気象・海洋
はじめに
「社会や人々の生活は、天気に大きく左右されている。特に、激しい天気現象が発生したときには、人々の生命にかかわることも多い。最近は、テレビや新聞、インターネット、携帯電話などの天気情報が充実し、私たちの生活に密着し、天気は身近なものとなってきた。
しかしながら、天気現象は複雑で、とらえにくい面がある。それは、天気が気圧、風、気温、雲などのさまざまな要素で表され、これらの要素が互いにからみあっているためである。それでも天気の要素の性質から初めて、天気を構成する現象のしくみへと、順序立てて勉強すれば、思いのほか天気は理解しやすいものである。この本は、天気に関心のある一般の人々や、気象予報士という国家資格を得ようとしている人々を対象に、天気の判断に役立つ知識を、基礎から応用へと、読みやすく、わかりやすく解説している」
『新 百万人の天気教室(改訂版)』「はじめに」より一部抜粋
この文章にもあるように、私たちの生活は天気と切っても切り離せない関係にあります。当社から発行している本は、天気の基本的なことがらを学べるものから、天気と深く関わりのある産業について、地球温暖化、気象予報士を目指す人に向けた参考書や過去問題集など、天気関わる専門的な内容のものです。海洋図書については、昨今の海洋問題について書かれている『海洋白書』を読むとよくわかります。天気について様々な角度から見てみたい、勉強してみたいという方、仕事や研究で必要という方にとって、参考となる書籍がたくさんあります。
気象・海洋の書籍紹介
津波ー脅威、メカニズム、防災と備えー
今村文彦 著
「津波警報・津波注意報」がでたらどうする?
すぐに、命を守る行動を!
● 海岸や河口の近くにいるときは、すぐに離れて!
● 浸水エリア内にいるときは、すぐに高台や周辺の津波緊急避難場所や避難ビルに移動して!
● 車で逃げないで、徒歩で!
● 警報・注意報の解除まで、地震・津波情報、避難指示など情報確認を続けて!
津波は、繰り返し襲ってきます。ほんの数十センチメートルの高さの津波でも、
強大な力で流される危険があります。津波に備えて、命を守る行動をとってください。
東日本大震災以来、注目されることの多い津波、そのメカ……
研究者がズバリ科学で答える!ココが知りたい地球温暖化
国立研究開発法人 国立環境研究所 地球システム領域 編
地球温暖化のことは見聞きする機会が多いですが、よく知っているようで、知らないのが現状。地球温暖化の科学・対策にまつわる、よくある質問、素朴な疑問に、答えます。
【はじめに】
私たちの住む地球には、空気があり海があり、そして陸があります。降り注ぐ太陽のエネルギーは地面や海面を暖め、水を蒸発させ、対流をはじめとするさまざまな空気の循環をつくりだします。蒸発した水は上空に運ばれて雲になり、雨や雪を降らせます。地球を巡る大きな風の流れが変わると、時に猛暑や干ばつ、大雨や大雪がもたらされます。このような地球の上で私たち人間は長い時間をか……
越境大気汚染の物理と化学(3訂版)
藤田慎一・三浦和彦・大河内博・速水洋・松田和秀・櫻井達也 共著
越境大気汚染の基礎テキスト!!
環境大気汚染物質の正体は?
大気の構造と運動の仕組みは?
雲ができる仕組みと特徴は?
大気汚染物質が除去される仕組みは?
大気汚染物質の地球上の広がりは?
物理と化学のエキスパート6名が執筆したテキスト。
マイクロプラスチックなど新しい情報や収録データの更新と表記の見直しを充実させた3訂版。
【まえがき】より
「越境大気汚染」とは,他国で排出された汚染物質が,国境を越えて輸送されることで発現する大気汚染のことをいう。日本では,中国から微小粒子状物質(PM)の到来が伝えられ……
気象予報士試験精選問題集 2025年度版
気象予報士試験研究会 編著
多くの受験者に支持されている問題集です!
本書は第1回〜第62回試験までの試験から分野ごとに精選した学科試験と実技試験問題を、模範解答・ヒントとともに収録したものです。
気象予報士試験についての解説や今後の展望、受験の手続き、出題傾向と試験対策、参考書の紹介など、資料も豊富に収録。
受験者にとって欠かせない1冊です!
「はしがき」より
平成5年5月の気象業務法の一部改正により、気象予報士という資格制度が設けられました。これによって、予報業務を行う事業者は、平成7年5月から、現象の予想は気象予報士に行わせなければなりません……
雷 改訂増補版 極端気象シリーズ4
小林文明 著
積乱雲研究の第一人者である著者が解説する極端気象シリーズの第4弾!
古来より神様の仕業と考えられてきた雷は、積乱雲がもたらす身近な気象現象のひとつです。夏と冬で異なる日本の雷は世界的にみても珍しいといえます。本書は、落雷現象について、雷とは何か基礎知識を述べるとともに日本の最近の落雷事故事例から身の守り方を考察していきます。また、雷の発生源である雷雲はどのような条件で発生するのでしょうか。著者の最近の研究を交えながら雷雲の内部構造を解説していきます。さらに、近年の雷観測システム、最新の雷像を紹介します。
改訂増補版では、最近に……
海洋学の教科書
林 美鶴 著
大学の教養から基礎専門程度の読者を想定し、あらゆる海洋現象の基礎となる海水部分の基本的な物理過程を中心に解説しました。コラムでは、津波や海難など、さまざまなマリンハザードが引き起こす災害や影響について、事例やシミュレーションをもとに解説します。
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【はしがき】
この度はたいへんおこがましくも、「海洋学の教科書」というタイトルで本書を上梓しました。「海洋学の教科書」というタイトルですが、海洋学の全分野を網羅しているわけではありません。学部の教養~基礎専門程度の講義を想定して……
海の衛星リモートセンシング入門
笹川平和財団 海洋政策研究所 編
本書は、海洋の課題を軸にその可視化に資するリモートセンシング技術を解説しています。将来海洋のリモートセンシングを担う大学生や、海洋に関する行政業務を担う担当者や研究者などにむけて、海洋のリモートセンシングの現状と将来像について伝えることを目的としています。
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【まえがき】
近年、海洋温暖化の進行、激甚災害の増加、海洋汚染の拡大、水産資源の枯渇、生物多様性の減少など、海洋環境に関する課題が山積しています。これらの課題解決の第一歩は、観測すべき対象の直接的な可視化を行うことです。
地球表面の約7 割を占める海洋の……
図解 パイロットに必要な航空気象(2訂版)
仁科 武雄 著
現役パイロットが解説する航空気象。
航空気象はパイロットにとって必須の分野。
最初からつまずかないために、要点を絞ってわかりやすく解説。
気象に関する基礎知識から飛行の現場で使うMETARやTAFなどの学習まで、効率よく学べる一冊。
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【2訂にあたって】
本書の初版は2016年に刊行されましたが、この度2 訂版の刊行が行われることにまず感謝の意を表したいと思います。2 訂版では変更があった箇所の修正や必要と思われる部分の追加等を行いました。主な変更箇所は次のようになります。
・線状降水帯についての記述の……
観測・実験・モデルで伝える気象教育 気象ブックス048
榊原 保志 著
日常もっとも身近な自然現象でもある「気象」の教育について、観察や実験の方法、有用性を紹介するとともに、実施例、実際の児童・生徒・学生の反応などをまとめています。気象教育に携わる教師、志す教職課程の学生等にとって、児童・生徒の興味を喚起し学びを深めさせるための手引きとなる実用書です。
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【はじめに】
近年、自然災害が毎年のように起こっている。火山の噴火、地震・津波、台風などの地学的自然現象によるものである。自然現象の仕組みを理解することは、自然災害から身を守る基礎になる。特に、気象……
線状降水帯-ゲリラ豪雨からJPCZまで豪雨豪雪の謎-
小林 文明 著
線状降水帯および冬の線状降水帯とも言われるJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)について、その位置付けを整理し、概念をわかりやすく解説し豪雨豪雪をもたらす線状降水帯のメカニズムを紐解く。
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【はじめに】
本書の企画が持ち上がった2022年の春は、ちょうど気象庁が線状降水帯の情報を発信し始める時期でした。その後、7月の北九州豪雨や9月の静岡豪雨など甚大な被害をもたらした豪雨災害が続き、その都度線状降水帯情報が出され、線状降水帯という言葉が一般社会に浸透した感があります。ただ、一般市民にと……