著者名: | 大野 龍太郎 著 |
ISBN: | 978-4-425-88641-8 |
発行年月日: | 2014/1/31 |
サイズ/頁数: | A4判フルカラー 80頁 |
在庫状況: | 品切れ |
価格 | ¥4,400円(税込) |
【訂正のお知らせ】
内容の一部に誤りがありました。
・訂正箇所
【誤】背ビレを切り取り
【正】腹ビレを切り取り
お詫びして訂正いたします。
大手釣具メーカーの「ダイワ魚拓カレンダー」を手掛けるカラー魚拓のパイオニア、大野龍太郎の作品集。魚拓の域を超えた芸術品の数々。魚が好き、釣りが好きだからこそ到達できる領域がある。
1点1点がどれも美しく、繊細かつ鮮やかで躍動感あふれる作品。
大野流カラー魚拓の作り方を収録。制作に必要な道具や過程を紹介しています。
大野龍太郎ヒストリー
【魚拓家・大野龍太郎の半生】
魚拓家・大野龍太郎さんは1953年生まれ、神奈川県川崎市出身。幼いころは、昆虫採集や魚を飼うことが好きなアウトドア少年だったそうです。一方で、絵を描くことも好きで中学と高校では美術部に入り、デッサンや細密画を描いていました。そんな大野さんが魚拓と出会ったのは、17歳のとき。駅前のデパートで偶然カラー魚拓の実演を見かけ、その美しさに魅了されました。大野さんはすぐにその魚拓会に入会し、カラー魚拓家としてのスタートを切りました。
その後、大野さんは日本大学農獣医学部水産学科増殖学コースに進学し、魚類学を専攻。魚の飼育環境について上野動物園水族館(現在の葛西臨海水族園)と共同研究を行い、卒業論文を執筆しました。大学卒業後は大学での専攻を生かして水質調査機関に就職し、魚拓家との二束のわらじ生活。こうして、大好きな魚を「アート」「飼育」「自然環境」の3方面から学びつくしました。
そしてついに、1996年に「色彩美術魚拓教室フィッシュアート龍太郎」として事務所を立ち上げ、いよいよ本格的に魚拓家として始動! 2年後の1998年には日本色彩美術魚拓会を設立し、会長に就任しました。その後、関東を中心に全国各地で魚拓教室を開催し、多くのカラー魚拓家を輩出、カラー魚拓の普及に貢献しました。2001年からは大手釣り具メーカーであるグローブライド株式会社の「ダイワ魚拓カレンダー」を手掛け、釣り人のあいだで“カラー魚拓界の第一人者、大野龍太郎”という地位を確立し、現在に至ります。
そんな大野さんの魚拓へのこだわりは、「魚拓にする魚を見たとき、自分の心に感じたままを素直に表現すること」と、「その為に、焦らず自問自答しながら丁寧に時間をかけて拓すこと」。大野さんの穏やかでマイペースなお人柄が表れています。大野さんは去年還暦を迎えられ、現在60歳。今後のご活躍も目が離せません。
本書【はじめに】より
私は少年の頃から釣りと魚、それに絵を描くことが好きでした。中学・高校は美術部で、石膏デッサンや精密画にも挑んでいました。17歳のとき、都内のデパートで偶然目にしたカラー魚拓の実演に大変感動し、気が付くとその魚拓の会に入会していました。あのときから43年、今でも魚拓を打ち続けています。
魚拓には直接法と間接法があります。直接法は直接魚に墨などで色をつけ、その上から紙や布などを乗せて写し取る方法で、釣具屋さんなどに貼ってある記録としての魚拓がこれです。作品は裏返しになり、魚の向きは反対になります。これに対して私が行っている間接法は、わかりやすく例えると、コインの上に薄い紙を乗せ、その上から鉛筆でなぞってコインの模様を写し出す。これが間接法の原理です。この技法では、タコやイカなどの軟体動物、エビやカニなどの甲殻類、植物、昆虫、石など、形あるものはすべて拓すことができます。
日本で生まれた間接法による色彩美術魚拓は歴史が浅く、昭和になって確立されたものです。しかし現在では、海外のメディアが日本に取材に訪れるなど、国内外から高い評価を得て注目されています。この本を通じて少しでも多くの方に色彩美術魚拓の素晴らしさをお伝えすることができれば幸いです。
また、私は2001年から10年以上にわたり、釣り具総合メーカーのダイワの魚拓カレンダー制作を担当させていただいております。本書に掲載した作品の多くが、このカレンダーに採用していただいたものです。本書を出版することができ、今の私があるのは、グローブライド株式会社様(旧ダイワ精工株式会社)のお蔭だと心から思っております。特に、藤村恒雄氏・笹本稔氏・浅井純一郎氏には大変貴重なご意見を賜りましたこと、心より感謝いたします。その他、ご尽力いただいた関係各位に感謝の意を表します。最後に出版に大変なご尽力をいただいた株式会社成山堂書店の小川典子社長および編集グループの棚澤千秋様に心よりお礼申し上げます。
【掲載作品一覧】
イシダイ
メジナ
シロギス
イナダ
マゴチ
クチジロ
ウスメバル
マコガレイ
クロダイ
オニカサゴ
サヨリ
ニベ
アユ
ヘラブナ
ウスメバル
マダイ
イサキ
シタビラメ
トビウオ
カツオ
マアジ
アイナメ
カサゴ
クロダイ
マコガレイ
アマゴ
ヘラブナ
アユ
ホウボウ
チカメキントキ
メジナ
カマス
ゴマサバ
ヤマメ
ヤマメ(婚姻色)
シマアジ
キンメダイ
タチウオ
アオリイカ
マハゼ
マルイカ
マアジ
マトウダイ
メバル
アマゴと蕗
イセエビ
ショウサイフグ
スルメイカ
カワハギ
ニジマス
スズキ
アカムツとクロムツ
マアジの干物
シロギス
寿
作品解説
製作方法
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