交通の書籍紹介

交通政治学序説

澤 喜司郎 著

政治と行政によって管理・統制されている交通に内在する疑問や問題を、法律、政令、省令を通して抽出し、同時に法治国家の法の限界を探ろうとするもので、交通政治学という新しい観点から交通にアプローチした内容です。 【まえがき】より 法治国家とは一般に、政治は法律に基づいて行われるべきという法治主義によって運営される国家、法により国家権力が行使される国家、国民の意志によって制定された法に基づいて国政の一切が行われる国家などとされています。しかし、法治国家では行政および司法が法律に適合していれば国民の権利や自由を侵害してもよいという形式的側面……

地域 × アニメ ーコンテンツツーリズムからの展開ー

大石玄/近藤周吾/杉本圭吾/谷口重徳/西田隆政/ 西田谷洋/風呂本武典/横濱雄二 共著

地方や特定の地域を題材にしたアニメが多く発表されるようになり、そのファンが現地を訪れ、物語を追体験する聖地巡礼やコンテンツツーリズムがブームとなっている。 こうしたことから現地を訪れるファンを取り込み観光地化する動きが全国で活発になっているが、一方で、こうしたファンや旅行者のニーズを必ずしも的確にとらえきれず一過性にものに終わってしまう、あるいは商業主義が全面に出過ぎてファンに見透かされてしまうといった例も多い。 そこで本書では迎え入れる側からの一方通行ではない、地域と旅行者、ファンのニーズをとらえ、どちらか一方からではない、両者が一……

貿易と保険実務マニュアル 貿易実務シリーズ1

石原伸志・土屋爲由・水落敬太郎・吉永恵一 共著

貿易取引にはさまざまなリスクが常に存在します。本書は、 ・貿易物流の過程で貨物に生じる損害リスクを対象とした「貨物海上保険」、 ・貨物海上保険と同じ貨物損害を貨物を運ぶ側の損害賠償リスクとして捉えた運送人の「賠償責任保険」、 ・代金の回収不能などによる経済的損失を対象にした「貿易保険」、 ・製品が消費者に与えた損害による賠償責任を対象とした「生産物責任賠償(PL)保険」、 これら4種類の保険制度に関して貿易に携わる方が必要とする実務知識を一冊にまとめました。 【はじめに】 古きフェニキア、エジプトの時代から19世紀初……

観光交通ビジネス

塩見英治・堀雅通・島川崇・小島克己 編著

観光の基本的要素である交通(陸・海・空)について、ビジネス、サービスの視点で解説、新たな観光のスタイル、観光需要を増やすためのマーケティングや人材育成、まちづくりといった業界の理論と実務、現状と展望も紹介する。観光は21世紀の重要な成長産業として、その重要性はますます高まっている。本書は、一冊で観光とそれに関わる交通の概略を学ぶことができる観光テキストとなっている。 [toc] 【はじめに】より 「観光交通ビジネス」で学びを深めようとしている皆さんへ 2001年に発足した小泉純一郎政権以来、わが国は一貫して、観光を……

新流通・マーケティング入門

金弘錫・美藤信也・吉岡秀輝・田中敬幸 共著

流通とマーケティングの多様化するニーズを捉え、取り組むべき課題を明らかにする。 【序文】 近年、規制緩和や情報化・グローバル化の進展など企業を取り巻く環境条件が大きく変化し、各企業はかつてない厳しい状況に置かれている。 そのような状況のもとで、企業の成長に欠かせない流通・マーケティング、国際貿易などの専門知識を体系的に理解し、対応課題の解決ができる商業人の育成が大切となっている。 そこで、本書は、大学における流通・マーケティング論の基礎的なテキストとして、基礎概念と事例などを考察し、その諸問題の解決に向けた提言……

自動車リユースとグローバル市場ー中古車・中古部品の国際流通ー

浅妻裕・福田友子・外川健一・岡本勝規 共著

日本国内で使用された中古車・中古部品の国際的なリユースについて、流通面を中心に、その市場の歴史や制度の変遷、環境や産業面での規制、商品調達から輸出入、商品の仕向地の決定要素などを、各国の事例をあげながら、分析解説する。世界中で活躍する日本の中古車の国際市場の動向をまとめた意義ある一冊。 中身を見てみる [toc] 【まえがき】より 日本は自動車輸出大国であり、諸外国に出向くと多くの国で日本製自動車の活躍を目にすることができる。それは日本から新車で輸出されたものかもしれないし、現地工場で生産されたものかもしれない。……

道路課金と交通マネジメントー維持更新時代の戦略的イノベーションー 日本交通政策研究会研究双書31

根本敏則・今西芳一 編著

交通インフラの維持更新時代を迎え、財源調達や交通環境改善を目的とした道路課金と交通マネジメントが重要となっている。本書はGPSを活用した大型車対距離課金、リアルタイムの交通状況を反映した混雑課金、総重量による料金、ITSを活用した大型車通行許可など、各国の革新的事例を見ながら、今後の道路交通行政のあり方について考察する1冊である。 [toc] 【はじめに】より わが国の道路整備は昭和29 年(1954年)「第1次道路整備5箇年計画」を契機に本格化し、2016年まで62年が経過した。全国をカバーする高速道路網である高規格幹……

アジア交通文化論

澤 喜四郎 著

交通を見れば文化がわかる! 多彩な特徴をもつアジアの交通と文化にスポットを当てる。インド、ミャンマー、タイ、カンボジア、ベトナム、マレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリピン、香港、台湾、中国、韓国の交通や乗り物から観察される交通文化を抽出し、その特長は何か、なぜそのような文化が形成されたのか、どうして定着したのかなどについて解説する。 【はじめに】 文化とは一般に、人間が学習によって社会から習得した生活の仕方の総称とされ、衣食住をはじめ技術、学問、道徳、宗教など物心両面にわたる生活形成の様式と内容を含むとされています……

ASEANの流通と貿易ーAEC発足後のGMS産業地図と企業戦略ー

石原伸志・魚住和宏・大泉啓一郎 編著

ASEAN経済の現場を知る執筆陣が、アジアの流通と貿易を分析・展望! 2015年AECが発足し、域内関税の撤廃に加えて、東西経済回廊や南部経済回廊が整備され、現在新たな生産拠点として注目を集めているGMS新興国。さらに近年、中国への一極集中による生産リスクを回避し、労働集約型の産業の生産拠点として見直されているCLMVやバングラディッシュ。 本書は、その経済概況、ロジスティクス、輸出入通関、自動車、家電、繊維、食品、小売、経済回廊、工業団地など多岐の分野について、それぞれ第一線で活躍している専門家が一同に会した誌上シンポジウムの形で……

ココで差がつく! 貿易・輸送・通関実務

春山利廣 著

貿易実務や通関業務の仕事をしている人、現場で役立つスキルが身につく! 近年の貿易・通関業務はIT化が進み、PCの画面に従って業務を遂行すれば経験の浅い人でもそれなりにこなせるようになっています。しかし、ちょっとしたイレギュラーが発生するとうまく対応できずに想定外のミスが起きたり、取引先や輸送の現場のことを考えずに業務が進められるなどのトラブルは減っておらず、業界の悩みの種になっています。 本書は、これらのトラブルの原因は視野の狭さや基礎知識が身についていないことにあると捉え、「貿易」「輸送」「通関」の基礎知識を一貫して学べるように構成……
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