超大型浮体構造物の構造設計


978-4-425-71341-7
著者名:(社)日本造船学会海洋工学委員会構造部会 編
ISBN:978-4-425-71341-7
発行年月日:2004/11/18
サイズ/頁数:A5判 304頁
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超大型浮体構造物(メガフロート)は、全長5?におよぶ海上に浮かぶ大地であり、空港・物流基地・海洋観測基地・発電所等への利用が期待されています。従来の埋立て工法に比べて自然への影響が小さく、工期・耐震性・汎用性などにも優れた点が多いといわれ、平成7年からメガフロート国家プロジェクトがスタートしました。これを契機として構造設計技術は長足の進歩を遂げ、特に流力弾性応答、係留設計、安全性評価などのコア技術について多くの研究成果が得られました。
本書は、超大型浮体構造物を設計する上で核となるこれらの技術を造船初学者にもわかるように平易に解説したものです。弾性応答解析に基づく超大型浮体構造物の合理的な構造設計フローを体系的に整理し、関連する要素技術を含めて総合的に学べるように構成されています。一方、構造設計者の実用書・設計指針としても利用できるよう配慮され、神奈川県横須賀沖の実証実験等をふまえた極めて実際的な内容が含まれています。
超大型浮体構造物の設計・建設技術は、わが国発信の新技術であり、世界をリードする可能性のある貴重な技術です。実用化に弾みをつける上でも意義深い一冊です。

【目次】
第1章 超大型浮体構造物とは

 1.1 新たな海上空間の創造
 1.2 超大型浮体構造物の構造概要
 1.3 超大型浮体の力学的特徴
 1.4 超大型浮体に求められる性能

第2章 超大型浮体構造物の計画と設計
 2.1 基本計画
 2.2 浮体構造設計

第3章 超大型浮体の弾性応答の基本的性質
 3.1 弾性応答を特徴づけるパラメータ
 3.2 静的弾性応答
 3.3 動的弾性応答
 3.4 流力弾性応答と構造設計

第4章 ポンツーン型超大型浮体の波浪中弾性応答
 4.1 流力弾性応答解析法
 4.2 弾性応答特性

第5章 ポンツーン型超大型浮体の過渡的弾性応答
 5.1 活荷重に対する応答
 5.2 津波に対する応答
 5.3 係留浮体の地震時応答

第6章 半潜水型超大型浮体の波浪中弾性応答
 6.1 半潜水型超大型浮体の解析手法
 6.2 半潜水型超大型浮体の応答特性
 6.3 応答計算例

第7章 超大型浮体の構造モデルと応力解析
 7.1 全体系のモデル化
 7.2 浮力および係留力のモデル化
 7.3 浮体構造のモデル化
 7.4 局部応力の解析
 付録 直交異方性平板への置換方法

第8章 安全性と機能性の評価
 8.1 限界状態と設計用荷重条件の設定
 8.2 自然環境荷重の推定
 8.3 不規則波中応答の推定
 8.4 安全性と機能性の評価
 8.5 浮体式空港モデルの安全性・機能性評価事例

第9章 システムの総合安全性評価
 9.1 リスクベースの安全性評価法
 9.2 災害シナリオの抽出
 9.3 超大型浮体の目標安全性
 9.4 超大型浮体構造物の総合安全性の評価事例

第10章 維持管理
 10.1 防食
 10.2 検査・保守
 10.3 ライフサイクルコスト

(海事図書)



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カテゴリー:造船 
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