著者名: | 真鶴町立遠藤貝類博物館 著 |
ISBN: | 978-4-425-88651-7 |
発行年月日: | 2015/4/28 |
サイズ/頁数: | A4変形 132頁 |
在庫状況: | 在庫有り |
価格 | ¥2,970円(税込) |
国内有数の貝類コレクション――
その中から宝石のような303点を厳選
めずらしいオキナエビスガイ類からタカラガイまで
貝はこれほどまでに美しい。
神奈川県西部にある真鶴半島。相模湾と相模灘を分けるこの半島の先端に、真鶴町立遠藤貝類博物館はあります。日本では珍しいオキナエビスガイ類をメイン展示とし、4500 種50000 点を収蔵しています。本書はこの博物館の展示方法に則って、「Part1 日本の貝とオキナエビスガイ類」、「Part2 世界の貝」、「Part3 真鶴の貝・相模湾の貝」の3章にわたり、303種の貝類を掲載しています。
近年、貝類(貝殻)はその鑑賞性の高さからコレクターがとみに増えています。自然の造り出す秀麗な姿に、人工物にはない魅力を感じるからではないでしょうか。ページを開くごとに現れる美しい貝殻、特徴的ある貝殻に、貴方もきっと目をうばわれるはず。“図鑑”にはない、まったく新しい貝類の写真集をぜひご覧ください。
【著者プロフィール】
真鶴町立遠藤貝類博物館
真鶴町初代教育長で、貝類研究家であった故遠藤晴雄氏(1915〜2006年)が収集した4500種50000点の貝類を収蔵する。特に、生きている化石と言われるオキナエビスガイ類のコレクションは、現在までに発見されている約30種のうちの27種を展示しており、常設展示ではタカラガイ類約80種やイモガイ類約50種、定置網にかかったクジラの骨格標本など、約5,000点を一般公開している。学芸員による展示解説も行っている。また、博物館の教育普及事業として「海の学校」を併設し、小学校や中学校の遠足などで真鶴町に訪れる子どもたちが、真鶴の海や緑の自然を総合的に学ぶことができる。なお、特定非営利活動法人ディスカバーブルーとともに、一般向けのイベント「海のミュージアム」も開催しており、磯の生物の観察会やプランクトン観察会などを開催。
【はじめに】より
神奈川県西部にある真鶴半島。相模湾と相模灘を分けるこの半島の先端に、真鶴町立遠藤貝類博物館はあります。日本では珍しい、貝類をメイン展示とした当館は、真鶴町で生まれ、相模湾で貝類の魅力にひきこまれ、その一生を貝類の収集にささげた、故遠藤晴雄氏の4500種50000点の貝類標本を中心とした博物館です。
真鶴半島は、箱根火山の活動期である18 万年前から13万年前にかけてこの地で噴火した溶岩ドームの塊が連なって形成された半島であり、安山岩質の岩石は付着動物たちに安定的な環境を与えました。また、真鶴半島は江戸時代に小田原藩がクロマツを植えたことにはじまり、明治時代から戦前までは「天皇御料林」として、戦後は自然公園として、半島の先端の森を「魚付き林」の「お林」と呼ばれる、今なお豊かな自然がある場所なのです。つまり、真鶴の海は豊かな自然環境が残された、生物多様性の高い海なのです。この地で育った遠藤晴雄氏は、貝の魅力にとりつかれ真鶴の様々な貝類を残されました。
この世界中の海で生活し、生き続けている貝類は約13万種あり、様々な姿、形、色をしています。また、和名のつけ方が非常に面白いものもあります。本書ではその貝の「美しさ」をメインとしました。その魅力を発信し、自然を後世に伝えていくことが当館の使命だと考えています。本書をご覧いただき、少しでも貝類や海に興味を持っていただけると幸いです。
最後に、本書を出版するにあたり、真鶴町教育委員会、特定非営利活動法人ディスカバーブルー、写真撮影の松本泰裕氏、成山堂書店の小川典子社長、企画編集の小林僚太郎氏、監修の池田等氏(元・葉山しおさい博物館長)、他関係各位にはご尽力を賜り、様々なご配慮をいただきました。厚く御礼申し上げます。
真鶴町立遠藤貝類博物館
【目次】
Part1 日本の貝とオキナエビスガイ類
姫翁恵比寿貝 ヒメオキナエビスガイ
姫茜翁恵比寿貝 ヒメアカネオキナエビスガイ
優姫翁恵比寿貝 ヤサヒメオキナエビスガイ
茜翁恵比寿貝 アカネオキナエビスガイ
翁恵比寿貝 オキナエビスガイ
紅翁恵比寿貝 ベニオキナエビスガイ
腰高翁恵比寿貝 コシダカオキナエビスガイ
竜宮翁恵比寿貝 リュウグウオキナエビスガイ
アダンソン翁恵比寿貝 アダンソンオキナエビスガイ
バミューダ翁恵比寿貝 バミューダオキナエビスガイ
寺町翁恵比寿貝 テラマチオキナエビスガイ
ミダース翁恵比寿貝 ミダースオキナエビスガイ
アフリカ翁恵比寿貝 アフリカオキナエビスガイ
夕映え翁恵比寿貝 ユウバエオキナエビスガイ
大西洋翁恵比寿貝 タイセイヨウオキナエビスガイ
ブラジル翁恵比寿貝 ブラジルオキナエビスガイ
南蛮翁恵比寿貝 ナンバンオキナエビスガイ
宝石翁恵比寿貝 ホウセキオキナエビスガイ
アンシュウ翁恵比寿貝 アンシュウオキナエビスガイ
後藤翁恵比寿貝 ゴトウオキナエビスガイ
珊瑚海翁恵比寿貝 サンゴカイオキナエビスガイ
ニューカレドニア翁恵比寿貝 ニューカレドニアオキナエビスガイ
ブシェット翁恵比寿貝 ブシェットオキナエビスガイ
阿古屋翁恵比寿貝 アコヤオキナエビスガイ
曙翁恵比寿貝 アケボノオキナエビスガイ
南の翁恵比寿貝 ミナミノオキナエビスガイ
ルカイヤ翁恵比寿貝 ルカイヤオキナエビスガイ
兜法螺 カブトボラ
似寄り紡車利法螺 ニヨリツブリボラ
籠目縄法螺 カゴメナワボラ
千巻法螺 チマキボラ
髭巻縄法螺 ヒゲマキナワボラ
鶉貝 ウズラガイ
熊裳裾貝 クマモスソガイ
津? ツバイ
駿河? スルガバイ
白糸巻? シライトマキバイ
長? ナガバイ
大常陸帯 オオヒタチオビ
糸巻き常陸帯 イトマキヒタチオビ
琉球筍 リュウキュウタケ
大糸掛 オオイトカケ
クリン糸掛 クリンイトカケ
口紫管巻 クチムラサキクダマキ
錐貝 キリガイ
錦の牙筆 ニシキノキバフデ
朝鮮筆 チョウセンフデ
尖り竜宮蛍貝 トガリリュウグウボタルガイ
大和川蜷 ヤマトカワニナ
幻竜宮蛍 マボロシリュウグウホタル
胡麻斑芋 ゴマフイモ
アンボン黒鮫 アンボンクロザメ
波斯貝 ハルシャガイ
星宝 ホシダカラ
八丈宝 ハチジョウダカラ
海兎貝 ウミウサギガイ
鉄刀木身無 タガヤサンミナシ
更紗馬蹄 サラサバテイ
大紅絞 オオベニシボリ
点六毛彫 テンロクケボリ
華菖蒲毛彫 ハナアヤメケボリ
津口貝 ツグチガイ
小笠原岩石 オガサワラガンゼキ
御神楽花仙 オカグラカセン
鰭貝 ヒレガイ
水吸 ミズスイ
天女の冠 テンニョノカムリ
歯車水吸 ハグルマミズスイ
鑵子貝 カンスガイ
龍巻栄螺 タツマキサザエ
千手貝 センジュガイ
蜘蛛貝 クモガイ
針長輪宝 ハリナガリンボウ
骨貝 ホネガイ
紫毬茘枝 ムラサキイガレイシ
黒斑藤津貝 クロフフジツガイ
夜光貝 ヤコウガイ
小人鮑 コビトアワビ
蝦夷鮑 エゾアワビ
真穴子 マアナゴ
大島檜扇 オオシマヒオウギ
目八蓑貝 モクハチミノガイ
オーロラ錦 オーロラニシキ
錦貝 ニシキガイ
鳥羽錦 トバニシキ
板屋貝 イタヤガイ
歯舌帆立 シゼツホタテ
闇の錦 ヤミノニシキ
月日貝 ツキヒガイ
樺棘海菊 カバトゲウミギク
鰭?? ヒレジャコ<
鏡貝 カガミガイ
裏鏡 ウラカガミ
内紫 ウチムラサキ
伊予簾 イヨスダレ
台湾蛤 タイワンハマグリ
真蜆 マシジミ
海松喰 ミルクイ
赤貝 アカガイ
池蝶貝 イケチョウガイ
平貝 タイラギ
大鳥珠母 マベ
川真珠貝 カワシンジュガイ
撞木貝 シュモクガイ
黒須彌山 クロシュミセン
水色角貝 ミズイロツノガイ
鑢角貝 ヤスリツノガイ
錦角貝 ニシキツノガイ
Part 2 世界の貝
岩石芭蕉 ガンゼキバショウ
インド千手貝 インドセンジュガイ
馴鹿銀杏 トナカイイチョウ
熊坂貝 クマサカガイ
蝎貝 サソリガイ
節出蠍 フシデサソリ
駱駝貝 ラクダガイ
アフリカ水字貝 アフリカスイジガイ
水字貝 スイジガイ
閻魔骨貝 エンマノホネガイ
黒棘骨貝 クロトゲホネガイ
喜納片部 キナノカタベ
猩々片部貝 ショウジョウカタベガイ
御光片部 ミヒカリカタベ
舵取り車貝 カジトリクルマガイ
雷栄螺 カミナリサザエ
艶やか花仙 アデヤカカセン
兜花仙 カブトカセン
角長花仙 ツノナガカセンガイ
高橋花仙 タカハシカセンガイ
逆巻法螺 サカマキボラ
法螺貝 ホラガイ
縞岩石法螺 シマガンゼキボラ
大王糸巻き法螺 ダイオウイトマキボラ
紅岩石法螺 クレナイガンゼキボラ
大王岩石法螺 ダイオウガンゼキボラ
フロリダ袖法螺 フロリダソデボラ
ミルク袖貝 ミルクソデガイ
姫御前袖貝 ヒメゴゼンソデガイ
紅蟋蟀法螺 クレナイコオロギボラ
紅蟋蟀法螺 ベニコオロギボラ
稲妻蟋蟀法螺 イナズマコオロギボラ
インド藤津貝 インドフジツガイ
ピンク貝 ピンクガイ
大王唐冠貝 ダイオウトウカムリガイ
万宝貝 マンボウガイ
ブランデー貝 ブランデーガイ
大枇杷貝 オオビワガイ
卵蛍貝 タマゴホタルガイ
黒百合宝 クロユリダカラ
日本宝 ニッポンダカラ
櫻井宝 サクライダカラ
柳絞宝 ヤナギシボリダカラ
乙女宝 オトメダカラ
南洋宝 ナンヨウダカラ
王様宝 オオサマダカラ
更紗宝 サラサダカラ
寺町宝 テラマチダカラ
柔肌宝 ヤワハダダカラ
黒原宝 クロハラダカラ
神聖宝 シンセイダカラ
樽宝 タルダカラ
碁盤宝 ゴバンダカラ
浮標宝 ウキダカラ
栗宝 クリダカラ
竜宮宝 リュウグウダカラ
ビードロ宝 ビードロダカラ
鉄宝 クロガネダカラ
めんこい宝 メンコイダカラ
赤縞身無 アカシマミナシ
木下芋 キノシタイモ
アンボイナ アンボイナ
海之栄芋 ウミノサカエイモガイ
筋芋 スジイモ
帝身無 ミカドミナシ
茜芋貝 アカネイモ
更紗身無 サラサミナシ
南洋黒身無 ナンヨウクロミナシ
鱗蚯蚓 コケミミズ
仙人貝 センニンガイ
牛の角貝 ウシノツノガイ
褄丹毛彫 ツマニケボリ
カフス釦貝 カフスボタンガイ
口紫海兎 クチムラサキウミウサギ
龍天 リュウテン
琥珀玉 コハクダマ
五色鹿の子貝 ゴシキカノコガイ
苺楊梅 イチゴナツモモ
葵貝 アオイガイ
鸚鵡貝 オウムガイ
台湾恵比寿貝 タイワンエビスガイ
孔雀鮑 クジャクアワビ
細筋鮑 ホソスジアワビ
姫檜扇 ヒメヒオウギ
アラフラ檜扇 アラフラヒオウギ
琉球撫子 リュウキュウナデシコ
糸引比翼貝 イトヒキヒヨクガイ
つづれ巾着貝 ツヅレキンチャクガイ
瘤撫子 コブナデシコ
金魚貝 キンギョガイ
黒平貝 クロタイラギ
天使の翼貝 テンシノツバサガイ
幻蛤 マボロシハマグリ
月夜の蛤 ツキヨノハマグリ
猩々貝 ショウジョウガイ
水入り猩々 ミズイリショウジョウ
Part 3 真鶴の貝・相模湾の貝
恵比寿貝 エビスガイ
巻上恵比寿 マキアゲエビス
銀恵比寿 ギンエビス
熊の子貝 クマノコガイ
平独楽 ヒラコマ
楊梅 ナツモモ
久保貝 クボガイ
石畳 イシダタミ
馬蹄螺 バテイラ
芦屋貝 アシヤガイ
小紋宝 コモンダカラ
絞り宝 シボリダカラ
初雪宝 ハツユキダカラ
花弁宝 ハナビラダカラ
黄色宝 キイロダカラ
梨地宝 ナシジダカラ
目宝 メダカラ
屋久島宝 ヤクシマダカラ
花丸雪 ハナマルユキ
茶色砧 チャイロキヌタ
星砧 ホシキヌタ
磨法螺 ミガキボラ
房州法螺 ボウシュウボラ
小鳴門法螺 コナルトボラ
大鳴門法螺 オオナルトボラ<
綾法螺 アヤボラ
姫糸巻法螺 ヒメイトマキボラ
括り法螺 ククリボラ
兜綾法螺 カブトアヤボラ
加古法螺 カコボラ
腰高藤津貝 コシダカフジツガイ
相模? サガミバイ
ナサ? ナサバイ
唐糸貝 トウイトガイ
松皮貝 マツカワガイ
悪鬼貝 アッキガイ
疣辛螺 イボニシ
栗斑茘枝 クリフレイシ
天狗螺 テングニシ
茘枝貝 レイシガイ
伊勢瓔珞 イセヨウラク
磯芭蕉 イソバショウ
鬼栄螺 オニサザエ
栄螺 サザエ
平栄螺 ヒラサザエ
裏渦貝 ウラウズガイ
腰高栄螺 コシダカサザエ
酢貝 スガイ
輪宝貝 リンボウガイ
黒鮑 クロアワビ
床臥 トコブシ
雌貝鮑 メガイアワビ
眼高鮑 マダカアワビ
豆絞浦島 マメシボリウラシマ
八代貝 ヤツシロガイ
筋鶉貝 スジウズラガイ
長葛貝 ナガカズラガイ
糸巻長辛螺 イトマキナガニシ
枇杷貝 ビワガイ
リシケ芋 リシケイモ
杼貝 ヒガイ
管巻貝 クダマキガイ
筆貝 フデガイ
海蜷 ウミニナ
浦島蛍 ウラシマボタル
細谷螺 ホソヤツメタ
車貝 クルマガイ
草色青貝 クサイロアオガイ
松葉貝 マツバガイ
鵜の足 ウノアシ
絹笠貝 キヌガサガイ
菊の花貝 キクノハナガイ
桜貝 サクラガイ
江戸桜貝 エドザクラガイ
樺桜 カバザクラ
紅貝 ベニガイ
東錦 アズマニシキ
桧扇 ヒオウギ
肉色撫子 ニクイロナデシコ
海底撫子 ワタゾコナデシコ
巾着貝 キンチャクガイ
藤の花貝 フジノハナガイ
忘れ貝 ワスレガイ
紅蛤 ベニハマグリ
沖蜆 オキシジミ
馬鹿貝 バカガイ
朝鮮蛤 チョウセンハマグリ
美之主貝擬き ビノスガイモドキ
薩摩赤貝 サツマアカガイ
鬼浅蜊 オニアサリ
姫浅蜊 ヒメアサリ
薩摩浅蜊 サツマアサリ
筒牡蠣 ツツガキ
鷹の羽貝 タカノハガイ
真牡蠣 マガキ
鴎貝 カモメガイ
瑠璃貝 ルリガイ
朝顔貝 アサガオガイ
蛸舟 タコブネ
column 人に利用された貝
column 貝の生活史
貝殻の不思議
貝殻を脱いだ貝
家に帰る貝
「生きている化石」とよばれる貝
【読者からの声】
●F様 56歳
写真がとても美しい。眺めているだけで楽しくなる。
●T様 23歳
背景の暗さが、貝たちをより神秘的にさせ、私の探究心を熱くさせる。私の推し貝はイシダタミで、模様が良い。
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