交通
はじめに
交通図書(物流、鉄道、航空)をご紹介します。
私たちの生活の中で交通は、大昔から人や物の移動手段として重要な地位を占めてきました。交通の発達の歴史が人類発達の歴史であるとも言えます。交通の発達によって人々の交流が深まり、産業が飛躍的に発展しました。今や私たちの生活にとって、鉄道やバス、船舶、航空機といった交通機関は必要欠くべからざるものになっています。身近かな交通機関から専門的な知識まで紹介しています。
身近な交通手段と言えば、電車やバスがあります。遠くへ短時間で行きたい場合は飛行機。大量の荷物を運ぶには船。それぞれがどのような役割を果たし、私達の生活を便利にしてくれているか、様々な視点から本を通じて学ぶことができます。
気軽に学ぶなら『交通ブックスシリーズ』があります。鉄道、船、飛行機の歴史や仕組みを、わかりやすく解説しています。さらに専門的に学びたい方は、大学の教科書などにも使われている書籍も多数ありますので、それらの本で学んでみてください。
交通の書籍紹介
駐車施策からみたまちづくりⅡ ー 地域ルール・大丸有モデルの成果 ー
高田邦道 監修/大手町・丸の内・有楽町地区駐車環境対策協議会 編著
日本各地の都市で進んでいる再開発は、あらたな「まちづくり」でもある。それと並行して行われる駐車環境整備、附置義務駐車場については、地域ごとにルールを設定し実施していくことが求められます。その先がけとなる大丸有地区の事例「大丸有モデル」の利用・普及を進めて20年、実際の成果について、経緯や概要とともにまとめています。
終着駅の文化史 交通ブックス129
小島 英俊 緒
終着駅は終わりの駅(終点)のことであるが、その意味は「終わり」をどのように捉えるかによって少し変化する。
たとえば、「列車の終点(駅)」の場合は、ある鉄道路線の中間に位置する駅でも、列車の(行先)設定上、その駅止まりの列車からいえば「終着駅」と呼ぶことが出来る。例えば、東海道本線東京発小田原行き普通列車の終着駅は小田原駅である。
また、「線区の終点(駅)」の場合は、ある路線の終点となっている駅を終着駅という。例えば東京駅から神戸駅に至る東海道本線の終着駅は神戸駅である。なお、線路名称上始点でも終点から見れば終着駅になり得る。つまり……
ツーリズム産業のための「MTP」のすすめ-組織マネジメントと人材育成のために-
青木 昌城 編著
ツーリズム産業においては、長らくOJTが当然とされ、いまだに組織運営におけるマネジメントが不得意な状況が改善されているとはいいがたく、それだけ根が深いことであり、逆に、この問題の克服こそが、将来への大きな希望です。
MTP(Management Training Program)は、主に製造業にて、組織のマネジメントとそれを行うリーダーの育成のために行われてきた実績があります。このMTPをツーリズム産業に活用するため、理論と実践のバランスを重視しながら解説します。
本書は、ツーリズム産業の従事者とりわけ管理職以上の方々と、この産業……
グローバル・ロジスティクスの基礎
魚住和宏・石原伸志・合田浩之・石原祐介 編著
近年における国際物流の在り方、変容を取り上げた入門書。図やデータを豊富にしよして解説。国内物流および国際物流、グローバル・ロジスティクス、サプライチェーン(供給網)等がこの一冊で体系的に学べます。「物流危機」や「サプライチェーンの重要性」が注目される現在、国内・海外の物流やロジスティクスを学び、自社のグローバル・ロジスティクスやサプライチェーンの一層の強靭化に取り組むために、最適な一冊です。
【はじめに】
本書の特徴は、国内物流および国際物流、グローバル・ロジスティクス、サプライチェーン(供給網)等がこの本一冊で同時に学べるこ……
鉄道の法規 ーJRと民鉄の実例から読み解くー 交通ブックス128
福永 健 著
鉄道事業者、鉄道関連メーカー、鉄道関係の試験や機関を目指す高校生や大学生、関係法令を把握しておきたい実務者、入社5年程度の鉄道関係会社の社員など、これから「鉄道の法規」を学ぶ人たちに向けた入門書。関係者のみならず鉄道技術や列車運行に興味のある方々にも読んでいただけるよう細かく章分けをしています。巻末には本書オリジナルの「鉄道技術基準省令」と鉄道局長通達「鉄道に関する技術上の基準を定める省令等の解釈基準」の各項対照表を掲載しています。
【はじめに】
本書は1997年(平成9)3月に初版発行された和久田康雄著「やさしい鉄道の法規」……
トラック輸送イノベーションが解決する物流危機
兵藤哲朗・根本敏則 編著
2024年4月から導入される時間外労働の上限規制、自動車運転者の労働時間等の改善のための労働時間規制によって輸送能力が不足し、「モノが運べなくなる」可能性が懸念される「物流2024年問題」。その解決に向けてさまざまな取組みが検討されるとともに、物流事業者を支える道路施策も議論されています。本書は、その施策の中でも有力な手段となるダブル連結トラックや関連する高速道路SA ・PAなどの道路施策について、調査研究を取りまとめ、物流危機に対する方策や技術適用の可能性、課題などを詳説。今後の物流、道路施策等にヒントを与える1冊となります。
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エスカレーターのかがく ー最も身近な交通・輸送手段を知るー
元田良孝、宇佐美誠史 共著
エスカレーターについて、歴史や構造といった基礎的知識から、安全性や輸送特性など、今まで取り上げられてこなかった面に焦点を当て、解説します。
中身を見てみる
②水平部分が3枚の乗降口のエスカレーター
④2人乗りエスカレーターの2列停止利用の自然発生
⑦勾配16度のエスカレーター
【はじめに】
私たちがエスカレーターに接する機会は極めて多いと思いますが、エスカレーターに関する書籍は少なく、特に交通面を論じたものは皆無といっていい状態です。本書ではエスカレーターの歴史……
北前船の近代史(3訂増補版)−海の豪商たちが遺したもの− 交通ブックス219
中西 聡
今ひそかなブームとなっている北前船。しかし、その名を知られているほどには、これまで実態の解明は十分とはいえなかった。
本書は、北前船主たちの活動実態と、明治期以降の産業化に与えた影響を詳しく調べ、わかりやすく解説した。
3訂増補版では、内容の追加、補章3「慶應義塾と北前船主」を追加した。
中身を見てみる
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【まえがき】 ブームとなった北前船
ソーラン節をはじめ、幾度となく歌の舞台になってきた北の海で、旧き時代に活躍した日本型の木造帆船、それが「北前船」である。この北前船が、21世紀に入って、静かなブ……
「空のみなと」のインフラ学-未来の空港・航空システムを語る-
山縣宣彦・轟朝幸・加藤一誠 編
チャレンジ精神をもって新たな取組みを行っている空港・航空会社、建設会社、コンサルタント、学識経験者、国や地方公共団体の空港担当者が、それぞれの立場と視点から、空港や航空の現場で行っているさまざまな事例・取組みを紹介、未来の空港・航空システムの構築のための話題を提供する。
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【はじめに】
ここ数年世界では、コロナ禍というパンデミック現象やロシアのウクライナ侵攻という地政学的リスクが増大しました。そして、これによって引き起こされたエネルギー危機、さらに地球温暖化という底流に流れる気候変動への危機意識も高揚し、社会的、経……
鉄道技術との60年ー民鉄技術の活用と世界への貢献ー
曽根 悟 著
『鉄道ピクトリアル』誌への連載(2021年1月号~2022年8月号)をもとに、鉄道技術とともに歩んだ著者が、日本の鉄道の再活性化とともに、民鉄の技術ノウハウを活かした世界の大都市への貢献を提言。
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【まえがき】
本書は「鉄道技術との60年」と題して鉄道ピクトリアル誌に2021年1月号から2022年8月号まで20回に亘る連載を元にしてはいるが、自叙伝的な内容は大幅に圧縮し、日本の鉄道の再生を願っての提言を書き加えて世に問うものである。
1964 年に世界に先駆けて高速鉄道を誕生させた日本の鉄道は今、世界の動きから完……