交通の書籍紹介
現代交通問題 考
衛藤卓也 監修 根本敏則・後藤孝夫・大井尚司 編著
「交通」の研究者や学生はもちろん、公共交通・地方交通、流通に関わる企業人、そして行政や政策に携わる方たちに。種々の交通問題を解決に導くため20人の研究者が、専門知識の一端を提供するものである。
【まえがき】より
交通は、私たちの社会を支えるもっとも基本的で不可欠な基盤のひとつを形成している。人や物の移動という交通現象がすべての国や地域で観察されるわけであるが、その中身・内容は当然のことながら国や地域によって異なっている。
わが国では、人の移動の面で、交通手段や情報技術などのイノベーションによってハイレベルなモビリティ(移動)社会が実……
ネット通販時代の宅配便 日本交通政策研究会研究双書29
林 克彦・根本敏則 編著
インターネットによる通信販売、すなわちネット通販の普及により、消費者の買い物は大きく変化した。実店舗に行かずとも、ネット空間のなかから、都合の良い方法で、あらゆる商品を購入することができる。購入された商品は、高度に発展した宅配便によって全国に確実に届けられ、主要都市向けであれば翌日配達も当然のこととなっている。さらに、激しい競争のなかで、当日配送などのサービス高度化も加速し、宅配便事業者・通販事業者にも新たな対応が求められている。本書は、こうした背景をベースにネット通販時代の宅配便の現状、課題などを、日本だけでなく、アメリカや中国など……
交通インフラ・ファイナンス 日本交通政策研究会研究双書27
加藤一誠・手塚広一郎 編著
1980年代以降、わが国では国鉄と日本道路公団が民営化された。近年は交通インフラのなかでも、国管理空港の運営の民間委託が進められようとしており、所有形態に関していっそうの議論が求められている。さらに、交通インフラが建設から運営の時代へと変わりつつある。交通インフラの今後の展開を考えるうえで、格付けの手法や考え方を学ぶことも重要である。本書は、交通インフラの所有形態、課金のあり方および資金調達に関する研究をひとつにまとめている。わが国の交通インフラの未来を見据えた1冊。
【まえがき】より
第二次大戦後、わが国の道路事情はワトキン……
交通論おもしろゼミナール10 日本の文化と乗り物
澤 喜司郎 著
乗り物から、日本の文化が見えてくる!?
さまざまな乗り物に見られる日本文化について概観。「神道」「アニメ文化」「官僚体制」などのテーマについて、豊富な写真と事例をもとに解説しました。日本交通文化論の入門書として最適の一冊です。
【まえがき】より
外国人から見た日本の不思議、外国人から見た日本の変わった習慣、外国人が日本に来て驚くこと、これらは文化の違いによるものです。日本人にとっては当たり前のことなので、日本人がそれを文化として認識することはほとんどなく、そのため外国人から見た日本の不思議や変わった習慣を聞くことによって私た……
安全運転は「気づき」から−ヒヤリハット・エコドライブから歩行者まで−
春日伸予 著
メンタルヘルスを専門とする著者は、ストレス予防に重要な「自分への気づき」を事故予防に応用し、ドライバーの心理面からの交通事故防止を長年研究している。自動車事故は、安全システムの進歩や道路インフラの整備で減りつつあるとはいえ、痛ましい重大事故が後を絶たないのが現状である。そこで、いっそうの事故防止のためには、ドライバー側の「気づき」が重要なことが多角的に説明されている。また本書を読み進むにつれて、気づきに基づく安全運転の励行が、エコドライブや運転マナーの向上に繋がり、ひいては安全・安心なクルマ社会の実現に大きく貢献しうることが示唆される……
日本交通政策研究会研究双書26 シニア社会の交通政策−高齢化時代のモビリティを考える−
高田 邦道 編著
日本の高齢者人口は、65歳以上が3,000万人強、80歳以上が900万人にものぼる。総人口に占める割合は24%。これからも高齢化は進み、更なる高齢社会となっていく。これに比例するかのように、高齢者の交通事故件数は、増加し続けており、高齢者偏重の「シニア社会」では、安全・安心な車社会の構築が急務となっている。本書では、「シニア社会」における交通の構造や実態を解析するとともに、よりよい交通政策・交通環境づくりのための提言を行う。今後の指針となる一冊。
【序文】より
第二次世界大戦後のわが国の繁栄は目覚ましいものであった。それを支えてき……
交通論おもしろゼミナール9 乗り物にみるアジアの文化
澤 喜司郎 著
【内容】
交通論おもしろゼミナールシリーズの第9弾。シリーズ4を全面改訂。
全体の構成を見直し、新たに最近話題の多いミャンマー、シンガポール、ベトナムを追加。
アジアのなかの中国、韓国、タイ、台湾、香港などの各国でみられる交通の形成様式や内容(=交通文化)の特徴を、
道路交通、鉄軌道交通、水上交通と道路貨物輸送の視点から、日本のそれらと比較。
同じアジア地域にありながら、まったく異なる国民性や文化が、交通機関の特色に如実に表れており、
それが豊富でカラフルな乗り物の写真とともに整理され記述されています。
全編をとおして、……
交通論おもしろゼミナール8 遊園地の乗り物と遊びの文化
澤 喜司郎・齋藤英智 共著
「遊びの文化」と「遊園地ビジネス」という観点で、日本の代表的なテーマパークから地域の遊園地までの屋外乗り物系アトラクション(遊戯施設)を豊富な写真でビジュアルに紹介する。
【まえがき】より 遊びとは、楽しみ、娯楽、休養、リラックス、ストレス解消などを目的とした行動の総称で、人間の成熟前に見られる遊びは生きていく上で必要な体力、知識、経験などを自然に得るためのものと考えられています。言い換えれば、成熟前の遊びには目的がないように見えますが、成人になってから必要とされるスキルを身につけるために遊びは必要で、遊びは成人になるための準備……
交通論おもしろゼミナール7 交通のビジネスモデルと戦略
澤 喜司郎 著
各交通機関のビジネスモデルと戦略にスポットを当てた書!
陸海空さまざまな交通のビジネスモデルと経営戦略について分析し、平易に解説したもの。都市・地方ともに旅客輸送にはピーク・オフピークがあり、交通企業におけるビジネスの難しさ、経営の難しさの要因となっている。各企業の交通サービスには、置かれた環境下のもと、固有の経営哲学や経営理念、企業文化が反映されており、本書は、その形態から浮かび上がるビジネスモデルと戦略に焦点をあて紹介・解説。
【まえがき】より
経済学では、資本、労働、土地を「生産の三要素」といい、交通経済学では動力、運……
交通論おもしろゼミナール6 物流ビジネスと輸送技術【改訂版】
澤 喜司郎 著
手押し車から大型貨物機まで世界中のモノを運ぶ手段を網羅!
物流とは、生産者から消費者に至るモノの流れをいい、そこには輸送、荷役、保管、包装、流通加工などの諸活動が包括されています。物流は私たちの生活や企業活動、さらには日本経済や国際経済に非常に深く関係しています。たとえば、宅配便では離島など一部の地域を除いて低価格で翌日には荷物が届けられ、海外からは毎日多くのエネルギー資源や食料品、それに石炭や鉄鉱石などの原材料がわが国へ運ばれてきています。
交通経済学では、荷物や貨物の場所的(空間的)移動という輸送は、そのサービスの生産形態によって……