交通の書籍紹介

七つの海を行く −大洋航海のはなし−【増補改訂版】 交通ブックス204

池田宗雄

港へ行けばコンテナ船や貨物船、自動車運搬船などが、貨物を積んで出入りする姿はよく見かけます。積荷の積み卸しや、そのときの船員や作業員の仕事ぶりを見ることもできます。しかし航海中の船内の仕事や船員の生活ぶりを一般の人が知る機会はといえば、ほとんどないに違いありません。たいていの人は、船というのはモノをあちらからこちらへ運ぶ仕事だから、航海中はあまりすることがないだろうと想像するかもしれませんが、この本を読むとそうではないことがよくわかります。出港時と入港時は当然ながらやることが一杯ですが、航海中もすることはたくさんあります。船の仕事は結……

羽田・日本を担う拠点空港−航空交通と都道府県−

酒井正子 著

国内航空の現状を、旅客利便性向上の観点から多頻度運航・ダウンサイジングをキーワードに独自の分析で展望、今後の課題と解決策を提唱する。 【目次】 第1章 わが国の航空輸送市場と世界の航空の動向  1.航空は平和と繁栄が大前提  2.国内航空路線の構造   2.1 旅客需要と運行距離・便数・航空機   2.2 航空機と路線構成   2.3 便数と航空機の関係の経年変化   2.4 事業者の数   2.5 事業者規模と航空機、路線の関係   2.6 運行効率の変遷  3.世界の航空の動向   3.1 航空輸送の実績   3.2 国際機関や……

世界鉄道探検記−ユーラシア大陸をゆく−

秋山芳弘 著

世界での鉄道乗車記を現地の雰囲気や技術的な視点など様々なエピソードを交えユニークに紹介する。「世界の車窓から」製作者との対談も掲載。 【まえがきー鉄道旅行の勧めー】より 外国の鉄道に対する技術協力や技術的助言(コンサルティング)、また鉄道調査を職業としている関係で、世界各地の鉄道に乗車する機会が多いので単に仕事で滞在するだけと違い、鉄道を通してその国(地域)の自然や社会・文化の状況がわかってきます。 では、なぜ自動車や飛行機ではなく鉄道かといいますと、 1.鉄道には庶民列車や高速列車・豪華列車まであり、その国(地域)のいろ……

すぐ使える実戦物流コスト計算

河西健次

物流コンサルタントとして、25年のキャリアを持つ著者が、そのノウハウを生かしてまとめた物流コスト計算とコスト管理の決定版。 【はじめに】より 私が旭硝子株式会社を退社し、物流専門コンサルタント会社である(株)カサイ経営を創立して、早くも15年経った。旭硝子の物流部時代を含めると、物流との関係は25年にもなる。 私は旭硝子で経理部に所属していたこともあったが、主として管理会計の仕事に携わってきた。 そのためか、物流管理のコンサルティングをするときも、経営的な見方をするのが習慣になっている。また、その手法はコストをベースにした……

現代の内航海運 交通ブックス216

鈴木 暁・古賀昭弘 共著

内航海運はいま、大気汚染、地球温暖化などに関連して、よりクリーンな大量輸送機関として、鉄道と共に改めて注目を浴びています。しかし、モーダルシフトが話題となってから数年を経過しているにもかかわらず、その進展が遅々としているように見えるのは、長期にわたる景気後退という側面はあったにせよ、内部に抱える懸念材料が多いことも影響しているのでしょう。老朽船のスクラップアンドビルド、船員の高齢化と若年船員不足の解消、船内労働環境の改善、適正運賃の確保などです。 本書は、こうした内航海運業界の現状や、これまで業界が実施してきたさまざまな改善策、行政面……

青函連絡船 洞爺丸転覆の謎 交通ブックス211

田中正吾 著

1954年9月26日、1430名の命を奪った大惨事「洞爺丸事件」から様々な教訓を学んだ(元)青函連絡船船長が本事件の全てを解説。 【まえがき】より 洞爺丸事件の風化を憂い、語り継ごうとすることは、再び「洞爺丸事件」を起こしてはならないと念願するからである。洞爺丸の惨事を、単に函館における青函連絡船の台風海難と矮小化するのではなく、台風国日本の船舶が遭遇する台風災害という視点で見るとき、「洞爺丸」から今日的意義のある重大な教訓をくみ取ることができると思うのである。 私は洞爺丸事件の翌年、一九五五年に航海士として青函連絡船に乗船……

航空管制システム−限界と未来の方向−

園山耕司 著

空域問題や対策の遅れが指摘される気象問題など改善点を示し、航空管制の現状とその将来性を解説。完璧なる航空管制に挑む一冊。 【内容】 航空機の事故について、その多くは管制とパイロットがかかわった事故です。人がミスを起こす可能性は常に存在しています。ミスを起こしにくいようにと航行援助施設や管制システムは日々改善されてきています。では、システムはどう改善されてきているのか、現場の管制官は頭の中でどのような物差しを使って航空交通の流れをさばいているのか・・・・。 本書は、第1部で航空管制システム全体がわかるよう例を挙げながら解説し、第2部で……

英国鉄道完乗への挑戦

宮田 進 著

完乗めざして11年、ビールと路線図を手に乗りまくる。その距離28,500キロ。人とのふれ合い、素晴らしい風景、魅力溢れる鉄道旅行記。

国際物流の理論と実務 【六訂版】

鈴木 暁 編著

国際物流に関する基本的理論とキャリアやフォワーダー他関連業界にも役立つ実務的知識を満載。 国際物流を学ぶ研究者、学生、国際物流業界の初級、中級者にとって最良のテキストです。 6訂版では、国際物流に関わる統計を最新のものに更新。国際物流の環境変化や、法制度の改訂に伴った説明の見直しを重点的に行いました。 【はしがき】より  国際物流(輸送)は、国際貿易取引において代金決済、保険とともにその一要素を構成している。つまり貿易取引は売主(荷送人)と買主(荷受人)が直接の当事者であるが、この売主と買主の間には運送人(物流業者)、銀行、保険……

日本の航空機事故90年 交通ブックス304

大内建二 著

90年に及ぶ日本の航空史の中、事故はどのように変遷していったのか?技術革新と共に様変りする航空機事故を時系列に沿って解説する。 【まえがき】より 世界で最初に航空会社が誕生したのは1909年で、ドイツに飛行船を使って貨客を輸送する会社が生まれ、10年後の1919年には飛行機を使用する本格的な航空会社が欧米で誕生した。しかし、第1次、第2次世界大戦中は、航空機は民間航空輸送よりも軍事用に開発が進められ、民間航空の本格的な発展は第2次世界大戦の終結を待つことになる。 第2次世界大戦の大勢が連合国側に圧倒的に有利になり、終戦はもはや時間の……
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