著者名: | 杉田英昭 |
ISBN: | 978-4-425-61391-5 |
発行年月日: | 2014/1/29 |
サイズ/頁数: | A5判 216頁 |
在庫状況: | 品切れ |
価格 | ¥3,520円(税込) |
マリンエンジニア必読のバイブル!
マリンエンジニアがぜひ身に付けてもらいたい学問の中に、パワーエンジニアリングというエネルギー問題を扱う分野があります。本書は、長年教育現場で培ってきた経験を活かしながら、パワーエンジニアリングの基礎から応用までを懇切丁寧に解説した今までに類をみない体系的な力作。
本書は2分冊構成を採用し、基礎編では初学者にとって必須な工業熱力学を中心に様々な教育的配慮が施されているのが大きな特長となっています。例題、演習問題、詳解、重要語、テクニカルターム、科学史の話題など初学者のみならず教鞭をとる先生方にとっても利便性のある作りに仕上がっています。応用編ではさらに進んで学びたい読者のために、エネルギー問題を取り巻く最新データや歴史的話題なども紹介し、豊富な図版や写真でより納得いく知見が得られる工夫も凝らされています。
基礎編は大学や高専でのテキストとして最適な構成となっており、応用編は現場のエンジニアや研究者、大学院生の参考書として役立つ情報を有した内容となっています。両巻とも正にマリンエンジニア必読の書と言えるでしょう。
◎基礎編と応用編の2段階構成で、マリンエンジニアに必要なエネルギー工学を体系的に学べる!
◎基礎編は大学・高専のテキストとして最適な構成!
◎教育的配慮が満載![例題、演習問題、詳解、重要語、テクニカルターム、科学史の話題など]
◎豊富な図版と最新データでビジュアルな理解と知見が得られる!
◎豊かな教育経験から得た丁寧な解説と、歴史的背景から説き起こす未来志向の解説も大きな特長!
【著者紹介】
杉田英昭(すぎた・ひであき)
1961年 福井県立敦賀高等学校卒業
1965年 神戸商船大学機関学科卒業,
同 年 神戸商船大学助手
1973年 助教授
1980年 大阪大学より工学博士の学位授与
1986年 文部省在外研究員としてロンドン大学・インペリアルカレッジへ(10カ月)
1988年 教授
1994年 学生部長,翌年1月に発生した阪神・淡路大震災に学生部長として被災対応する
2002年 副学長(教育担当)
2003年 神戸大学と統合して神戸大学教授・評議員
2006年 神戸大学名誉教授・神戸大学海事科学部博物館顧問
【目次】
単位の確認をしておこう!慣用単位系と国際単位系SI
1.慣用単位系
(a)絶対単位系
(b)工学単位系
2.国際単位系SI
3.温度の単位および主要な組立単位
(a)温度
(b)密度,比重量,比容積,比重
(c)圧力と応力
(d)エネルギー,仕事および熱量
(e)仕事率(工率,パワー,動力)
4.単位換算表
演習問題
第1部 工業熱力学の熱力学の基礎
第1章 熱力学の第ゼロ法則
1・1 巨視的な見方と微視的な見方
1・2 工学熱力学
1・3 閉じた系と開いた系
1・4 熱力学の第ゼロ法則
第2章 熱力学の第一法則
2・1 熱力学の第一法則
2・2 内部エネルギー
2・3 エンタルピー
2・4 熱力学の基礎式
第3章 ガスの性質
3・1 ボイルの法則
3・2 シャルルの法則
3・3 完全ガスの状態式
3・4 モル数と一般ガス定数
3・5 定容比熱と定圧比熱
第4章 ガスの状態変化
4・1 絶対仕事と工業仕事
4・2 等温変化
4・3 等圧変化
4・4 等容変化
4・5 断熱変化
4・6 ポリトロープ変化
第5章 混合ガスの性質
5・1 ダルトンの法則
5・2 混合ガスの密度と分子量
5・3 混合ガスのガス定数
5・4 混合ガスの比熱
第6章 熱力学の第二法則
6・1 熱力学の第二法則
6・2 カルノーサイクル
6・3 エントロピー
6・4 温度?エントロピー線図
6・5 熱力学の第三法則
第7章 エクセルギー
7・1 地球上の海水が有するエネルギー量
7・2 エクセルギーの定義
7・3 エクセルギーの計算方法
7・4 エクセルギー評価と熱量評価
7・5 エクセルギーの歴史
7・6 日本における状況
第8章 伝熱
8・1 伝熱の3形式
8・2 熱通過(熱貫流)
8・3 伝熱に関する無次元数
演習問題1
第2部 実在ガス
第9章 実在ガスの状態式
第10章 蒸気とガス
第11章 蒸気の一般性質
11・1 水の等圧のもとにおける蒸発および臨界状態
11・2 飽和水,飽和蒸気および過熱蒸気の状態量
第12章 蒸気表および蒸気線図
12・1 蒸気の状態式
12・2 蒸気表
12・3 蒸気線図
第13章 蒸気の状態変化
13・1 等圧変化
13・2 等温変化
13・3 等容変化
13・4 断熱変化
13・5 等かわき度変化
13・6 絞り
演習問題2
第3部 熱機関のサイクル
第14章 熱機関
14・1 熱機関の定義
14・2 熱機関の分類
第15章 カルノーサイクル
15・1 一般サイクルの熱効率
15・2 カルノーサイクルの熱効率
第16章 ガスサイクル
16・1 オットーサイクル
16・2 ディーゼルサイクル
16・3 サバテサイクル
16・4 ガスタービンのサイクル
16・5 スターリングサイクル
第17章 蒸気サイクル
17・1 ランキンサイクル
17・2 ランキン再熱サイクル
17・3 ランキン再生サイクル
17・4 ランキン再熱再生サイクル
17・5 コンバインドサイクルとバイナリ?サイクル
演習問題3
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