交通の書籍紹介

鉄道技術との60年ー民鉄技術の活用と世界への貢献ー

曽根 悟 著

『鉄道ピクトリアル』誌への連載(2021年1月号~2022年8月号)をもとに、鉄道技術とともに歩んだ著者が、日本の鉄道の再活性化とともに、民鉄の技術ノウハウを活かした世界の大都市への貢献を提言。 [toc] 【まえがき】 本書は「鉄道技術との60年」と題して鉄道ピクトリアル誌に2021年1月号から2022年8月号まで20回に亘る連載を元にしてはいるが、自叙伝的な内容は大幅に圧縮し、日本の鉄道の再生を願っての提言を書き加えて世に問うものである。 1964 年に世界に先駆けて高速鉄道を誕生させた日本の鉄道は今、世界の動きから完……

現場で役立つ鉄道ビジネス英語

東日本旅客鉄道株式会社 国際事業本部 著

海外で鉄道ビジネスに携わるには、鉄道の技術や経営に関する高度な知識・ノウハウが求められると同時に、国際社会で通用するビジネス言語としての英語に関する知識・ノウハウも 必要となります。本書は、JR 東日本およびそのグループ会社がこれまでの海外ビジネスで蓄積した知識やノウハウを、多くの事例を用いながら丁寧に解説しています。 中身を見てみる [toc] 【はじめに】 本書は、海外での鉄道ビジネスに用いられる英語(以下「鉄道ビジネス英語」)に関する知識やノウハウについて紹介することをねらいとしている。 日本では、整備新……

列車ダイヤのはなし-世界一正確なダイヤと定時運行のしくみ-

富井規雄 著

「電車を見て時計を合わせることも可能」ともいえるほど、世界一の定時性を誇る日本の鉄道。この正確さはどのようにして実現されているのかについて、列車ダイヤの成り立ち、作り方、働く人々について長年運転システムの構築に携わってきた立場から詳細に解説。安全性の向上への貢献、ICカードやスマホとの関係、AIやWithコロナ社会での鉄道のあり方についても記述。さらに50ものコラムを配し、多くの知見を盛り込みました。 [toc] 【まえがき】 世は第三次AI ブームなのだそうである。少なからぬ数の仕事がそのうちAIに取って代わられ,なく……

写真集 叡山電車100年のあゆみ

中田 安治 著

2025年9月27日に、開業100年を迎える叡山電車の写真集。その歴史を、沿線に住み写真を撮り続けていた著者貴重な昭和時代の写真から現在までを振り返る。 【はじめに】 令和7(2025)年9月27日、叡山電車は開業100 年目をむかえます。そもそも叡山電車は、京都の町の北東にそびえたつ比叡山への乗客輸送を目指して、賀茂川と高野川の合流地点、出町柳を起点に平坦線と鋼索線(ケーブル線)の組合せで開業しました。 私は、この電車の開業から10 年後に、この電車の沿線で生まれました。電車の走る音を子守歌のように聞きながら育ち、現在もこ……

進化する羽田空港 交通ブックス313

唯野邦男 著

世界的にも屈指の大空港である「羽田空港」について、歴史や管理・運営、施設、働く人々まであらゆる視点から解説。特に運営に関して、長年携わった著者ならではの知識を元に非常に詳しく解説しています。これまで一般には知りえなかった情報が数多く掲載されており、航空ファンのみならず航空関連企業に務める専門家をも納得させられる内容です。 【はじめに】 あなたは羽田空港を使ったことがありますか。日本で最も多くの航空旅客が利用し、最も大量の航空機が離着陸するこの巨大空港の正式な名前は東京国際空港ですが、ほとんどの人は羽田空港と呼んでいます。ハネダ……

グローバルエアラインの経営と実務 AIRLINE OPERATIONS AND MANAGEMENT

Gerald N.Cook and Bruce G.Billing 共著/上甲哲也 監訳

航空業界について経営的な観点から概説したテキストブック。 経済、オペレーション、ファイナンスなど、経営学の主要分野の基礎理論を適用し、それらを組み合わせて業界を俯瞰しています。また、戦略的なマネジメントではなく、航空業界に特徴的に見られる戦術的なマネジメントに焦点を当てて解説しています。 【監訳者はしがき】 本書は、主に米国や欧州の航空会社を題材として、航空会社の経営理論と実践的な戦術を、豊富な事例を織り交ぜながら解説しています。我が国の航空会社の経営について学びたい、研究したいとお考えの読者には的外れかと言えば、そうではあ……

人が活躍するツーリズム産業の価値共創

島川 崇・神田 達哉・青木 昌城・矢嶋 敏朗 共著

ツーリズムに関わるすべての人が、それを喜びとし、価値をともに創発していける環境を作らなければ、この業界は確実に衰退する。大切なのは、価値を「共創」することである。観光客も、経営者も、一人ひとりの従業員も、観光地で観光客と接する業に従事している人も、観光地の地元住民まで、ツーリズムに関わる皆が喜びを感じ、その果実の正当な分配を受けることができる環境の構築である。 この問題意識を共有した4 名の執筆陣が、ツーリズム産業の価値共創のため議論を展開、スーパーガイド、カリスマ添乗員と呼ばれる卓越したプロたちや「価値共創」が実現できている他産業……

鉄道車両・保守設備プロジェクトマニュアル(RAMS規格対応)

佐藤芳彦 著

国内外の鉄道プロジェクトに必須な情報を1冊にまとめました! 海外に鉄道技術を展開するためには、「RAMS」という世界基準になりつつある規格に、対応することが求められています。 それにどう対応すればよいかを記した、唯一無二のマニュアル本。 鉄道従事者はもちろんのこと、鉄道ファンの方も興味を持つ内容です。 RAMSとは? Reliability(信頼性)、Availability(アベラビリティー)、Maintainability(保全性)、及びSafety(安全性)の4つの頭文字をとった新しい概念を現した用語です。 ……

北海道の鉄道開拓者ー鉄道技師・大村卓一の功績ー

高津俊司

北海道の開拓・発展の大きな原動力となった「鉄道」。その鉄道網の拡充に尽力した鉄道技術者の一人である大村卓一の功績と共に北海道鉄道の発展を振り返る。 [toc] 【はじめに】 2018年9月、北海道開拓使が置かれてから150 年を迎える記念行事が催され、2020年は北海道に鉄道が開業して140年目の節目の年であった。多くの先人たちが厳しい自然と闘い、苦労を重ねて北海道を開拓して産業、経済、文化を発展させてきた。その開拓の大きな原動力となったのが鉄道である。1880年に手宮・札幌間に開業した幌内鉄道は、外国人技術者クロフォードや……

文明の物流史観

黒田勝彦・小林ハッサル柔子 共著

人類はいかにして輸送を発展させ、それが文明とどのように関わり合ってきたのかを、古今東西、壮大なスケールで論じたものである。なぜ文明の成立条件に「交易」が必須なのか、なぜ人類は「移動」するようになったのか、といった根本から説き起こし、10次にわたる「輸送革命」について解説。さらに、これまでの人類の歩んだ足跡を踏まえたうえで、物流の未来も展望。 【まえがき】 現代に生きる世代の誰しもが「物流」が遮断されたときの混乱を経験している。直近では現在(2020年)でもそうだが、医療用マスクはもちろん、一般用マスクも急速な需要増加にもかかわ……
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