著者名: | 堀越 清・橋本幸一 共著 |
ISBN: | 978-4-425-48064-7 |
発行年月日: | 2006/8/8 |
サイズ/頁数: | B6判 132頁 |
在庫状況: | 在庫有り |
価格 | ¥880円(税込) |
ロープ作業をする場合の正しい扱い方、並びに結び方に力点を置き、著者の豊富な海上経験をもとにわかりやすく図版中心に解説。
【はしがき】より
ロープ作業の要旨(こつ)は、使用するロープの性格をよく把握し、懸る力と摩擦力を、有効に利用することである。そこには理に適った“扱い方”、“結び方”がおのずから存在し、何世紀もの昔から研究され、工夫され、そして使用されて来たものがある。しかし時勢は刻々推移し、使用される物も対象も変わりつつあり、特に最近は科学の進歩により、合成繊維のロープが登場し、従来のロープ作業の感覚にも、かなり修正が加えられる必要が生じて来た。かかる時において、ロープを有効に利用し、作業の安全をはかる手引として本書を執筆した。本書は図解を主に、多忙な実務者用に、簡単明瞭、理解し易く、応用感覚が閃くように意を用いたものであり、新索・合成繊維ロープについては、そのつど、詳しく、実験データを基に解説注意書きを付加した。
ロープの適切な扱い方、結び方を体得し、応用自在、自信に満ちた方法を駆使して、かつ、才学を絶対に起こさないようにしたいものである。
著者
【目次】
第1章 ロープ種類と用途
A 繊維索
(1)マニラ索
(2)白麻索
(3)タール索
(4)サイザル索
(5)合成繊維索
(6)細索
(7)編索
B 鋼索
(1)鋼索の撚り方による分類
(2)舶用鋼索
第2章 ロープの扱い方
A ロープの強度
1.ロープの寸法
2.ロープの切断荷重
3.安全使用荷重
B ロープ作業において警戒すべき点
1.各種ロープに共通した警戒点
2.ロープの種類による特異点
〔付〕A 合成繊維索の性質
〔付〕B 合成繊維索の取扱い
C 新しいロープのコイルの解き方
D ロープの伸し方、抑え方
E ロープの止め方
1.ストッパー
2.クリート
3.ビット
4.クロスビット
5.キャプスタン
6.ボラードヘッド
7.シージング
8.ラニヤード
F ロープの掛け方
1.巻いた物への掛け方
2.ストロップの掛け方
3.樽ものへの掛け方
4.負傷者の救助用の掛け方
5.ビットヘホーサーの掛け方
G テークル用ロープの通し方
H ロープの防護格納
1.サービング
2.擦れ当て
3.ホイッピング
4.ポインテング
5.ロープの格納
第3章 ロープの結び方と応用
A ロープの結び方
B ロープ(中間において)の縮め方
C ロープの接ぎ方
D 編み方
E 節(こぶ)の作り方
F 装飾用の結び方
(海事図書)
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