を読んだ場合、用語の異なるものがあって逆に不便を感ずることがあるかも知れません。これは初学者が専門用語の学習にかなり努力を必要とする実情を考慮したもので、なるべく用語がまちまちにならないようにという著者の意のあるところを理解していただければ望外の喜びとするところであります。もとより著者は浅学の身でありますから、説明不足や異論のあるところが残っているかも分かりません。ご忠告を期して止みません。
最後に、本書の出版に当たって東京計器、北辰電機の両社から貴重な資料を提供していただいたことに対し深く感謝いたします。また出版のすすめや世話をしていただいた(株)成山堂書店の小川實社長ならびに関係者の方々の謝意を表します。

昭和57年6月
前畑幸弥

【目次】
1章 ジャイロと船の自動化
 1.1 ジャイロコンパスの発達
 1.2 オートパイロットの発達
 1.3 技術の進歩と船の自動化
 1.4 国際的な規制の実現

第2章 ジャイロコンパスの原理 〔2−A〕原理
 2.1 ジャイロコンパスの利点
 2.2 ジャイロの特性と地球自転の影響
 2.3 指北原理
〔2−B〕誤差および防止法
 2.4 緯度誤差
 2.5 速度誤差
 2.6 変速度誤差
 2.7 動揺誤差
 2.8 旋回誤差

第3章 スペリー系ジャイロコンパス 〔3−A〕TG−5000型
 3.1 概説
 3.2 構造および作動
 3.3 操作
 3.4 点検および保守
 3.5 コースレコーダ
〔3−B〕TG−100型
 3.6 TG-100型ジャイロコンパス
〔3−C〕ES−11A型
 3.7 ES−11A型ジャイロコンパス
〔3−D〕14型
 3.8 スペリー14型ジャイロコンパス

第4章 アンシューツ系ジャイロコンパス 〔4−A〕D−3型
 4.1 概説
 4.2 構造および作動
 4.3 操作
 4.4 点検および保守
 4.5 分解および組立法
 4.6 故障および処置
 4.7 コースレコーダ
〔4−B〕CMZ−300型
 4.8 CMZ−300型ジャイロコンパス
〔4−C〕C−1A型
 4.9 C−1A型ジャイロコンパス

第5章 オートパイロットの原理  5.1 自動操舵とオートパイロット
 5.2 オートパイロットの基本的操舵法
 5.3 外乱による船の運動と操舵の関係
 5.4 オートパイロットの種類
 5.5 オートパイロットの基本的使用法

第6章 スペリー系オートパイロット 〔6−A〕PR−2500型
 6.1 概説
 6.2 構造および作動
 6.3 操作
 6.4 点検
〔6−B〕PR−5000型
 6.5 概説
 6.6 構造および作動
 6.7 操作
 6.8 点検
〔6−C〕PLC型
 6.9 スペリー・デュアル型パイロット

第7章 アンシューツ系オートパイロット 〔7−A〕IPS−5型
 7.1 概説
 7.2 構造および作動
 7.3 操作
 7.4 点検
〔7−B〕PT−10型
 7.5 概説
 7.6 構造および作動
 7.7 操作
 7.8 点検
〔7−C〕PT−5型
 7.9 デラックス型パイロット

第8章 適応オートパイロット 〔8−A〕原理
 8.1 適応オートパイロットの概要
 8.2 カルマンフィルタ(針路、角速度推定部)
 8.3 コントローラ(舵角演算制御部)
〔8−B〕 APR−5000型(スペリー系)
 8.4 概説
 8.5 構造
 8.6 操作
〔8−C〕PT−21型(アンシューツ系)
 8.7 概説
 8.8 構造
 8.9 操作
 8.10 点検

(海事図書)


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カテゴリー:船舶(航海・機関・運用) 
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