成山堂書店の書籍紹介
まぐろ随談
大森 徹 著
まぐろ船の漁労長から販売まで何でもやった経験豊富な著者が、まぐろの語源、生態、漁法、買い方、調理、エピソード等を軽妙に語った書。
【まえがき】より
まぐろや鮪漁業全般のことを、平易な文体でわかりやすく書いてみようと思い立ちました。幸い私は鮪漁船の船長漁労長を経験し、その後漁業経営や水産加工の道を歩み、さらに今はスーパーマーケットの経営を通じ、まぐろの販売も携わっています。何とかかけそうな気がして、ボツボツ書き溜めた物をまとめたのがこの本です。
平易な文体ということで口語体にしてみました。随談という題名もそこから付けたものです。そも……
水産環境の科学
早川康博・安田秀一 編著
水の構造と物性、海水の光学的性質、潮汐・潮流、海洋拡散、砂浜の生態、物質循環等、環境浄化や水産物の供給として重要な海の働きを解説。
【目次】
1 水の不思議をミクロの目で調べる
1-1 はじめに
1-2 身近に目にする水の不思議
1-3 ミクロにみた水の不思議
1-4 赤外分光法で水の不思議の起源を研究する
1-5 おわりに
2 海中の光
2-1 はじめに
2-2 光の波長と色
2-3 海水の固有の光学的性質
2-4 海水の固有の光学的性質の実測例
2-5 空と海の青い色
2-6 照度と輝度
2-7 照……
磯焼け対策シリーズ1 海藻を食べる魚たち−生態から利用まで−
藤田大介・野田幹雄・桑原久実 編著
近年、高度経済成長期から現在にかけて失われてしまった『豊かな海』を取り戻そうという動きが、官民問わず幅広い分野で活発化しています。その中で藻場は豊かな海の象徴的な存在の一つとして位置づけられ、全国各地で再生に向けた取り組みが行われています。しかしながら、思うような成果が上がらない、あるいは衰退に歯止めがかからないといった状況も見受けられます。その原因の一つとして最近注目されるようになっているのが、アイゴ・ブダイ・ニザダイなどの植食性魚類です。
本書は、これら植食性魚類による藻場の被害状況をまとめ、魚の生態、漁獲法、利用(食べ方)などを……
水産・海洋ライブラリ2 食品のレオロジー
磯 直道・水野治夫・小川廣男 共著
「レオロジーとは何か?」から食品製造工程の役割、消費者の官能評価まで、その理論と実践を様々な食品を例に多くの図表を用いて解説。
【目次】
第1章 弾性
1.1 フックの法則
1.2 実用弾性率
1.3 弾性と温度
第2章 粘性
2.1 ニュートンの法則
2.2 粘性率
2.3 粘性と温度
2.4 溶液の粘度
2.5 異常粘性
第3章 粘弾性
3.1 マックスウエル弾性
3.2 フォークト粘弾性
3.3 多要素模型
3.4 粘弾性と温度
3.5 熱レオロジー的単純性
3.6 動的粘弾性
3.7 非……
旅する視点−自分流海外散歩のすすめ−
現代の海賊−ビジネス化する無法社会− 交通ブックス214
土井全二郎 著
海賊というと何となくロマンを感じる向きも少なくないかと思いますが、そもそも、外航船の運航に携わる船員や関係会社の人たちは別にして、今でも世の中に海賊が存在するなどとは、世の多くの人は考えたことすらないのではないでしょうか。しかし、この本を読んでいると、海賊はたしかに今もいて、そして「現代の海賊」はとてもロマンを感じるような存在ではない、ということがわかってきます。
近頃は生活のために船を襲って金品を奪う古典的な海賊ばかりか、組織的に船ごと奪って積荷をそっくり闇から闇に処分してしまうグループや、政治的な目的で活動するテロリスト・グループ……
マグロは絶滅危惧種か ベルソーブックス015
魚住雄二 著
健康食として注目されている海藻。日本では古くから薬効をもつ食べ物として、今よりも多種類の海藻が利用されていた。
海藻の食文化を見直すことで、新しい利用法も見えてくる!
【目次】
第1章 海藻とは何か?海藻の食文化を理解するために?
1-1 海藻と海草はどう違う
(1)海藻と海草を区別する
(2)海草利用の伝統
1-2 海藻の分類と特徴
(1)色による海藻の分類
(2)「?モ」「?メ」「?ノリ」
1-3 海藻が生える環境とその採り方
第2章 食用海藻の種類と移り変わり
2-1 食べている海藻は一握り
2-2 昔はた……
海洋微生物と共生−サンゴ礁・海底熱水孔の生き物たち− ベルソーブックス031
石田祐三郎 著
葉緑体やミトコンドリアは別の生き物だった!きらめくサンゴ礁を支えているのは何か?光も酸素もない深海底に生物がひしめいていた!生命活動、進化、地球環境の維持から健康維持まで、驚異と不思議に満ちたミクロの共生の世界。
【はじめに】より
生き物は程度の差こそあれ、互いに助けあったり、潰しあったりして生きている。
本書に取り上げた海洋におけるサンゴと褐虫藻、海綿と微生物、ハオリ虫と最近等々は、大変興味深い「助け合い」の共生関係にある。ただ、主役である微生物が肉眼で見ることが難しいなど、一般の読者には馴染み難く、専門用語も読者の理解を得にくい……
和英英和 船舶用語辞典
東京商船大学船舶用語辞典編集委員会 編
船舶の建造、あるいは運航に携わる人と学ぶ人のため、造船、造機、航海、機関、自動化などの各分野から、約8,500語を精選収録し解説。
【まえがき】より
船舶は造船、造機、電気など種々の専門技術の結集である。しかも船舶の建造に当たっては船舶安全法に定められた法律、規則の適用を受けるばかりでなく、船級協会規則による検査にも合格しなければならない。また、船は変化の激しい海象、気象のもとに航海し、沿岸航行、港の出入港などのためには諸施設があり、航法があるなど建造された船舶が航海して、旅客、各種貨物の運送等の任務を遂行するために関連する……
船舶安全法の解説−法と船舶検査の制度−【5訂版】
有馬光孝 編著
船舶検査制度の基になる船舶安全法について逐条解説。関連各種制度の詳細、検査業務の実際、申請手続等も実務に則して詳説。平成26年9月現在。
【はしがき】より
本書の原本である「船舶安全法と船舶検査の制度」が著されてから32年、途中『船舶安全法の解説 -法と船舶検査の制度-』と書名を変えて今回が5度目の改訂版となる。船舶安全法は、わが国における船舶及び人名の安全を確保するための取締法規の一つで、SOLAS条約を国内法化するための根幹をなす法律である。昭和8年の法律制定以来世の中の変遷と共に幾多の改正を行いながら今日に至ってい……