海洋プランクトン生態学


978-4-425-88391-2
著者名:谷口 旭 監修・佐々木洋・石川 輝・太田尚志・服部 寛・齊藤宏明・遠藤宜成 共編
ISBN:978-4-425-88391-2
発行年月日:2008/3/18
サイズ/頁数:A5判 348頁
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地球上の約7割を占める海には様々な生物が生息し、それぞれが織りなす生命活動によって海洋生態系は成り立っています。
その中でも重要な働きを持つのがプランクトンである。新たなエネルギーを作り出す生産者として、また、食物連鎖の最も下層に位置する被食者としてなど、物質循環の基盤を担っている。その存在なくして海洋生態系は成り立たちません。
本書は、プランクトンと多岐にわたる生物のエネルギー伝達経路に重きを置き、研究の歴史から種類、生活史、生物存続の戦略、物質循環における役割などが解説されています。
海洋生態系の様々な側面を捉えた本書は、生物海洋学研究者必携の一冊です。

【目次】
第1章 海洋生態系におけるプランクトンの重要性と研究の歴史概観
 海洋生態学でプランクトンが重要視される理由
 微小プランクトンの生態学の発展
 微小プランクトン研究の可能性

第2章 植物プランクトンの生態−生活史,群集構造、増殖特性の観点から−
 シフト形成渦鞭毛藻類の生態戦略
 珪藻類休眠期細胞の役割
 珪藻類の群集構造と変動
 円石藻の増殖特性

第3章 微小動物プランクトンの生態−代謝、分布、生活史および環境との相互作用の観点から−
 微小動物プランクトンの増殖と摂食について
 繊毛虫プランクトンの分布と現存量
 海産繊毛虫プランクトンの生存戦略−シストの意味について−
 海洋低次生産層の構造と機能-微生物食物網を構成するプランクトンの役割−

第4章 上位捕食者の生態−摂食生態、生態系における役割の観点から−
 微小動物プランクトンに対するカイアシ類の摂餌
 オキアミ類の摂食生態と脱皮
 ゼラチン質プランクトン
 魚類仔稚魚期プランクトン
 ベントスとプランクトン−生活様式から見る海洋生物の適応−

第5章 微小プランクトン生態系における物質循環
 生物ポンプを制御するプランクトン群集
 植物プランクトンによる栄養塩取り込み特性
 底生微細藻のバイオマスと一次生産


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カテゴリー:水産 
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