著者名: | 中田安治 |
ISBN: | 978-4-425-96221-1 |
発行年月日: | 2015/1/27 |
サイズ/頁数: | A4横判 168頁 |
在庫状況: | 品切れ |
価格 | ¥3,740円(税込) |
1977年からアメリカに通い、撮り続けた列車の写真集(2010年まで)。サンフランシスコからシカゴまでの大陸横断の旅紀行と、西海岸から東海岸まで、南はニューオリンズ、北はカナダのハーストまでをめぐる鉄道の旅の写真で構成。「ディーゼル機関車発達小史」「ベイエリアの鉄道建設」といった読み物を挟み、アメリカの鉄道会社の大まかな歴史や概要も紹介。
【はじめに】より
初めて絵本で見たアメリカの汽車は、大きな口を開けたお化けのような列車だった(UPのM-10000形)。当時の印象は、今も鮮明に覚えている。
悲惨な戦争があり、戦後どっと押し寄せたアメリカ文化。
雑誌『ライフ』には、いつも美しい流線形列車の広告が載っていた。
不定期ながらも『鉄道模型趣味』誌が刊行され、時々だがアメリカの鉄道の紹介記事もあった。また、数多くのアメリカ型鉄道模型が輸出されると、それをもとに、おぼろげながら、アメリカの鉄道の知識を吸収していったものだった。
戦後20年を過ぎたころ、やっと海外渡航が自由化されたが、それでもアメリカは遠かった。
1976年ごろ「USAレイルパス」が発売され、ようやく、すこしだけ身近なものとなった。
そして1977年秋、思い切ってアメリカ大陸横断鉄道の旅に出発した。それ以来アメリカの鉄道に取り付かれ、数知れぬ渡米をくり返し今日に至っている。
アメリカは広大な国で、すばらしい景色が多くあります。そのような景色を背景に長大列車を撮影出来れば最高です。ですが、実際にはそのような所へは車でしか行けません。
万年ペーパードライバーの私には、とても無理な話です。公共交通機関、もしくは、テクシー(徒歩)でしか行けないので、都市近郊周辺の撮影が中心となっていますが、考えてみれば、そこもアメリカですものね。
カメラは、マミヤ・プレス・スーパー23、レンズは100ミリ、標準で撮影しました。
長年英語を学んで来たはずですが、読解力は小学生なみですので、路線や地名などの誤読が多くあると思います。列車の名称や形式なども不明な点がいくつかあります。お気付きの点がございましたら、ご指摘いただければうれしく思います。
本書の製作にあたっては、カルトレインの問い合わせに、アメリカ大使館レファレンス資料室より、ご丁寧な回答と資料をお送りいただきました。厚くお礼を申し上げます。
第2部のカット画は、友人の小川画伯に交友社の出版物の写真をもとに描いていただきました。小川画伯とともに、ご承諾いただきました交友社に厚くお礼申し上げます。
この写真集上梓にあたり、成山堂書店の小川典子社長、ならびに編集部の方々に、お世話になりました。厚くお礼申し上げます。
2015年1月
【もくじ】
第1部 アメリカ大陸横断鉄道の旅
第2部 ディーゼル機関車発達小史
第3部 汽車・電車でめぐるアメリカ
シアトル
ポーランド
サクラメント
ベイエリア東岸
サンフランシスコ
サンタクララ
サンホゼ
サンターバーバラ
ロサンゼルス
デルマア
サンディエゴ
サンバナディノ
フェニックス
グランド・キャニオン鉄道
ダラス
ニューオリンズ
メンフィス
シカゴ
ボストン
北東回廊
第4部 カナダ
モントリオール
スー・セント・マリー
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