交通の書籍紹介
されど汽笛よ高らかに−文人たちの汽車旅−
佐藤喜一 著
文人たちやその作品に描かれた主人公の汽車旅をたどって現地を訪れ、当時の時刻表や資料によって検証し,往時を偲ぶ鉄道エッセイ。
【目次】
1.伊香保の宿から山科駅の別れまで−蘆花『不如帰』の旅路
2.「嗚呼 山林に自由存す」−独歩〈夢追い人〉の汽車旅
3.停車場に詩情求めて
A 函館本線 ニセコ駅−『生まれ出づる悩み』の一夜
B 上越線 新前橋駅−萩原朔太郎ゆかりの駅
C 平成筑豊鉄道 東犀川三四郎駅−小川三四郎のふるさと
D 「・・・・・・小田急線は我が絹の道」−変わる新宿 あの・・・・・・
4.「・・・・・・うたふがごとき……
日本の港の歴史−その現実と課題− 交通ブックス212
小林照夫 著
港の誕生から現在迄を日本経済との関わりを中心に解説、エコポートの創造や成熟社会の下での経済機能面の強化など今後の課題にもふれる
【はじめに】より
日本は四方海に囲まれている。そのため、早くから海運が発達した。しかし、日本の港が本格的な外国貿易に携わるのは、横浜村に波止場が建設され、英・米をはじめとした欧米列強諸国との交易がはじまってからである。その意味では、わが国を代表する港、横浜といえど、ヨーロッパの港に比べると、その歴史は浅く、140年ほどに過ぎない。
開港当初、江戸時代の長い鎖国体制の下に置かれていたわれわれ日本人は、外国との……
自動改札のひみつ 【改訂版】 交通ブックス114
椎橋章夫 著
誰もが一度は使ったことがある自動改札。自動改札機は一体どんな仕組みになっているのでしょうか?そんな疑問を自動改札のプロがわかりやすく解説します。最新のSuica、ICOCAカードなど乗車券と駅の業務のひみつをこっそりお教えします。
【発刊に寄せて】
21世紀の幕開けである2001年11月よりJR東日本で導入したICカードSuica(スイカ)は、瞬く間に普及し、今では自動改札機のカチカチの音も「ピッ」という音に変わってきた。使い勝手も格段に向上している。
日常生活の中で誰もが利用したことがあり、誰もが知っているこの自動改札機……
航空機の運航ABC【改訂版】
村山義夫 著
航空機の安全運航に必要な、航法・法規・性能・気象・通信・飛行計画の基礎的な知識を網羅。図表を多用したわかりやすい内容。
【はじめに】より
ライト兄弟の飛行機が、初めて1903年12月17日に飛んだ。この日の記録は、滞空時間12秒、飛行距離36メートル、高度3メートルであった。それから96年経過した。現在航空機の性能は、著しく向上している。
飛行機は、人間や他の動物、そして物資を運ぶ道具から、今や大量輸送の交通手段として輸送産業の一翼を担い、ますます発達しつつある。しかし、同時にひとつの事故が及ぼす影響は、計り知れない時代となっている……
鉄道整備と沿線都市の発展−りんかい線・みなとみらい線・つくばエク
(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構 審議役 高津俊司 著
今後ますます連携が求められる鉄道整備とまちづくり。その事業を近年首都圏で開業された3路線の事例をもとに調査・分析し、考察する。
【目次】
第1章 都市を支える鉄道ネットワーク
1 人口の集中が進む首都圏
2 首都圏における都市鉄道のあゆみ
3 拡大する鉄道ネットワーク
4 都市鉄道に係る社会環境の変化
5 都市の再生
6 望ましい都市鉄道サービスの改善
7 今後整備予定の鉄道新線
第2章 鉄道整備とまちづくりの連携
1 わが国における連携事例
2 欧州などにおける連携事例
3 何故連携が必要なのか
4 連携……
海難の世界史 交通ブックス213
大内建二 著
海難の悲劇はタイタニック号だけではなかった!歴史の中に埋もれた数々の海難を紹介。
豊富な線画と写真で明らかにされる海難秘話。
【目次】
第一章 海難とは何か
第二章 海難の歴史
第一節 古代の海難
1 実証に見る古代地中海の海難
2 記録に見る古代日本の海難
第ニ節 中世の海難
1 中世ヨーロッパに見る海難
2 中世アジアと日本に見る海難
第三節 近世の海難
1 大航海時代の幕開け
2 カリブ海を中心としたスペイン船の海難
3 北米大陸東岸の海難と蒸気船の苦悩
4 近世の日本の海難
第四節……
空港と鉄道−アクセスの向上を目ざして− 交通ブックス115
佐藤芳彦 著
都市部から離れた位置にある空港とそのアクセスを担う鉄道。従来競争関係にあった両者の協調を内外の多くの事例を紹介し解説する。
【まえがき】より
情報化社会になればなるほど、人と物の移動が活発になる。それは量的拡大のみならず国境を越えた面的拡大を伴っており、新幹線に代表される高速鉄道やジャンボジェット機のような新技術の発達により加速された。しかし、それらは空港と空港の間、都市と都市の間のみの効率的な輸送体系をつくる上では有効であったが、空港と都市との連絡に関しては課題が多い。
一方、航空機と鉄道は長い間競争関係にあった。鉄道が馬……
飛行機100年−カラー写真でつづる名機たち−
山田圭一 写真・文
ライト機から第二次大戦中の傑作機、戦後の軍用機、小型機や旅客機まで飛行機の歴史100年を代表する約200機種をカラー写真で紹介。
名機200機種を収録した写真集!
本書に登場する名機たち
1 大空への挑戦
●リリエンタールのグライダー
●ライト・フライヤー
●ブレリオ
●エトリッヒ・タウベ
●アンリ・ファルマン
●モーリス・ファルマン
●アントワネット?
●ドペルデュサン・レーサー
●ニューポール28
●スパッド?
●ソッピーズ・キャメル
●RAF・SE5
●ロイヤルファクトリーRE8
●ハンドレページ0/400
●アルバトロスD……
関西の鉄道史−蒸気車から電車まで−
現代の海賊−ビジネス化する無法社会− 交通ブックス214
土井全二郎 著
海賊というと何となくロマンを感じる向きも少なくないかと思いますが、そもそも、外航船の運航に携わる船員や関係会社の人たちは別にして、今でも世の中に海賊が存在するなどとは、世の多くの人は考えたことすらないのではないでしょうか。しかし、この本を読んでいると、海賊はたしかに今もいて、そして「現代の海賊」はとてもロマンを感じるような存在ではない、ということがわかってきます。
近頃は生活のために船を襲って金品を奪う古典的な海賊ばかりか、組織的に船ごと奪って積荷をそっくり闇から闇に処分してしまうグループや、政治的な目的で活動するテロリスト・グループ……