海難審判裁決評釈集


978-4-425-20111-2
著者名:麻生利勝 監修 21海事総合事務所 編著
ISBN:978-4-425-20111-2
発行年月日:2011/11/10
サイズ/頁数:A5判 272頁
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価格¥5,060円(税込)
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海難事故の予防と再発防止に寄与することを目的に、海上業務に従事する有資格者の船員・海事企業の運航及び管理部門の関係者を支援する視点から海難審判裁決を分析評釈したもの。海難審判庁の一審と二審との裁決の相違事例を中心に取り上げ、同一・類似事故の再発防止対策の樹立に有益な視点を提供する。
執筆者は、全員が海上保安大学校出身者で、船舶運航に関する知見とともに豊富な航海・機関・通信・運航・海難救助と犯罪捜査の経験をもつ専門家。航・機・通の専門職にあった者がそれぞれの視点で事例を選択・評論する

【目次】
第1章 海難審判制度と裁決

 1 海難審判制度
 2 海難審判の裁決

第2章 海難審判裁決の解釈
第1節 衝突事件
 1 追突事件
  事例1-1-1 「追い越し船はこの法律の他に規定にかかわらず」
          (海上衝突予防法第13条)の解釈が争われた事例
  事例1-1-2 錯誤により引船列に割込み曳航索に衝突した事例
 2 視界制限状態での衝突事件
  事例1-2 視界制限状態の明石海峡航路で、航路外に進出した貨物船が
         航路の北側境界線の外側で巡視艇と衝突した事例
 3 狭い水道で衝突した事件
  事例1-3 音戸瀬戸最狭部で引船列と水中翼船が行き会い、水中翼船と
         被引台船が衝突した事例
 4 行き会い船の航法等に関する事件
  事例1-4 曳航台船との衝突で、海難審判の裁決が裁決取消判決で否定され
         その判決が確定した一事例
 5 その他の衝突事件
  事例1-5-1 釣り漁場付近海域における衝突事例に係る航法が問題となった事例
  事例1-5-2 無灯火で漁業取締りのため航行中の取締船同士の衝突
  事例1-5-3 無免許操縦の水上オートバイと水上オートバイが衝突した事例
  事例1-5-4 後進出港中のフェリーと回頭出港中の貨物船との衝突
  事例1-5-5 プレジャーボートの定置網衝突事件で、指定海難関係人(所属 
          マリーナ統括部長)の所為と定置網衝突との間の因果関係の
          存否について、第一審と第二審とで正反対の判断となった事例
第2節 乗揚げ事件
  事例2-1 船長の出港前確認等が不足して乗り揚げた事例
  事例2-2 酒気帯び居眠り運航による乗揚げ事件で、船長および運航管理者の
         監督責任が問われた事例
第3節 機関故障その他
  事例3-1 貨物船が航行不能となった主機損傷で、機関長を戒告するとした
         第一審裁決が、第二審では原因とならないとされた事例
  事例3-2 カーフェリー船内の車両荷役中事故に係る監督者の過失責任が
         問われた事例

資料1 海難事故・海難審判の現状
資料2 運輸安全マネジメントを中心とした事故防止
資料3 裁決取消請求事件一覧

(海事図書)



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カテゴリー:法令 
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