水産の書籍紹介

海洋プランクトン生態学

谷口 旭 監修・佐々木洋・石川 輝・太田尚志・服部 寛・齊藤宏明・遠藤宜成 共編

地球上の約7割を占める海には様々な生物が生息し、それぞれが織りなす生命活動によって海洋生態系は成り立っています。 その中でも重要な働きを持つのがプランクトンである。新たなエネルギーを作り出す生産者として、また、食物連鎖の最も下層に位置する被食者としてなど、物質循環の基盤を担っている。その存在なくして海洋生態系は成り立たちません。 本書は、プランクトンと多岐にわたる生物のエネルギー伝達経路に重きを置き、研究の歴史から種類、生活史、生物存続の戦略、物質循環における役割などが解説されています。 海洋生態系の様々な側面を捉えた本書は、生物海洋……

さかなの寄生虫を調べる ベルソーブックス016

和文・英文 日本の漁業と漁法 【改訂版】

複雑な日本漁業を漁業制度と漁法の上から分類し豊富な図で解説。重要項目に英文併記。制度・法律の改正に併せた改訂版。 【まえがき】より 日本の漁具と漁法については、1977年に日本各地のものについて、取りまとめて「日本漁具・漁法図説」として刊行して以来、一部改正して「増補改訂版」として現在に至っている。最近、内外からもう少しコンパクトなものを作ってほしいとの要望が多く、これに応えたものが本書である。 日本の漁具・漁法は、日本の漁業の長い歴史の積み重ねによりもたらされたものであって、それは、小規模、零細・単純なものから、大規模、複……

商用魚介名ハンドブック【3訂版】−学名・和名・英名・その他外国名−

(社)日本水産物貿易協会 編

貿易対象魚介類及び海外種・日本近海種1909種の学名・和名・外国名を産地や毒性等の特記事項を加えて収録。主要魚介は口絵にも掲載。 ●魚類、甲殻類、軟体類、水棲無脊椎動物類、海藻類のうち、易の対象となる種に加え、  これら海外種を中心に日本近 海種を含め総計1909種を採録。 ●全種を28の章に類別、学名・和名・外国名・産地・毒性等の特記事項を記載。 ●学名、和名、外国名の3パターンから引ける索引を掲載。 ●新たに「魚介類の名称のガイドラインについて(中間とりまとめ)」を追加 【目次】1.ヤツメウナギ、サメ類2. ……

水産食品デザイン学−新製品と美味しさの創造−

渡邊悦生 編著

カニ棒のような付加価値の高い商品開発や原料を無駄なく利用するための食品加工技術を、伝統食品の知恵から最新の研究まで具体的に解説。 【はしがき】より 本書は3部から構成されております。第1部「魚をデザインする」では、例えば、これまでそのまずさから好まれなかったスケトウダラやクロカジキをいかに食べられるようにしたか、一度にプール一杯分位に獲れたイワシをどう処理するか、魚の油からどうやってマーガリンを作るかなどなどを平易な文章で面白楽しく紹介しております。 第2部「魚の美味しさの追求」では、例えばピチットシートを用いたアジ開き干しの製造……

養殖マグロビジネスの経済分析−フードシステム論によるアプローチ−

小野征一郎 編著

近年急速に市場を拡大した養殖マグロの生産から流通、消費までを解説。養殖ビジネスの実態を分析する。マグロ関係者必携の一冊。 【はしがき】より 本書は、21世紀COEプログラムに採択された「クロマグロ等の魚類養殖産業支援型研究拠点」の流通・経済部門の成果である。研究の出発点が「クロマグロの完全養殖」にあることは言うまでもないが、流通・経済部門が研究に取りかかった2003年度においては、私を含め研究スタッフの全員が、養殖マグロの日本の主産地が奄美大島であることくらいしか知らなかったと思う。もっともこの事態は今もあまり変わっていないのではな……

魚の卵のはなし ベルソーブックス017

平井明夫 著

色も形も性質も、まったく異なる魚卵たち。親魚が卵に託した生き残り戦略とははたしてどんなものか? 小さな卵が繰り広げる不思議な世界をとくとご覧あれ! 【はじめに】より  あるテレビ番組の調査によると日本人の96%は魚卵が好きだとのことである。もちろん、私は魚卵の類は大好物である。魚の卵の話を書いたこの本を読み始めた貴方も当然大好きにちがいないと思う。その番組によれば、好きな魚卵の順位は一位「イクラ」、二位「タラコ」、三位「カズノコ」だそうだが、それぞれの親の名前をご存知だろうか。そう、「イクラ」はサケ、「タラコ」はスケトウダラ……

図説 水産概要

村上光由 著

魚の生態・漁法・養殖・栽培・資源管理・貿易など生産、流通、消費の各段階を魚介類の特徴と関連付けながら多数の図とデータから解説。 【目次】 第1章 漁業、水産業を考える 第2章 魚類と人との関わり  (1)魚類と人との共存  (2)魚の棲む場所  (3)魚の生態 第3章 魚の獲り方  (1)網を使った獲り方  (2)釣り針を使った獲り方  (3)その他の獲り方 第4章 魚を育てて獲る  (1)養殖  (2)栽培漁業と海洋牧場 第5章 魚の資源を護る  (1)漁業と魚の資源の関わり  (2)漁業技術の進歩  (3)20……

海藻利用の科学【新訂増補版】

山田信夫 著

食用や肥・飼料としてだけでなく、工業・医薬など多方面で幅広く利用されている海藻。新たに、寒天などの多糖類の高度利用や、これまで伝承でしかないとされていた育毛効果、さらに世界で初の海藻発酵製品の誕生、バイオ燃料の開発研究などの新知見を紹介し、新たな方向性を探る。 【目次】 第1章 海藻と海草  1.1 海藻類の発生  1.2 海藻の種類と分類  1.3 海藻の保護  1.4 海藻と海草の違い  1.5 海草の利用  1.6 哺乳動物の主食である海草  1.7 海草の保護 第2章 世……

おさかな栄養学

鈴木たね子・大野智子 共著

EPA・DHA、ビタミン、ミネラル…魚がもつ栄養とその機能をやさしく解説。魚で作る離乳食、おやつ、治療食等の簡単レシピも紹介。 【はじめに】より スーパーの魚売り場では、『魚を食べると頭がよくなる』の歌が流れています。また、多くの主婦は『魚は健康によいので料理するようにしている』といっております。その根拠になるのは、魚の油にあるEPA(エイコサペンタエン酸、IPAとも言います〕とDHA(ドコサヘキサエン酸〕という成分です。今ではだれもがEPAやDHAの名前を知っているようになりました。健康補助食品として常用している方もおります。しか……
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