成山堂書店の書籍紹介
最新のサケ学 ベルソーブックス011
帰山雅秀 著
サケとマスはどう違うのか。サケはどうして故郷の川へ帰ってくるのか。サケの小型化・高齢化現象とは何か。
サケによって維持される自然環境とは。「海からの贈り物」サケの不思議と魅力のすべて。
【はじめに】
日本人とサケは、古くは縄文時代から深いつながりを持ってきたと言われている。サケが生まれた川に帰ってくることは江戸時代の『和漢三才図会』(1712年)という書物にみることができる。このようになじみみの深いサケであるのに、どういうわけかその生物学に関しては、これまで十分な内容を記載されたものがなかった。
サケはどうして故郷の川に帰ってくるの……
魚のウロコのはなし ベルソーブックス027
吉冨友恭 著
ウロコを調べる!食べる!利用する!薄いウロコだって、奥が深い。一読すれば思わず目から鱗の、
今までにない「ウロコの専門書」がついに完成!
【はじめに】より
「鱗」と聞くと、みなさんは何を想像するだろう。魚の料理で鱗を取るのに苦労したこと、魚を食べて歯の隙間に鱗が挟まったこと、他にも、鯉のぼりの模様を思い浮かべる人もいるのでは・・・。筆者には魚屋の大きなまな板や床についた鱗が洗い流されていく光景が目に浮かぶ。幼少の頃に親しんだ大阪の黒門市場で毎日のように見ていたせいかもしれない。
鱗は多くの人にとって身近なもののはず。水産大……
空港と鉄道−アクセスの向上を目ざして− 交通ブックス115
佐藤芳彦 著
都市部から離れた位置にある空港とそのアクセスを担う鉄道。従来競争関係にあった両者の協調を内外の多くの事例を紹介し解説する。
【まえがき】より
情報化社会になればなるほど、人と物の移動が活発になる。それは量的拡大のみならず国境を越えた面的拡大を伴っており、新幹線に代表される高速鉄道やジャンボジェット機のような新技術の発達により加速された。しかし、それらは空港と空港の間、都市と都市の間のみの効率的な輸送体系をつくる上では有効であったが、空港と都市との連絡に関しては課題が多い。
一方、航空機と鉄道は長い間競争関係にあった。鉄道が馬……
船舶からの大気汚染防止関係法令及び関係条約
海上貨物輸送論
久保雅義 編著 斎藤勝彦・水井真治・淺木健司・笹 健児 共著
輸送中の貨物損傷をいかに抑えるかは、物流が発生してから今日に至るまで続く古くて新しい課題でです。
これまで、さまざまな知識の集積や施設・設備の充実などによって基本的には改善されている方向にあり、「名人芸」を必要とする場面も少なくなっています。
その一方で、国際物流が活発化し、様々なレベルの船員・荷役関係者が混在する昨今、海上貨物輸送に関する基礎教育の重要性が改めて見直されつつあります。
本書は、海上輸送の歴史的役割から、荷役設備、損傷実態、コンテナの概要、動揺、船体強度などの基礎知識について図表を多く用いてわかりやすく解説したも……
船舶運用学のABC
和田 忠 著
2・3級海技士(航海)受験者のために、船舶運用学全般に関する知識について、最近の出題傾向に沿って整理・解説。教科書として最適。
【はじめに】より
本書は2・3級海技士(航海)の受験者を念頭におき、船舶運用学に関する知識について、過去に出題された問題をもとに要約・整理したものである。
船舶乗組員(船長・航海士)として知っておかなければならない船舶運用学の基礎を、図面による説明とあわせて極力箇条書きに要約し、体系的に修得できるように心掛けた。索引は、日本語化されている英語の専門用語も多くとり入れて最近の出題傾向に沿うように配……
制御装置の基礎【三訂版】
平野 武 著
制御装置の基本である用語、語句、制御系の各動作を具体例をもって解説。1〜6級(機関)受験者、船舶機関士向け。
【まえがき】より
平成5年(1993)の改訂重版の出版からすでに10年以上経過しました。
この10年間、海技教育ならびに海技士試験も時代に即した対応が随所に見られます。
海技士の実務、海技試験においてもコンピュータを採用した多くの制御装置がみられ、乗組員の生活環境、機器の運転と保守管理に以前に比して格段の進展がみられます。
また、多種規格がISO準拠に整備され、JISの内容に改正や充足される部分も多くあり、現場で……
水中考古学への招待 【改訂版】−海底からのメッセージ−
水中考古学者 井上たかひこ 著
海底に眠るツタンカーメンの秘宝、廃墟と化した海底都市への探検など、水中考古学者の著者が若人たちに贈るアドベンチャー物語の数々。
【はじめに】より
水中に眠るたくさんの古代遺跡のうち、かけ値なしの「世紀の大発見」といえば、1996年にエジプトのアレクサンドリア港内の海底で発見された古代エジプトの女王・クレオパトラの宮殿でしょう。「もしも彼女の鼻がもう少し低かったら、世界の歴史は変わっていただろう」といわれた“絶世の美女”クレオパトラは、どんな宮殿に住み、どんな生活をしていたのでしょうか。過去を振り返ってもこれに匹敵するのは、トロイアの……
英国鉄道完乗への挑戦
高潮の研究−その実例とメカニズム−
宮崎正衛 著
台風来襲時に大きな被害をもたらしてきた高潮。その予測は困難な点も多く、現在もなお脅威である。本書は日本沿岸・世界各地で発生した主な高潮を取り上げ、基礎から理論・予報手段まで解説する。
【内容】
台風に伴って発生することの多い高潮は、潮汐や台風の動きによっては予想を超えた被害をもたらすこともあり、依然として脅威な自然災害のひとつです。
本書は高潮の定義や基礎を実例とともにわかりやすく解説し、高潮の理論、予報・シミュレーション手段について概説したものです。実例として取り上げている高潮は過去100年に起きた顕著なもので、日本では約20例、……