成山堂書店の書籍紹介
偏西風の気象学 気象ブックス016
田中 博 著
本書は、日本の気候に大きな影響を及ぼす偏西風をテーマに、その背景に潜む大気大循環の全体像や、異常気象発生のメカニズムを解き明かしたものです。著者は筑波大学での教養課程の講義と、専門の研究の経験を活かして、偏西風研究の最先端をわかりやすく紹介しています。
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【はじめに】
偏西風とは、地球を取り巻くように恒常的に吹き続ける西風のことである。世界の大都市の多くは温帯気候にあり、温和で四季の移り変わりが明瞭な地域にある。この温帯で恒常的に吹く風は偏西風である。温帯は、夏には温暖な亜熱帯気団に覆われ、冬には冷涼な寒帯気団……
捕鯨に生きた
大洋漁業南氷洋捕鯨船団の記録を残す会 編
日本のあらゆる産業を支えてきた捕鯨事業。その従事者たちがダイナミックな体験談、公海商業捕鯨再開への希望を思い思いに綴る。
【目次】
1:捕鯨三隻,氷山に閉じ込められる
2:遭難捕鯨船救出作戦に成功
3:抹香フライキ(旗)
4:三代社長に仕えて
5:南鯨戦後第一回の出漁
6:私の捕鯨人生
7:捕鯨船事始め
8:若き日の失敗談
9:航海実習生
10:南氷洋捕鯨の電波利用物語
11:一五回出漁の軌跡
12:今,甦る鯨の世界
13:ソロモン海で第二日新丸炎上!
14:南氷洋の気象雑感
15:山家男のくじらとり
16:第二〇次南鯨便り
17:……
都市と漁業−沿岸域利用と交流−
海のミネラル学−生物との関わりと利用−
大越健嗣 編著
本書は、海水や海洋生物に含まれるミネラルに着目し、生物とどのような関わりがあるのか、またミネラルを利用してわかることは何か、などについてわかりやすく解説しています。冒頭の海洋深層水やタラソテラピー以外にも、ミネラルを利用したウナギやアユの回遊履歴の解明やカキの産地判別への応用、特定のミネラルを多く蓄積する生物などに関する記述もあります。ミネラルと聞くと一般的にはどうしても健康と関連付けてしまいたくなりますが、そればかりではなく、様々な分野での利用可能性を示しています。
これまで海のミネラルに関する本は、それぞれの立場から断片的に書……
水産・海洋ライブラリ6 水産物の利用 ー原料から加工・調理までー【2訂版】
山中英明・田中宗彦 共著
鮮度低下の速い魚類・軟体類・甲殻類など魚介類の原料特性と調理法、缶詰・調味加工品への加工法をわかりやすく解説する。
【目次】
第1章 水産物統計
1.1 世界の主要国別漁業・養殖業生産量
1.2 日本の漁業・養殖業生産量及び生産額
1.3 水産物の輸入
1.4 主要水産加工品の生産量
1.5 日本人1人1日当たりの動物性タンパク質供給量
第2章 水産加工の目的と魚介類の原料特性
2.1 水産加工の目的
2.2 魚介類の加工原料としての特性
2.2.1 漁獲量の不安定性
2.2.2 原料の多種多様性
2.……
初心者のためのエンジン教室
山田淳一 著
誰もが頭を悩ますエンジンの仕組や動きを、多くの図を用い易しくわかりやすく説明。苦手意識克服に役立つ。水上バイク愛好家にもお薦め。
【まえがき】より
エンジンがわからないと悩んでいる初心者のための、この本を書きました。
エンジンを知らなくて損をしている人のためにこの本を書きました。
ガソリンが燃えるとなぜ車が走るのか?
ディーゼルエンジンはなぜ燃料消費量が少ないのか?
エンジンオイルはなぜ交換しなければならないのか?
冬になると車の排気管から水滴が落ちるのはなぜか?
下り坂で車のエンジンブレーキがかかるのは……
ハイジャックとの戦い−安全運航をめざして− 交通ブックス305
稲坂硬一 著
次々に登場するハイジャックの脅威を防ぎ、安全運航をめざす各国の対策とは?その実態を世界・日本の1185事件のデータ検証とともに紹介。
第一章 9.11米中枢部同時多発テロ事件の衝撃
アメリカからの第一報
狙われた航空便
9.11事件の後日談
20番目の容疑者など
死者、不明者2982人。NY市の損失額は1050億ドル
米民間航空業界への深刻な影響
独立調査委員会の報告
NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)
Aもミスを連発
大統領、旅客機撃墜を決断!
第二章 ハイジャック事件の諸相
ハイジャックとは何か。各国……
カツオの産業と文化 ベルソーブックス018
若林良和 著
初ガツオ、カツオのタタキ、かつお節と食卓でおなじみの魚、カツオ。でも食べるだけじゃ物足りない!
生態から一本釣りの現場、かつお節の製造法、地域おこしまで、カツオと人のつながりを広く紹介。
【はじめに】より
「毎年、買っているのよ。本場のタタキは、やっぱり良いわ」と嬉しそうに、ご年配の女性が声をかけてきた。
「一節1,600円です。ありがとうございました」
カツオのタタキを手渡す水産商工課の女性職員と私。テントの前で別の男性職員と商工会メンバーが息の合ったワラ焼きタタキを実演し、その裏では水産商工課長が自慢の包丁でカツオを……
鉄道線路のはなし( 新訂)交通ブックス103
西野保行 著
線路の構造・規格、敷設、保守・管理、改良の基礎をわかりやすく紹介。平成13年の鉄道関連法規の技術基準改正を取り入れた新訂版。
【まえがき】より
鉄道の一番の基本となるものは線路である。鉄道の質は、車両や運転面でかなり向上できるものであるが、根底にある大きな枠ばめとなり、これが大きく支配する。近年のように鉄道が他の交通機関とし烈な競争を展開しなければならないような立場に置かれると、線路の質の優劣はきわめて大きな要素となる。
近年高速道路の発達はすさまじい。その線形はきわめて良好で、長いトンネルを掘り、長大で高さも高い橋りょ……
船舶安全法関係用語事典(第2版)
上村 宰 編
船舶用語の基礎知識12年ぶりの改訂版
★船舶安全法を中心とする、船舶管理の理解に欠かせない重要語1800件に解説をつけた
画期的な用語事典です。
★各用語の根拠条文や関連事項も明記しました。
★収録語を見直し、新たに400語を追加。AISやBNWAS、LRITなどの
新しい設備にも対応しました。
★船舶の検査や管理担当者必携の事典です。
(海事図書)