著者名: | 國領英雄 編著 |
ISBN: | 978-4-425-92423-3 |
発行年月日: | 2003/4/18 |
サイズ/頁数: | A5判 256頁 |
在庫状況: | 品切れ |
価格 | ¥3,080円(税込) |
サプライチェーン、サードパーティ・ロジスティクスなど最新の動向をとらえ、企業物流を中心に現代の物流を広く解説。学生・実務者向。
目次
第1章 物流とはなにか
1-1 物流とは
(1)モノの流れ
(2)物流の意義
(3)物流の経済的性格
1-2 物流の役割
(1)経済活動と物流
(2)経済生活と物流
(3)商流と物流
1-3 物流は誰のものか−物流の視点−
(1)物流過程と物流主体
(2)誰が物流を担っているか
第2章 物流の生成と発展
2-1 流通活動の発生と物流の諸活動
(1)流通経済活動の発生
(2)流通活動と物流の諸活動
2-2 物流概念の誕生
(1)物流の定義
(2)「物流」の誕生
(3)わが国における「物流」の輸入と定着
2-3 わが国における物流の発展とその特徴
(1)高度成長期における物流のとらえ方と特徴
(2)石油ショックと物流への関心
(3)経済の低成長と新たな物流サービス
(4)円高局面と物流の国際化
(5)消費の高度化と物流
(6)経済環境の変化と物流
第3章 物流を構成する諸活動
3-1 物流の構成要素
(1)輸送活動
輸送とは
輸送と輸送機関
輸送と配送
(2)保管活動
保管とは
貯蔵型施設から流通型施設へ
(3)包装活動
包装とは
包装の機能
(4)荷役活動
荷役とは
荷役の合理化
(5)流通加工
流通加工とは
流通加工における諸作業とその機能
(6)流通情報
流通における情報
情報処理活動による統合化
3-2 物流活動相互の関係
(1)はじめに
(2)輸送と保管
(3)輸送と包装
(4)輸送と荷役
(5)包装と荷役
3-3 流通加工の展開とその波及効果
(1)流通加工の目的と展開
(2)流通加工の波及と物流効率化の問題
3-4 物流活動と情報処理
(1)情報処理と物流管理活動
(2)物流情報処理システムと経営
第4章 企業における物流
4-1 企業物流の意義
(1)企業物流の概念
(2)企業における物流の役割
企業活動における生・販・物
物流における川上と川下
(3)企業のロジスティクス
(4)企業のサプライチェーン・ロジスティクス
4-2 企業と顧客サービス
(1)顧客満足と顧客サービス
(2)企業経営マーケティング
4-3 単一企業の物流から連鎖企業の物流へ
(1)物流からロジスティクスへ
(2)ロジスティクスからサプライチェーンへ
4-4 企業の物流管理組織とその展開
(1)企業組織と全社的な物流管理
企業の組織
企業のおける物流管理組織
(2)物流子会社による物流管理
(3)物流アウトソーシングと3PL
第5章 物流管理の意義と方法
5-1 物流管理の意義
5-2 在庫管理と物流
(1)在庫管理とは
(2)在庫管理とABC分析
(3)在庫の回転率
(4)適正在庫と情報システムの活用
5-3 物流管理と物流効率
(1)サービスとコストのトレードオフ
(2)物流管理の指標
5-4 物流コスト管理
(1)物流コストの概要
(2)物流コストの現状
物流コストの実態
流通は第3の利潤源
物流氷山説
5-5 物流コストの算定
(1)物流会計の定義
(2)物流コストの「算定統一基準」と「算定活用マニュアル」
物流コストの算定統一基準
物流コスト算定活用マニュアル
物流コスト計算の課題
(3)物流ABCによるコスト算定
物流ABCの概要
物流ABCの手順
伝統的コスト計算とABCとの違い
物流ABM
第6章 物流の技術革新と物流システム
6-1 物流における技術革新とその問題点
(1)輸送機関の大型化・高速化および効率化
トラック
鉄道
船舶
航空機
(2)保管の機械化・自動化と集約化
(3)荷役の機械化・自動化
(4)包装の技術革新
(5)情報の技術革新
6-2 物流システムの意義
(1)物流の各機能の技術革新とトレードオフ
(2)システムの定義とシステム思考
(3)物流システムの目的と構築
6-3 物流ネットワーク
(1)ネットワークの概念
(2)物流のノード
港湾
空港
トラックターミナル
(3)物流ネットワークと物流システム
リンクの問題
ノードの問題
ネットワークの問題
6-4 物流システムと社会システム
第7章 物流サービス
7-1 物流サービスの概念と特徴
(1)物流サービスの特徴
無形財としての物流サービス
即時財としての物流サービス
物流サービスの生産要素
(2)物流サービスの需要(消費)
本源的需要と派生的需要
その他の物流サービス需要の特徴
7-2 物流における需給関係と物流市場
(1)物流サービス市場の構成
(2)物流における市場構造
(3)自家物流の特徴
第8章 現代物流の担い手たち
8-1 国内物流と物流産業
(1)企業物流と物流産業の関係
(2)物流産業の従属性
(3)物流産業が担う国内物流
8-2 物流産業における規制緩和
( 1)物流2法(1990年12月施行)
アメリカの1980年トラック業法(MCA)
トラック業の規制緩和と総資本の利益
産業構造の変化、技術革新と複合一貫輸送
(2)貨物自動車運送事業法−トラック業法
参入規制の大幅な緩和
事業区分の一本化
認可制運賃から事前届出制運賃へ
過労運転、過積載の禁止
運航管理者の選任
(3)貨物運送取扱事業法−利用運送業法
明治からドアツードア輸送?
貨物運送取扱事業法の概要と規制緩和
(4)物流2法の影響
トラック業
フォワーダー業
労働条件の悪化
(5)その後の規制緩和
8-3 物流産業の現状とその特徴
(1)トラック業界
国内物流を担うトラック業
中小零細性
長時間労働・低賃金労働
中核をなすコモンキャリア
傭車市場
自己生産・自己消費
宅配便
(2)内航海運業界
国内物流第2の担い手
インダストリアル・キャリジ
オーナー・オペレーター構造
中小零細性
内航船員の高年齢化
(3)鉄道貨物輸送
コンテナ貨物の特徴
車扱い貨物の特徴
(4)航空貨物輸送
(5)倉庫業界
第9章 国際物流の展開
9-1 舞台の国際化−貿易と物流−
(1)国際貿易の流れ
(2)国際物流の障壁
9-2 グローバル化と国際物流
(1)企業の国際展開
(2)企業の海外展開とともに変わる国際物流
(3)物流事業者の対応
荷主企業との合従連衝
海外拠点構築
国際複合一貫輸送への取り組み
第3の物流主体
9-3 国際物流の担い手
(1)海上輸送
不定期船輸送
定期船輸送
(2)航空輸送
航空貨物輸送の成長
航空物流とエア・フレイト・フォワーダ−
その他の航空サービス
(3)国際複合一貫輸送
(4)国際物流拠点としての港湾と空港
港湾
空港
第10章 サプライチェーン・マネジメント時代の物流
10-1 サプライチェーンとその管理(mannagement)
(1)SCM(Supply Chain Management)とは
サプライチェーン
管理対象としてのサプライチェーン
(2)SCMの時代的背景とその特徴
SCMとその時代
パートナーシップの特徴
スピード経営とその方法
10-2 サプライチェーン・マネジメントの基礎
(1)TOC(制約条件の理論)の概要
(2)TOCとその改善技法
ボーイスカウトの行進とDBR
TOCとその改善技法
(3)TOCとスループット会計
スループット会計の概要
ケース・スタディA:需要減退(売上減少)と意志決定
ケース・スタディB:プロダクト・ミックス
改善技法としてのスルートップ会計
10-3 サプライチェーン・マネジメント時代の物流
(1)一括物流の事例
(2)一括物流とサプライチェーン・マネジメント
制約条件の発見
一括物流センターと日本の商慣行
チェーンリーダーの移動
サプライチェーンの短縮
(3)サードパーティ・ロジスティクス(3PL)
3PL誕生の背景と成長要因
3PLの特徴
3PL化が進捗しない要因
第11章 社会との共生
11-1 物流分野の社会的課題
(1)エネルギー問題
(2)環境問題
(3)交通渋滞−都市内物流の課題−
11-2 物流分野の政策的課題
(1)総合物流施策大綱の策定
(2)横断的課題−特に社会資本整備について−
(3)物流拠点の整備
11-3 荷主企業と物流産業の課題
(1)荷主企業の物流拠点政策
(2)荷主企業とモーダルシフト
(3)物流システムの高度化
(4)荷主企業と物流企業とのあるべき関係
11-4 社会との共生
(1)社会システムへの適合
(2)地域、社会への適合
(3)ソーシャル・ロジスティクス
カテゴリー: