気象・海洋の書籍紹介

東京大学の先生が教える海洋のはなし

東京大学大学院教育学研究科附属海洋教育センター 茅根 創・丹羽 淑博 編著

東京大学大学院教育学研究科附属海洋教育センターが、2019年度から3年間、13名の海洋研究者と協同して海洋教育を推進する「海洋教育基盤研究プロジェクト(海洋学)」をまとめた内容。各研究者にインタビューを行い、研究内容およびその背景と意義を解説する書籍を作成するもの。中学生・高校生を対象に、それぞれの研究分野で知っておいてほしい海洋リテラシーを伝えるとともに、現在の海洋が直面している危機やこれから解決すべき課題を解説することで、学校での海洋教育の探究活動に活用できる一冊となっています。 [toc] 【はじめに】 海は生命が……

気象予報士のしごと-未来の空を予想して-

気象予報士・防災士 片山美紀 著

NHK首都圏ネットワーク気象キャスター片山美紀さん、初の著書。 前半は、気象予報士を目指す人へのアドバイスや自身の受験体験、気象キャスターの仕事についてのエッセイ。後半は、天気図の見方から四季の天気の特徴、最近の異常気象などの気象現象をプロの立場から解説する。 [toc] 【目次】 第1章 気象予報士という仕事  空を見れば天気がわかる?「気象予報士」ってどんな資格?  実はこんなところでも!様々な分野で活用される天気予報  気象予報士試験ではどんなことが問われるの?  合格率は5% でもその数字についてよ……

富士山測候所のはなし 日本一高いところにある研究施設

佐々木一哉・片山葉子・松田千夏・土器屋由紀子 共編著

日本一高いところにある「富士山測候所」で行われている研究とは? 近年、火山噴火予知や通信技術など各方面から注目される研究事項が加わり、多彩となってきていることを知っていますか? 第一部は、改めて富士山そのものを知ることができる事柄を記載。火山としての特徴のほか、文化と芸術の対象として日本人が富士山をどのように捉えてきたのか?などにも触れています。 第二部では、一般にも関心が高い研究内容について厳選して紹介。中学生や高校生、ご家庭でも楽しみながら読み進められるよう編集されています。 このほか、17項目に及ぶコラムはどれも知的好奇……

海洋建築序説 海洋建築シリーズ

海洋建築研究会 編著

海洋建築工学は、建築学の中の新しい学問領域であると同時に海洋工学の中の1つの分野です。本書では海洋建築工学における水波について、数学モデルで表し、解析することで水波という物理現象を明らかにしています。 [toc] 【はじめに】 2006年に発刊された「海と海洋建築」は、海洋建築の入門書として海洋建築を志す学生諸君はもとより多くの一般の方々に購読され高評価を得てきました。しかし初版から15年余りが経過し、海洋建築を取り巻く状況は当時と大きく変化しています。たとえば、海外では水辺の建築を専門にしている建築家が登場し、多くの浮体式……

土砂災害の疑問55 みんなが知りたいシリーズ17

一般社団法人 日本応用地質学会災害地質研究部会 編

近年発生頻度の高くなっている土砂災害を中心として、地震・津波災害や火山噴火災害など様々な地質災害について仕組み・種類・原因・対策などを平易に解説。とくに、前兆現象から災害発生後の行動など身の守り方の参考になる事柄を多く紹介。また、近年発生した大規模な自然災害(昨年の熱海の土砂災害など)の概況や最新の調査技術などもコラムで紹介。 中身を見てみる [toc] 【はしがき】 私たちが生活している地球表層は,地圏,水圏,気圏が交差する極めて厳しい自然環境にあります。その中でも,日本列島は亜熱帯から亜寒帯までを含む中緯度地……

新 百万人の天気教室(2訂版)

白木正規 著

「天気」とはどういったものなのか、「気象予報」とはどのようなものか、 その基本をわかりやすく説明。数式をなるべく使わないように解説しているので、 特に初学者の方にオススメです。 これ1冊で天気の基礎がよくわかる! 天気が判断できる! 3部構成で気象のABCを段階的に解説。複雑な天気現象を基礎から応用までわかりやすく解説しています。 気象を学ぶための入門書として、わかりやすいと評価されて、長年にわたって版を重ねてきた本の新版。旧版と比較すると、基本的な目次構成は同じであるが内容は一新されています。 解説に数式をほと……

よくわかる高層気象の知識(2訂版)ーJMH図から読み解くー

福地 章 著

気象現象は、地上から圏界面までの対流圏における大気の運動であれば、大気の動きを立体的にとらえる必要があります。したがって、地上の気象現象を知るには高層気象が重要であることがわかります。 近年、高層の観測が進んだこともあり、天気予報の精度が格段と高まりました。高層気象は、気象を勉強する者にとって欠かせない、そして気象予報士試験や海技試験においても、その重要性ゆえに、必ず取り上げられる分野になっています。 本書では、第1編を「高層気象」とし、問答形式で分かりやすく解説しているので、これで基礎固めをし、読み進めるうちに土台が身につきます……

海洋白書 2022

笹川平和財団 海洋政策研究所 編

多方面にわたる海洋・沿岸域に関する出来事や活動を総合的・分野横断的に取り上げる「海洋白書2021」。最近の海洋をめぐる“日本の動き 世界の動き”を総合的な視点で整理・分析するとともに新たな海洋政策の推進を多様な角度から提言する。 【目次】 第1部 海洋をめぐる取組み  第1章 海洋からのカーボンニュートラルの実現に向けて   第1節 求められる海洋からの温暖化対策    1. IPCC第6次評価報告書第1作業部会報告書    2. 海洋・沿岸域における評価結果    3. 国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(CO……

地震と火山と防災のはなし

楠城 一嘉 著

自然豊かな日本においては、その恵みを存分に享受し独自の文化を育んできた一方、地震や火山噴火などの災害からは目をそらすことはできない。近いうちに起きるとされている南海トラフ地震までを視野に、地震、火山のメカニズムから、それに伴う災害への備え、地域での取り組みなどを分かりやすく解説。 中身を見てみる 【はじめに】 本書は、大学生や高校生に少しでも日本の自然に興味を持ち、防災の心構えを持っていただければと思い、語りかける様に書いた読み物です。 富士山があり、海にも囲まれた日本は、自然豊かで風光明媚な国です。日本人は、山海の……

気象学の教科書 気象ブックス047

稲津 將 著

気象に興味を持った人が最初に読んで欲しい1冊。 気象学を学ぶ大学生や気象予報士を目指している人のために、平易な説明と多くの事例、日頃役立つ天気のコラムなどを盛り込んで、わかりやすく解説しています。 気象学者の「荒木健太郎さん」も推薦。 以下のコメントを帯に掲載しています。 「知れば知るほど楽しくなる。 気象学を志すすべての方にオススメしたい、 空の教科書の決定版!」 [toc] はじめに 「太古」ギリシアのイカロスは、蝋ろうで固めた鳥の羽を持ち、太陽に向かって飛び立ちました。太陽に近づいたイカロスは熱……
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