まぐろ随談


978-4-425-82381-9
著者名:大森 徹 著
ISBN:978-4-425-82381-9
発行年月日:1993/7/8
サイズ/頁数:四六判 232頁
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価格¥1,760円(税込)
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まぐろ船の漁労長から販売まで何でもやった経験豊富な著者が、まぐろの語源、生態、漁法、買い方、調理、エピソード等を軽妙に語った書。

【まえがき】より
まぐろや鮪漁業全般のことを、平易な文体でわかりやすく書いてみようと思い立ちました。幸い私は鮪漁船の船長漁労長を経験し、その後漁業経営や水産加工の道を歩み、さらに今はスーパーマーケットの経営を通じ、まぐろの販売も携わっています。何とかかけそうな気がして、ボツボツ書き溜めた物をまとめたのがこの本です。
平易な文体ということで口語体にしてみました。随談という題名もそこから付けたものです。そもそも言った言葉があるかどうかも知らなかったのですが、随想があり随筆があるのだから随談もあって然るべきだと思って付けた題名です。
私は学者でも流通の専門家でもありませんので、まぐろの生態や中間流通に属する部分は、既刊の著者から知識をお借りしたところがかなりあります。また専門家のみなさんから色々な知識を授けていただきました。それらの著書や、ご意見を賜った方々のお名前は、巻末にまとめて掲載させていただきました。最後に本書の編集や校正に並々ならぬご協力を賜った、神奈川県水産課の花本栄二博士に深甚なる謝意を表する次第です。

【目次】
第一章 まぐろとは
・まぐろの語源
・まぐろの種類
・まぐろの生態
 出生の秘密
 成長と寿命
 回遊

第二章 まぐろはどこで獲れるのか
・五つ海でまぐろが獲れる
・日本近海の鮪漁場
・太平洋の鮪漁場
・インド洋のマグロ漁場
・大西洋の鮪漁場
・こんなところにもまぐろがいる

第三章 まぐろはどうやって獲るのか
・鮪漁法いろいろ
 網漁法
 釣漁法
 突漁法
・まぐろは獲り尽くされないのか
・まぐろの獲り方お国ぶり

第四章 鮪漁業の歴史
・鮪延縄漁業の歴史

第五章 まぐろの流通
・漁場から食卓まで
 家庭での保存方法
・流通に無駄はないのか
 生産段階での無駄
 中間流通段階での無駄
 末端流通段階での無駄
・まぐろは安いのか高いのか

第六章 まぐろの食べ方
・何と言っても刺身が一番
 刺身の語源
 まぐろの刺身はいつ頃か
 トロは文明開化と共に
 トロは戦後派好み
 戦前派のトロ感
 一般消費者の刺身まぐろの選び方
 刺身をおいしく食べるには
・トロは寿司種ナンバーワン
・生での食べ方いろいろ
・その他の鮪料理
・加工食品としてのまぐろ
 缶詰
 ハム・ソーセージ
 なまり
 味噌漬・粕漬
・新しい鮪料理
・鮪船での鮪料理
 まぐろの頭のファンネル焼き
 まぐろの皮の湯ぶき
 内臓の塩から
 たたき
・外国人のまぐろの食べ方

第七章 鮪船、珍談・奇談・艶笑談
・ダブルプレー
・シャチ廻し
・延縄への珍客
・サメ殺し
・地球を釣る
・水飢饉
・風の功罪
・仕事せん長、言う事きかん長
・『以下同文』-電報で愛をささやく
・お国変われば(同音異語)
・岸壁で一斉に『船長さーん』

第八章 名船頭と呼ばれた人々
・奥津政五郎
・寺島幸太郎
・山田重太郎

第九章 余録
・『まぐろとともに四半世紀』こぼれ話
・鮪漁業とスーパーマーケットの経営
・土農工商の道


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カテゴリー:水産 
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