成山堂書店のあゆみ

1954年 東京都渋谷区富ヶ谷で小売書店と出版業を同時創業
1955年 海技国家試験・甲種、乙種の航海科、機関科の問題解答集を発行。
甲種定期試験の問題解答集「甲種航海科試験問題解答800題」「甲種機関科試験問題解答集800題」(定期速報版)を刊行。平成24年4月の定期試験をもって休刊するまで、海事専門と諸の象徴的存在として刊行を続けた。
1956年 「海事概要ー海と船の常識ー」を発行。船舶無線通信士養成校の教材として採用。
1959年 10月5日、成山堂書店を前記の場所で株式会社として設立登記した。
運輸省船員局労働基準課編「船員法及び関係法令」を発行。船舶必備図書として広く使用され、現在も販売を継続。
1960年 運輸省海事法規研究会編「海事法規の解説」発行。24版まで刊行したのち、神戸大学に編纂を移行、平成22年「概説 海事法規」と書名を改め、内容を刷新して刊行。
1961年 出版会社に1本化
1963年 「自衛官への道」発刊。
1964年 「海上保安官への道」発刊。昭和62年「海上保安学校・海上保安大学校への道」に改題、現在も刊行を継続。
このほか、「への道シリーズ」として「水産大学校への道」(昭和45年3月)、「海員学校への道」(昭和46年9月)、「商船高等専門学校への道」(昭和44年4月)、「船員への道」「航空従事者への道」(昭和45年3月)、「パイロット・整備士への道」「スチュワーデスへの道」「航空保安職員への道」(以上3点平成元年3月)等が発行されたが、いずれも現在は刊行中止となっている。
1965年 これまで経営基盤を作ることに専念してきたが、人材育成の大切さを悟り、新卒採用を始める。
1967年 「海事法令シリーズ」昭和42年版を製作。この年に「海運六法」「船舶六法」「船員六法」を発売。翌43年に「海上保安六法」を、44年に「港湾六法」を刊行、現在に至る。表紙の色と発刊時期から「うぐいす六法」と称し、この名が定着する。

「船員日記」を発行。この日記を媒介として海事界各方面、とりわけ船会社での認知度が一気に高まった。しかし、日本人船員の急激な減少により、平成10年をもって発行をとりやめた。
1969年 海事史料叢書全20巻復刻版を発行
1970年 「学生用海事法規集」創刊。海員学校の教材用として作られたが、昭和58年の海技試験制度の変更に伴い、これに代えて昭和59年3月、海技試験の試験場に持ち込み可能な「海技試験六法」を編集・刊行。
1971年 「実用海事六法」発刊。うぐいす六法から主要法令を抽出して編纂。廉価で簡便に利用できる法令集として定着、現在も刊行中。

航海計器シリーズ1「基礎航海計器」刊行。以後、昭和47年に2「ジャイロコンパスとオートパイロット」、同48年に3「電波計器」、同49年に4「舶用電子工学概論」を発行し完結。特に2と3は多くの教育機関で今日に至るまで教科書として利用されてきている。
1972年 12月26日、成山堂ビル竣工。

日本海事史学会編「続 海事史料叢書」第1・2巻が住田海事奨励賞受賞。
1973年 「海陸複合輸送の研究」が前年に続き住田海事奨励賞受賞。
1975年 「海洋気象講座」刊行。教科書として広く海事教育機関で採用され、船会社等でも使用された。気象予報士制度誕生後は予報士試験参考書としても使われ、改訂を重ねながら現在11訂版を販売中。
1978年 「船員実務英会話」(カセットテープ)発行。前年に出版した「船員実務英会話」に対応する形でつくられ、外航船員に広く利用された。
1979年 「自衛官採用試験問題解答集」刊行。年度版からスタートし、コース別の問題集も刊行し現在に至る。

「危険物船舶運送及び貯蔵規則並びに関係告示」刊行。
1980年 月刊誌「航海ジャーナル」創刊号発行。昭和60年3月まで発行。
1981年 東京水産大学公開講座シリーズを刊行。第7回講座を第1巻「マグローその生産から消費までー」として9月に発刊。以後、第8、9、13〜22、25、26回講座を書籍化。その後の、ベルソーブックスへの企画とつながっていく。

「海上労働科学の歩み」が住田海事奨励賞受賞。
1983年 「船舶知識のABC」「船舶運航のABC」刊行。ABCシリーズの端緒となるもの。

「大和型船ー航海技術編ー」が住田海事奨励賞受賞。
1984年 「国際貨物海上保険実務」が住田海事奨励賞受賞。
1985年 「和英・英和 総合水産辞典」発行。全面コンピュータ組版による初めての書。
1986年 最近3か年シリーズ刊行。一級(甲船長/甲機長)〜三級(甲二航/甲二機)800題+航海/機関当直三級海技士800題の8点でスタートしたが、のち当直関係2点は発行取りやめとなり、一方昭和62年からは四級・五級が加わった。
1988年 創業社長(現・会長)である小川實、運輸大臣賞受賞
1989年 「セイル・ホー! 若き日の帆船生活」刊行。シーマンシップを描いた読み物として海事関係者の話題となった。

「乾杯! 海の男たち」刊行。教育者として若い人たちに贈る想いをまとめたもの。平成25年、25年ぶりに復刊されて話題となった。
1991年 「図解 船舶・荷役の基礎用語」発行。用語辞典とは異なった編集が好評で、海事界のみならず多くの読者から支持され、ロングセラーとなる。
1992年 「新海難論」が住田海事奨励賞受賞。
1993年 「百万人の天気教室」発行。気象予報士試験の参考書としても使用されるようになり、ロングセラーを続ける。現在は内容を全面的に書き改め、「新 百万人の天気教室」として発売中。

陸上・海上・航空に分けた「交通ブックス」シリーズ創刊。
1995年 「気象予報士の手引」刊行。気象予報士制度スタートに伴い、その試験問題解答集として発行。以後書名を「気象予報士試験精選問題集」として現在も刊行中。
1997年 「英和対訳 国連海洋法条約」発行。後の「海洋白書」発行の契機となった。

「日本国有鉄道百年史」全19巻の復刻版を発行。

「海上保安ダイアリー」刊行。現在に至る。
1998年 「海洋教育史」が住田海事奨励賞受賞。
1999年 気象関連の「気象ブックス」シリーズ創刊
2000年 水産関係の「ベルソーブックス」シリーズ創刊。
「日本国有鉄道民営化に至る15年」発行。JR発足後の15年間を検証。
2001年 「船舶売買契約の解説」が住田海事奨励賞受賞。
2000年 「外国人船員の労務管理」が住田海事奨励賞受賞。
2003年 「ヒヤリハット200と事故防止」が住田海事奨励賞を、「幕末の蒸気船物語」が住田海事史奨励賞を受賞。
2004年 「海洋白書」刊行。以後、毎年発行し現在に至る。

「海洋をめぐる世界と日本」吉田茂賞受賞

「設問式 定期傭船契約の解説」が住田海事奨励賞を受賞。
2005年 復刻版「船舶百年史」(前編・後編)発行。
復刻版「鉄道用語辞典」発行。
2006年 「交通論おもしろゼミナール」刊行開始。

「池田寛親自筆本『船長日記』を読む」が住田海事奨励賞を受賞。
2007年 「コンテナ船のはなし」住田正一海事奨励賞受賞
2007年 小川典子2代目社長就任。

「コンテナ船の話」が住田海事奨励賞を受賞。
2008年 「造船技術の進展」が住田海事奨励賞を受賞。
2009年 「太平洋戦争 喪われた日本船舶の記録」が山縣勝見賞と住田正一海事史奨励賞を受賞。

「日本の市内電車」発行。鉄道友の会の第3回「島秀雄賞」を受賞。

「造船技術と生産システム」が住田正一海事技術奨励賞を受賞。
2010年 「電車のはなし」が交通図書賞を受賞。

「コンテナ物流の理論と実際」が住田正一海事奨励賞を「海洋底掘削の基礎と応用」が同海事技術奨励賞を受賞。
2011年 国立極地研究所の極地研ライブラリー「アイスコア」「南極で隕石をさがす」を発行。以後、10点刊行。

「操船の理論と実際」が住田正一海事奨励賞を「海洋構造力学の基礎」が同海事技術奨励賞を「リージョナルジェットが日本の航空を変える」が同航空奨励賞を受賞。
2012年 東日本大震災で被災した水産系4高等学校に、成山堂書店より専門図書約20〜30冊ずつを贈呈。

「LCCが拓く航空市場」が住田正一航空奨励賞を受賞。
2013年 初めから一般読者を対象とした本「井田寛子の気象キャスターになりたい人へ伝えたいこと」刊行。学生の就職活動にも役立つとして話題になる。

航海訓練所シリーズ刊行。「読んでわかる三級航海 航海編」「読んでわかる機関基礎」など4点。

一般向けの趣味の本「BOTTOLIUMボトリウム」刊行。新聞・雑誌で広く紹介され人気を呼ぶ。
2014年 「海上自衛官ダイアリー」を刊行。

東海道新幹線開業50年に合わせて復刻版「高速鉄道の研究ー主として東海道新幹線について」を発売。

10月5日、創業60周年を迎える。
2017年 『LNG・LH2のタンクシステム』が、
第49回住田正一海事技術奨励賞を受賞。
2018年 『日本のコンテナ港湾政策』が、
第50回住田正一海事奨励賞を受賞。
2019年 『新幹線実現をめざした技術開発』が、
第45回交通図書賞技術部門を受賞。
2020年 『海損精算人が解説する 共同海損実務ガイダンス』が、
第52回住田海事奨励賞を受賞。
2022年 当社初となる絵本を刊行。

『ちいさい おふねの ぼうけん』
『パパかいぞくの こもりうた』
『そらにかえった にゅうどうぐも』

の3点を刊行。
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