著者名: | 独立行政法人 海技教育機構 編著 |
ISBN: | 978-4-425-41443-7 |
発行年月日: | 2023/5/18 |
サイズ/頁数: | B5判 120頁 |
在庫状況: | 在庫有り |
価格 | ¥1,980円(税込) |
三級・四級海技士の習得に必要な力学、工学、電気などの理工系分野の知識を、現役の機関士が実務経験を踏まえて、初学者向けに解説。
【はしがき】
船舶には、主機関、蒸気ボイラ、発電機、空気清浄機、冷凍装置、空調装置、電気設備、ポンプ、各種の弁、甲板機器等様々な種類の機器が搭載されている。船舶機関士は、これらの機器を正しく運転操作することはもちろん、それぞれが持つ特性を最大限に発揮させるため、日々の運転監視や計画的な解放整備・調整の業務を行っている。
これらのためには、船舶機関士は各機器の構造作動、 運転操作の取り扱い並び来歴に関して習熟していなければならない。
本書は、初級船舶機関士として身につ着けておくべき項目を選択し、それぞれに関して基礎的な内容を中心にまとめ、ている増刷と改訂改定を経て、最新の技術に則した内容も含めている。
初級船舶機関士を目日指している皆さんには、まずこれらの基礎知識を確固たるものにしていただき、さらなるステップアップの足掛かりにもなることを願っている。本書が皆さんの基礎知識の習得の一助になれば幸いである。
2023年5月
独立行政法人 海技教育機構
【2023年改訂版発行にあたって】
本書は機関士として機関プラントを理解する上で、最低限習得しておくべき基礎知識を容易に調べることのできるテキストとして、2013年に初版が発行された。
初版以降、改訂版と今回の2訂版において、過去2回の改訂版ではそれぞれ以下の内容の改訂を行った。
2018年発行 改訂版
・「油圧装置」の章を新たに加えた。
・電気推進についての内容を充実させた。
2023年発行 2改訂版
・JIS規格について、現状のものに則した表記に変更した。
・冷媒について、最新の規制と使用状況に則した表記に変更した。
・ 表および図をより明瞭なものへと差し替えを行い、できる限り容易に理解できるよう工夫した。
本書が引き続き船舶機関士を目指し勉強に励む皆さんの基礎知識の習得に役立つことを願っている。
2023 年5月
独立行政法人 海技教育機構
【目次】
1 基礎知識
1.1 単位の基礎
1.2 力学の基礎
1.3 流体力学
1.4 熱力学
1.5 材料力学
1.6 機関用材料
2 ディーゼル機関
2.1 ディーゼル機関の歴史
2.2 ディーゼル機関(圧縮着火機関)とガソリン機関(火花点火機関)
2.3 ディーゼル機関の基本熱サイクル
2.4 ディーゼル機関の分類
2.5 ディーゼル機関の性能
2.6 軸系ねじり振動と危険回転速度
2.7 シリンダ内の燃焼とガス交換
3 ガスタービン
3.1 概要
3.2 ガスタービンの種類
3.3 構成要素
3.4 ガスタービンの熱サイクル
3.5 ガスタービンの特徴
4 蒸気タービン
4.1 水及び上記の基本的性質
4.2 作動原理
4.3 蒸気プラント
4.4 性能
5 プロペラ
5.1 推進器の種類
5.2 プロペラの材料
5.3 プロペラ羽根断面形状及びキャビテーション
5.4 プロペラの腐食
5.5 プロペラの型式
5.6 プロペラの各部名称と用語
5.7 伴流及びスリップ
5.8 プロペラの効率
6 ポンプ
6.1 ポンプの種類
6.2 ポンプの性能
6.3 渦巻ポンプ(Centrifugal Pump)
6.4 往復動ポンプ
6.5 回転ポンプ(Rotary Pump)
6.6 その他のポンプ
7 冷凍機
7.1 冷凍機とヒートポンプ
7.2 蒸気圧縮冷凍サイクルとp-h線図
7.3 冷媒の種類とその性質
7.4 ガス圧縮式冷凍機
8 電気
8.1 電流と磁気
8.2 電磁力と電磁誘導
9 電気
9.1 電流と磁気
9.2 電磁力と電磁誘導
9.3 交流
(海事図書)
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