成山堂書店の書籍紹介
地球温暖化と日本の農業-気温上昇によって私たちの食べ物が変わる!? 気象ブックス046
国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 編著
地球温暖化の影響により、日本の農業にどのような影響があるのか? 全国の農業の現場から得られた実験を元に、その研究や技術がどのように利用されているかを紹介した内容。
【はじめに】
「猛暑の夏」、「ゲリラ豪雨」、「大型台風」と、地球温暖化に起因するとされる現象が異常ではなくなりつつあります。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)第5次評価報告書によると、地球温暖化には疑う余地はなく、その要因は経済成長や人口増加による人為的な温室効果ガス排出量の増加である可能性が極めて高いとされています。日本においても温暖化は着実に進行しており、……
乳酸菌の疑問50 みんなが知りたいシリーズ14
日本乳酸菌学会 編
近ごろ菌活や腸活がブームである。いずれも微生物の働きを利用して私たちの健康に役立てようとする活動のことであるが、中でも乳酸菌はその代表格といえます。現に、特定保健用食品(トクホ)市場の約半分を乳酸菌発酵乳、すなわちヨーグルトが占めています。もともと乳酸菌には整腸作用があることが認められてきていましたが、近年はアレルギー抑制作用、血圧調節作用、感染防御作用なども報告・承認され、乳酸菌の研究や乳酸菌を利用した商品開発が盛んです。
本書は、乳酸菌とはどのような生き物なのかから、ビフィズス菌との違い、ヨーグルトやチーズの作り方、乳酸菌が多く……
地下水・湧水の疑問50 みんなが知りたいシリーズ13
公益社団法人 日本地下水学会 編
私たちは、古くから地下水・湧水を飲料・農業・工業用水や神事などに利用してきた。世界に目を向けると、現在でも日本の井戸掘削技術が開発途上国等で求められている。また、近年は「水循環」という視点に立った総合的な地下水政策も注目されている。本書は、地下水・湧水の成り立ちから民俗・利用・環境問題・法令に至る50の疑問と10のトピックスを地下水の研究者たちがわかりやすく解説しています。
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【はしがき】
水は,私たち人類の生存にとって不可欠なものであり,また,私たちの周りを取り巻く環境を構成する重要な要素の一つです。そ……
水産エコラベル ガイドブック
一般社団法人 大日本水産会 編
資源の持続性や生態系に配慮して漁獲・生産された水産物であることの証明である水産エコラベル。
本書は日本発の「MEL」をはじめ国内外で活動している10種類の水産エコラベルを紹介し、その取り組みをさらに推進していこうとするものです。
【巻頭言】
2007年、本会がマリン・エコラベル・ジャパン(MEL)を立ち上げてから13年が経過しました。2016年12月からは、これを一般社団法人として本会から独立させ、垣添さんを会長とするマリン・エコラベル・ジャパン協議会におまかせして、もう4年となりました。
設立当初から10年の間は、本会の……
大きな図で見るやさしい実用ロープ・ワーク(改訂版)
山﨑敏男 画・文
海に関する専門学校(海上技術学校・海上技術短期大学校)で長らく教鞭をとってきた著者が、海や船に関するロープ・ワークを中心に、日常生活から園芸・アウトドア・レジャーまで多方面で重宝されている色々なロープ・ワークについて、カラーで見やすく大きな図を用いて、簡潔明瞭な解説をつけてまとめた。名著「図解実用ロープワーク」を引き継ぐ良書。
改訂版では約60種類のロープワークを、これまでよりも見やすく、わかりやすく説明しています。平面ではなく立体的に表現することで、迷わず結ぶことができます。
【まえがき】
思い起こすと、すでに四十年以上前……
水族育成学入門
間野伸宏・鈴木伸洋 共編著
水生生物の育成(養殖・増殖・希少種保全)の魅力や課題全般を学ぶことができる入門書。魚貝類の繁殖や発生・清澄を学べる基礎編を設けた他、水族生態・海洋環境・生物保全・食品・経済分野のコラムも充実。水族を学ぼうとする初学者から指導者必携の教本。
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【はじめに】
2000 年代に入り,多くの大学・学部・学科の名称から水産の名が消え,海洋や水圏という言葉に置き換わった。何を学ぶ場か分り難い組織名になった,というお叱りを受けることもあるが,海洋という名がついて以降,少なくとも編者が勤める学科には,より多様な分野に興味を有す……
天文航法のABC ―天測の基本から観測・計算・測位の実際まで ―
廣野康平
六分儀を用いて太陽や星を観測して船位の決定し、大洋を航海する「天文航法」について、乗船実習や海技試験で必要となる知識を網羅的にまとめ、天測の初心者や学生が押さえておくべきポイントと基本事項などをわかりやすく解説する。
中身を見てみる
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【はじめに】
位置を求めること、すなわち「測位」は、移動を伴う様々な活動に不可欠である。
1990年代に実運用が開始されたGPS(Global Positioning System)は、測位にとって正に画期的な存在といえる。GPSが出現してからは、測位は常に自動で行われるも……
再生可能エネルギーによる循環型社会の構築
石田武志 著
2030年までの国際目標として掲げられた「持続可能な開発目標(SDGs)」には、分野ごとに17のゴールおよび169のターゲットが示されています。
一方、地球の気候システムをも改変させ始めている肥大化した現在の産業文明は、その存続の危機に立たされていると考えられます。
SDGsの目標の達成のためには、個々の政府・企業・非営利法人などの活動が一層重要になってきていますが、同時に、現在の産業文明の構造自体から考え直して、真に持続可能な文明の形を考えていく必要があります。
その中で、自分なりシナリオを構築し、目標に向けて真摯に実行してい……
海損精算人が解説する共同海損実務ガイダンス
重松 徹 監修/株式会社 浅井市川海損精算所 編著
共同海損とは、航海中に発生した損害をその航海に関わる荷主・船社等の関係者で負担し合う制度。共同海損下では、たとえ自分の積荷が損害を受けていない場合でも一定の金額を負担することになる。近年は、ハード・ソフト両面からの安全対策が充実したこともあり共同海損発生件数が減少傾向にあるが、それ故に共同海損に精通した実務者が減ってきており、実際に発生した際に対応に戸惑う荷主・船会社等も多い。
本書は、共同海損に必要となる知識や段取りを専門家が分かりやすく解説したものであり、共同海損になじみのない(初めて関わる)海事関係者(荷主・船社・保険会社等)……
航空機と空港の役割 -航空機の発展とともに進歩する空港-
唯野邦男 著
1903年にライト兄弟によって成し遂げられた人類初の動力固定翼機による飛行は、広々とした平坦な草地で行われました。その時離陸のために敷かれたレールは初めて使用された滑走路と言えるかもしれません。それから百数十年―。
今や航空機・航空輸送と空港はお互いに切り離すことのできない関係にあり、空港の様々な施設は、航空機の運航や安全対策に必要な機能・形状・規模・強度などを持つように作られ、万が一に備えたセキュリティ対策も施されています。
このように、いわば巨大な都市機能を備えた空港について、本書ではその成り立ちから現在まで、それぞれの機能の……