著者名: | 須賀次郎 著 |
ISBN: | 978-4-425-94821-5 |
発行年月日: | 2014/7/17 |
サイズ/頁数: | 四六判 248頁 |
在庫状況: | 在庫有り |
価格 | ¥1,980円(税込) |
ダイビング界のレジェンドが今、ここに語る!
【本書の内容】
著者の潜水活動は、海洋調査、器材開発、教育・指導、各種大会主宰など多岐にわたりそれぞれ興味深いが、1963年に挑戦した当時前人未到の100m潜水がハイライトと言えます。器材や潜水システムの開発も自ら手掛けたクリエイティブな挑戦であり、潜水が冒険そのものであった時代の金字塔と言っても過言ではありません。
その他も1950?80年代を中心に描かれています。よみうりランドの人気アトラクションであった水中バレエ劇場や、スピアフィッシング(魚突き)、水中スポーツ大会など、当時を知る世代にとってはノスタルジーを感じさせ、知らない世代にとっては良い意味でカルチャーショックを受ける内容です。これからの活動については、巻頭インタビューや巻末で語られており、80歳80m潜水に向けての話が興味深い。
通読すると日本のダイビングの歴史がわかる内容ですが、全編を通して語られているのは安全潜水のことであり、このことが著者の本当に主張したいことなのかもしれません。何もない時代から数々の危険に遭遇しくぐり抜いてきた須賀氏だからこそ、本書で語られる安全・危機管理への発言には重みがあり説得力があります。
ダイビングの歴史を押さえておきたい人や、冒険談として読みたい人はもちろん、安全・危機管理について今一度理解を深めたい人にとっても得るところが大きい一冊です。
【目次】
01 日本のスクーバダイビングの曙
02 ただ海が好きだった
03 葉山
04 奄美大島
05 潜水実習
06 潜水クラブ創設
07 伝説の「潜水研究所」
08 卒業論文
09 エア切れ
10 東亜潜水機
11 TOA SCUBA
12 100m潜水(1)
13 100m潜水(2)
14 100m潜水(3)
15 100m潜水(4)
16 水中バレエ劇場
17 日本水中射撃連盟
18 日本潜水会
19 激動の1969年
20 ブロニカマリン
21 沖縄返還
22 沖縄国際海洋博覧会
23 スガ・マリン・メカニック
24 ケーブルダイビングシステム
【著者紹介】
須賀次郎(すが じろう)
1935年(昭和10年)東京生まれ。
東京水産大学増殖学科卒業。
潜水機材の製造販売会社に勤務した後、水産資源のリサーチ会社を設立。
以後、海洋調査、ダイビング器材やカメラハウジングの設計、水中撮影などをマルチに手がける。昭和38年、日本で初めてフーカー方式による100m潜水に挑戦し、平成8年には60歳を記念してのテクニカルダイビングで100m潜水を行った。
現在は、安全で自立したダイバーの育成を目指す日本水中科学協会(JAUS)代表理事を務める
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