交通の書籍紹介

「空のみなと」のインフラ学-未来の空港・航空システムを語る-

山縣宣彦・轟朝幸・加藤一誠 編

チャレンジ精神をもって新たな取組みを行っている空港・航空会社、建設会社、コンサルタント、学識経験者、国や地方公共団体の空港担当者が、それぞれの立場と視点から、空港や航空の現場で行っているさまざまな事例・取組みを紹介、未来の空港・航空システムの構築のための話題を提供する。 [toc] 【はじめに】 ここ数年世界では、コロナ禍というパンデミック現象やロシアのウクライナ侵攻という地政学的リスクが増大しました。そして、これによって引き起こされたエネルギー危機、さらに地球温暖化という底流に流れる気候変動への危機意識も高揚し、社会的、経……

グローバルエアラインの経営と実務 AIRLINE OPERATIONS AND MANAGEMENT

Gerald N.Cook and Bruce G.Billing 共著/上甲哲也 監訳

航空業界について経営的な観点から概説したテキストブック。 経済、オペレーション、ファイナンスなど、経営学の主要分野の基礎理論を適用し、それらを組み合わせて業界を俯瞰しています。また、戦略的なマネジメントではなく、航空業界に特徴的に見られる戦術的なマネジメントに焦点を当てて解説しています。 【監訳者はしがき】 本書は、主に米国や欧州の航空会社を題材として、航空会社の経営理論と実践的な戦術を、豊富な事例を織り交ぜながら解説しています。我が国の航空会社の経営について学びたい、研究したいとお考えの読者には的外れかと言えば、そうではあ……

航空機と空港の役割 -航空機の発展とともに進歩する空港-

唯野邦男 著

1903年にライト兄弟によって成し遂げられた人類初の動力固定翼機による飛行は、広々とした平坦な草地で行われました。その時離陸のために敷かれたレールは初めて使用された滑走路と言えるかもしれません。それから百数十年―。 今や航空機・航空輸送と空港はお互いに切り離すことのできない関係にあり、空港の様々な施設は、航空機の運航や安全対策に必要な機能・形状・規模・強度などを持つように作られ、万が一に備えたセキュリティ対策も施されています。 このように、いわば巨大な都市機能を備えた空港について、本書ではその成り立ちから現在まで、それぞれの機能の……

航空無線通信士合格マニュアル【無線工学/法規/英語 3科目完全版】

仁科武雄 著

パイロットや航空管制官をはじめ航空従事者が取得する航空無線通信士試験の対策問題集。 2015〜2018年の4年分計8回(年2回実施のため)掲載。 学習しやすい暗記シートも収録。 「電気通信術 受話音声(本書463ページ)」は以下よりダウンロードしてください。 こちらで事前に対策すれば、試験合格により近づくでしょう。 電気通信術 受話音声1 電気通信術 受話音声2 電気通信術 受話音声3 【はじめに】 昨今、LCC(Low Cost Carrier: 格安航空会社)が勢いを増していますが、飛行機の小型化や運航頻度の増加などと相まっ……

世界の空港事典

岩見宣治・唯野邦男・傍士清志 共著

地球上にあまねく広がる航空ネットワーク。 その拠点たる世界各国の209空港と、 日本の97空港を航空分野のプロフェッショナルが余すところなく解説。 世界中に網の目のように張り巡らされた航空ネットワークの拠点である「空港」について、これでもかと情報を盛り込み、解説した本邦初のオールカラー事典です。解説しているのは、空港計画、建設、維持運営に携わる現場のエキスパート。空港について語らせたらこれ以上いない執筆陣が、空港の成り立ち、特徴、諸問題から今後の拡張計画まであらゆる視点で説き起こしていきます。 本書は主に前後半の2部構成となっ……

災害と空港ー救援救助活動を支える空港運用

轟 朝幸・引頭雄一 編著

航空交通の玄関口となる「空港」は、地震による津波が想定される一部の沿岸地域を除き、被災した際の直接の被害は軽微である可能性が高い。これまでに起きた大規模災害時にも空港は、その救助救援等の活動に際してさまざまな役割を果たしてきた。 本書は、今後予測される大震災などさまざまな災害における空港の救助救援活動拠点としての役割について、東日本大震災の事例を参照しながら解説する。そして、航空機による救助活動を担う、警察、消防、自衛隊、海上保安庁など関係機関のほか、自治体や病院などの組織との連携や、その際の運用等について、実際の災害、被災空港を事……

航空法入門

池内 宏 著

試験で必要となる知識を中心に、航空法を基礎から解説。 パイロットを目指す人を対象に絞ってシンプルな構成とする一方、 法令に書かれていることの何を理解すればよいのか、また、自分 の理解度を確認するうえで役立つ「チェックポイント」を要所で 掲載し、初めて航空法に触れる人に配慮した内容。 【まえがき】 航空法の条文を読み合わせにより伝授していく航空法の授業や、航空法の条文の一部をカッコ抜きして、正解を記入せよという試験に違和感を覚え、暗記物だとされた航空法を、航空従事者のためのツールになる「航空法」にしたいという動機から、『……

空港オペレーションー空港業務の全分野の概説と将来展望ー

柴田伊冊 訳

ノーマン・J.アシュフォード H.P. マーティン・スタントン クリフトン・A.マーレ ピエール・クテユ ジョン・R.ビースレイ 共著 空の玄関である空港。そこでの業務は多枝にわたり、全体を網羅して理解することは容易ではない。本書は、空港の混雑のピークや航空会社のスケジュール作成、航空機から発生する騒音の管理、航空機の運航のあり方、旅客ターミナルの運用のあり方、航空機周辺のグランドハンドリング、セキュリティ、航空貨物のハンドリング、緊急事態対応、空港の技術、空港へのアクセスなどについて、復数の研究者・実務家が、事例を交え……

航空無線と安全運航 交通ブックス312

杉江 弘 著

本書は航空無線の種類と使い方をまとめたものです。航空無線は科学技術の進歩によって近年大きく進化し、とりわけ衛星を使った通信システムの活用は目ざましいものがあります。 しかし一方で、その運用の誤りによる事故は依然として起こっており、とくに離着陸時に多く発生しています。 本書では数多くの事例を挙げて、その実際や正しい運用方法、事故はどのようにして起こるのかについて一つずつ解き明かしていきます。 [toc] 【はじめに】より  本書は航空無線の種類と使い方をまとめたものである。航空無線は科学技術の進歩によって近年大きく進化……

飛行機の翼理論 揚力はどのように発生するのか 2次元ポテンシャル流厳密解による翼理論

片柳亮二 著

翼が飛行機を持ち上げる力(揚力)が発生する原理について、いろいろな説明がされてきたが、多くが間違っているともいわれている。 その1つは、「翼の上下面の流れの等時間通過説」である。また、間違いではないが、「翼が動き出した際に翼のまわりに渦が取り残される結果として揚力が発生する」、というのが専門家による一般的な説明である。しかし、この説明では専門外の人が理解するのは難しいようである。 本書では、翼の流れを、ポテンシャル流という手法で非常に簡単に解析できることを述べ、翼まわりの渦を用いなくても、揚力の発生を説明できることを示す。これから翼理……
本を出版したい方へ