交通の書籍紹介
宇高連絡船78年の歩み
萩原幹生 編著
瀬戸大橋開通により、その歴史に幕を下ろした“海を航く鉄道宇高連絡船の生涯を(元)船長が緻密な調査と豊富な資料・写真の下に編集執筆。
【目次】
第1章 旅客輸送
1.はじめに
2.明治以前
3.明治時代
4.岡山〜高松間四国連絡航路時代
5.鉄道の国有化
6.宇高航路の開設
7.臨時運行のはじまり
8.貨車航送はじまる
9.中型船時代へ(山陽丸から日華事変まで)
10.戦時航送と輸送統制
11.終戦後の混乱
12.大型化する貨車航送船
13.東海道新幹線の開業
14.新造船時代の到来
15.瀬戸大橋時代へ……
時刻表百年のあゆみ 交通ブックス107
三宅俊彦 著
わが国の鉄道営業史を表している日本の時刻表の今昔を、時代背景の移りかわりと共に興味深く語った本。
【まえがきより】
わが国における月刊時刻表の刊行の歴史は100余年を有するわけだが、「時刻表」は各時代の鉄道の時刻のんみではなく、その時代の社会情勢や経済状態を示す貴重な史料の一つである。すなわち「時刻表」は「旅行用品」のカタログとして、明治・大正・昭和・平成4代の歴史の一断面を今日まで伝えている一次史料としての価値を有しているように思う。たとえば各年代の上野−札幌間の所要時間、東京−大阪間の運賃、箱根の旅館の宿泊料金などなど……
世界の通勤電車ガイド
佐藤芳彦 著
世界主要都市の鉄道・路面電車等の運営形態、利用方法、歴史、車両について総合的に紹介する。豊富な図や写真を用いわかりやすく解説。
【目次】第1章 都市と鉄道
1.1 世界の通勤電車概観
1.2 交通需要と交通機関
1.3 路面電車
1.4 地下鉄
1.5 近郊鉄道
1.6 その他軌道系交通機関
1.7 運賃とコスト
第2章 ロンドン
2.1 概要
2.2 運賃システム
2.3 路線と列車運行
2.4 歴史
2.5 車両
こぼれ話(1)−ホームのアナウンス
第3……
やさしい鉄道の法規−JRと私鉄の実例− 交通ブックス108
和久田康雄 著
鉄道の建設・運営・運賃・車両や施設・利用者との関係等に関連する鉄道事業法や鉄道営業法、その他各種法規をやさしく説明。
【はじめに】より
これまで「鉄道法規」の本は、極端にいえば鉄道会社の人が仕事の必要に迫られて読むぐらいだったのではないかと思う。しかし、この本は鉄道に関心のある方ならどなたでも分かっていただけるように、できるだけやさしく書いたつもりである。そのため、もともとの法律には規定があっても、実際にそれが働くことのないような条文(例えば個人営業の鉄道についての規定)や内部の手続きだけのことなどは、説明を省いてある。もっ……
鉄道連絡船100年の航跡 【2訂版】
古川達郎 著
1世紀にわたって活躍した日本の鉄道連絡船の詳細な記録、各地の連絡船史とテクニカルデータを、建造・艤装に携わった著者の視点で紹介。
第1部 連絡船100年の航跡
第1章 湖ではじまった日本の鉄道連絡船
1.琵琶湖連絡
第2章 川で生まれた連絡船
1.利根川連絡
2.吉野川連絡
3.由良川連絡
4.旭川連絡
第3章 海に出た連絡船
1.徳山−門司−赤間関連絡
2.馬関−門司連絡(関門航路・その1)
3.岡山−高松および尾道−多度津連絡(その1)
4.下関−釜山連絡(関釜航路(その1)
5.大村湾連絡
……
新幹線−高速大量輸送のしくみ− 交通ブックス109
鉄道連絡船のその後
古川達郎 著
【まえがき】より
昭和63年(1988)、北の津軽海峡に「青函トンネル」が、そして南の備讃瀬戸に「瀬戸大橋」が開通し、鉄道連絡の「青函航路」と「宇高航路」が姿を消した。
『鉄道連絡船』は、もともと、いますぐ橋をかけたり、トンネルをほることのできない川や海などで、“動く橋”として両岸の鉄道を連絡する船であるから、橋などができてしまえば消え去るのが運命である。
ただ、前記両航路がこれまでと運命を異にするのは、自らが起こした「事件」が、当時の社会情勢では夢とさえ思われていたトンネルと橋の実現に向けて世論を大きく一変させたことである。事件とは……
海上保安庁 船艇と航空 交通ブックス205
徳永陽一郎・大塚至毅 共著
白い精悍な船影にファンも多い世界屈指のコースト・ガード海上保安庁船艇のすべて。
同庁の航空業務の歩みと役割も紹介。
【目次】
第一部 船艇
第一章 海上保安庁船艇の任務と活動
1 海上保安庁創設の経緯
2 海上保安庁船艇の任務
3 海上保安庁船艇の活動
第二章 海上保安庁船艇の構成
第三章 海上保安庁船艇建造の歴史
1 創設期の船艇建造
2 更新充実期の船艇建造
3 新海洋秩序時代以降の船艇建造
第四章 海上保安庁船艇性能・装備の特色
1 復原性能
2 船体強度
3 耐航性
4 速力性能
5 居住性……
本州四国連絡橋のはなし−長大橋を架ける− 交通ブックス112
藤川寛之
行き来しやすくなった本州四国連絡橋。その建設の裏舞台を覗いてみませんか?世界最長の吊橋「明石海峡大橋」等、壮大なスケールの本四連絡橋を実現させた、世界に誇る日本の最先端技術を詳しく紹介。
【まえがき】より
本四架橋ができる前には、四国の住民にとって「四国が離島である」と実感するときが再々あった。それは、霧や風で船が出航できず毎朝配達されるはずの新聞が届けられないとき、本州に行く際に大きな荷物を持って長い桟橋を渡って連絡橋に乗り換えるときなどであったと思う。
多くの犠牲者を出した紫雲丸の悲惨な事故が契機となって、「早く架橋を実現して……
電気鉄道概論 【改訂増補版】
安藤信三 著
鉄道に関する法体系から、線路の規格・構造やブレーキ・保安装置等の車両に関する技術まで運転に必要な基礎知識を解説。
【目次】
第1章 鉄道に関する法体系
1・1 鉄道の施設・設備と運転に関する法体系
1・1・1 法律の読み方、考え方
1・1・2 施設・設備と運転に関する法律
1・2 鉄道事業法の改正及び今後の鉄道技術行政
1・2・1 鉄道事業法の改正
1・2・2 今後の鉄道技術行政
1・2・3 認定事業者制度
1・3 鉄道事業者の監督
1・3・1 鉄道事業の安全確保に関する制度
……