交通の書籍紹介
航空事故の過失理論【改訂版】−如何なるヒューマンエラーに刑事不法があるのか−
池内 宏・海老池 昭夫 共著
【内容】
航空機は本来安全な乗り物ですが,ひとたび事故が起きると多くの人命が奪われる可能性が有り,一般社会に与える影響も多大です。それ故か,近年は過失犯の必罰化の傾向が強まり,機長が訴追されるケースも出てきましたが,これは刑法の原則(謙抑性,最後の手段性)や事故再発防止の観点と必ずしも合致しているとは言い得ません。
本書は,主に民間航空機による航空事故を例に挙げ,一般の交通事故,医療事故,代表的な判例などに照らし合わせ,機長らを中心とした行為者の刑事過失をどこまでに限定するのが妥当といえるのかを考察しています。また,被害者をケアす……
交通論おもしろゼミナール3 交通と物流システム
上羽博人・松尾俊彦・澤 喜司郎 編著
【内容】
「縁の下の力持ち」といわれる物流は、私たちの生活や企業活動から、日本経済、国際経済をも支えています。たとえばコンビニエンスストアでは、宅配便の発送や受け取りの代行業務があり、その荷物は配送トラックによって運ばれ、またその輸送は、海外から運ばれてくる石油などのエネルギー資源によって成り立っています。これら「物流」が、生活に密着した重要な活動を担っているのです。
本書は、モノの流れを追い、モノの流れの中で用いられている輸送機関(機器)や荷役機器、あるいはそれらを複合したシステムについて紹介し解説したもの。もともと目に見え……
高崎商科大学叢書 新流通・経営概論
金 弘Z刀E佐藤敏久・松永美弘・竹上 健・中野文平 共著
ロジスティクスやマーケティングの現状、情報化社会における通信システムを取り上げ、それぞれの問題を指摘し、戦略敵視点からの明確な方向性を指示。
【序文】より
近年、日本の流通構造は大きな転換期を迎えている。経済の高度成長を前提に成立し維持されてきた現行の流通システムに構造変革が迫られている。バブル経済の崩壊後の不況の長期化、政府に寄る規制緩和政策、情報技術の著しい進展、商品調達のグローバル化、環境問題の国際化などの様々な要因が流通における競争関係をますますグローバルな範囲に拡張させている。
とりわけ、小売業間の競争は卸売業……
写真集 昭和の電車がいっぱい−関西の私鉄−
中田安治 写真・文
近畿日本鉄道、南海電気鉄道、京阪電気鉄道、京福電気鉄道、阪急電鉄、阪神電気鉄道、山陽電気鉄道、神戸電鉄 ― 私鉄の「聖地」といわれる関西の電車、なかでも「昭和の電車」を紹介しています。
明治の面影を残す木造車、戦前の黄金期に製造された数々の名車、世界の注目を浴びた新幹線。昭和の時代は、新旧入り混じった、電車の魅力的な時代でした。技術の発展とあいまって創意と工夫が凝らされた「電車たち」は、たくさんの人々に愛されました。
本書に登場するのは、いずれも昭和の電車全盛時代を駆け抜けてきた関西の多彩な名車たち。作者が50余年もの間、昭和の時……
タイタニックから飛鳥2へ−客船からクルーズ船への歴史− 交通ブックス217
竹野弘之 著
歴史への招待状
クルーズ客船史、豪華300頁の旅!
・約150枚におよぶ豊富な船の写真と、客船史研究の第一人者による明解な解説!
・戦争や海難事故、船会社の熾烈な争いなど、客船史にまつわるドラマティックな出来事も多数収録。
・船に関する緻密なデータ(トン数、造船所、船会社の変遷など)を満載!
・資料的価値が高く、客船史の初学者や船会社の社員教育にも最適な一冊。
19世紀、欧米では大西洋航路を最速で横断した船に贈られる「ブルー・リボン」獲得のため、有力船主による壮烈なスピード競争が繰り広げられていました。航海速力を重視す……
蒸気機関車の技術史(改訂増補版) 交通ブックス117
齋藤 晃 著
元鉄研三田会会長がまとめた蒸気機関車の歴史書
誕生から200年でその使命を終えた蒸気機関車。しかし、第一次機械文明の星として近代社会の発展に貢献した役割は計り知れない。
表舞台から去った今も人々に愛され続けている。力強く、より早く走ることをめざした開発の努力ーそこには人類の英知が結集された。本書は、その技術の側面にスポットをあて生涯をたどった。
改訂増補版では、列車の速度や重量を増加させるのに欠かせないブレーキの技術についての章を追加。有効なブレーキの普及に100年以上の年月を要した。その歴史に埋もれそうな技術を紹介。
【……
新訂 空港のはなし 交通ブックス307
岩見宣治・長谷川武 共著
空の旅の玄関口“空港”はどのような施設か?安全で快適な空港を作るためにどのような工夫がなされているのか?そんな空港の基礎が体系的にわかる本です。これを読むと空港に行くのが楽しくなります。
●ひと口に空港といっても種々様々、内外の空港事例を紹介。
●空港は色んな施設の組み合わせ、その成り立ちをわかりやすく解説。
●空港の計画・建設から管理・運用にいたるまで、各段階の知識を網羅。
●わが国の航空と空港の歴史を振り返り、これからの空港を考える。
【新訂まえがき】より
戦後わが国の経済発展を支えた空港は,一時期他の公共事業と同……
列車ダイヤと運行管理(2訂版) 交通ブックス116
列車ダイヤ研究会 編著
鉄道会社の輸送のプロの教科書にもなり得るとともに、「鉄道」に興味をお持ちの方々の入門書としても最適です!
部門の連携を図り、鉄道運行を支える列車ダイヤ。ダイヤ作成には、需要予測、列車計画の諸条件や仕組みなどへの理解が必要です。日々の運行のためにダイヤはどのように構築されているのか?ダイヤ作りと運行管理の実際がわかる1冊です。
◆以下の情報を盛り込んだ2訂版!◆
・上野東京ライン、北陸新幹線、北海道新幹線開業のダイヤ改正まで対応した2訂版
・執筆はJR東日本運輸車両部所属の方たち
・列車を自国と位置で表し、安全・正確な輸送……
世界の通勤電車ガイド
佐藤芳彦 著
世界主要都市の鉄道・路面電車等の運営形態、利用方法、歴史、車両について総合的に紹介する。豊富な図や写真を用いわかりやすく解説。
【目次】第1章 都市と鉄道
1.1 世界の通勤電車概観
1.2 交通需要と交通機関
1.3 路面電車
1.4 地下鉄
1.5 近郊鉄道
1.6 その他軌道系交通機関
1.7 運賃とコスト
第2章 ロンドン
2.1 概要
2.2 運賃システム
2.3 路線と列車運行
2.4 歴史
2.5 車両
こぼれ話(1)−ホームのアナウンス
第3……
やさしい鉄道の法規−JRと私鉄の実例− 交通ブックス108
和久田康雄 著
鉄道の建設・運営・運賃・車両や施設・利用者との関係等に関連する鉄道事業法や鉄道営業法、その他各種法規をやさしく説明。
【はじめに】より
これまで「鉄道法規」の本は、極端にいえば鉄道会社の人が仕事の必要に迫られて読むぐらいだったのではないかと思う。しかし、この本は鉄道に関心のある方ならどなたでも分かっていただけるように、できるだけやさしく書いたつもりである。そのため、もともとの法律には規定があっても、実際にそれが働くことのないような条文(例えば個人営業の鉄道についての規定)や内部の手続きだけのことなどは、説明を省いてある。もっ……