タグ「気象・海洋」 一覧
土砂災害の疑問55 みんなが知りたいシリーズ17
近年発生頻度の高くなっている土砂災害を中心として、地震・津波災害や火山噴火災害など様々な地質災害について仕組み・種類・原因・対策などを平易に解説。とくに、前兆現象から災害発生後の行動など身の守り方の参考になる事柄を多く紹介。また、近年発生した大規模な自然災害(昨年の熱海の土砂災害など)の概況や最新の調査技術などもコラムで紹介。
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【はしがき】
私たちが生活している地球表層は,地圏,水圏,気圏が交差する極めて厳しい自然環境にあります。その中でも,日本列島は亜熱帯から亜寒帯までを含む中緯度地域に位置しており,四季のはっきりした温帯モンスーン気候となっています。季節の移り変わりを楽しめる一方で,台風や大雨,時には大雪に見舞われることもあります。これに加えて,日本列島は四つのプレートがぶつかり合う世界的に見ても珍しい変動帯の中に位置しています。このた……
雷の疑問56 みんなが知りたいシリーズ16
「ゴロゴロ」と雷鳴轟き、「ピカッ」と稲光でお馴染みの雷に関する56のクエスチョンに、雷研究の最前線にいる3 名がわかりやすく回答します。雷の性質や特徴、その多様さから、体・モノを守る手段や利用する技術、文化的なアプローチまで、雷のすべてがわかります。
本書において下記のとおり、誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。
*巻頭カラー口絵5 ページ「口絵10」のキャプション
(誤) 上:夏 6 ~ 8 月・下:冬 11 ~ 1 月(2018~2020 年のデータを使用)
(正) 上:冬 11 ~ 1 月・下:夏 6 ~ 8 月(2018~2020 年のデータを使用)
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【はしがき】
空に突如として現れる数km 以上にわたって広がる明るい光とゴロゴロという大きな音が聞こえてくるもの,それが雷です。
……
魚の疑問50 みんなが知りたいシリーズ15
魚が食べられなくなる日はいつ来るの?どうすれば避けられるの?養殖のメリットは何ですか?など、水産資源をめぐる現状、国際関係、対策などを水産資源の専門家がわかりやすく解説。
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【はじめに】
近い将来,魚が食べられなくなるかもしれない? といったら,皆さんの多くは“まさか! そんなことないでしょう!”と驚かれるかもしれません。たしかに,今,直ぐに食卓から魚が消えてしまうことはありません。とは言っても,魚が手に入りにくくなるのは,そんなに遠い先ではないかもしれないのです。病気でもそうですが,手遅れになる前に,手を打っておく必要があります。
私は2015年4月「Ocean Newsletter(オーシャン・ニュースレター)」(海洋政策研究所 発行)に“私たちはいつまで魚が食べられるか?”という記事を書きました。知人の多くは深刻には受け止めませんでした。しかし,5年を……
乳酸菌の疑問50 みんなが知りたいシリーズ14
近ごろ菌活や腸活がブームである。いずれも微生物の働きを利用して私たちの健康に役立てようとする活動のことであるが、中でも乳酸菌はその代表格といえます。現に、特定保健用食品(トクホ)市場の約半分を乳酸菌発酵乳、すなわちヨーグルトが占めています。もともと乳酸菌には整腸作用があることが認められてきていましたが、近年はアレルギー抑制作用、血圧調節作用、感染防御作用なども報告・承認され、乳酸菌の研究や乳酸菌を利用した商品開発が盛んです。
本書は、乳酸菌とはどのような生き物なのかから、ビフィズス菌との違い、ヨーグルトやチーズの作り方、乳酸菌が多く含まれる食品、保健効果、自分に合った乳酸菌の選び方に至るまで、乳酸菌研究の第一人者たちがわかりやすく解説しています。通読すると、乳酸菌が人類にとっていかに身近で有益な存在であるのかが理解できるでしょう。最近は健康面で注目されがちだが、乳製品、漬物から酒造りに至……
地下水・湧水の疑問50 みんなが知りたいシリーズ13
私たちは、古くから地下水・湧水を飲料・農業・工業用水や神事などに利用してきた。世界に目を向けると、現在でも日本の井戸掘削技術が開発途上国等で求められている。また、近年は「水循環」という視点に立った総合的な地下水政策も注目されている。本書は、地下水・湧水の成り立ちから民俗・利用・環境問題・法令に至る50の疑問と10のトピックスを地下水の研究者たちがわかりやすく解説しています。
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【はしがき】
水は,私たち人類の生存にとって不可欠なものであり,また,私たちの周りを取り巻く環境を構成する重要な要素の一つです。その中で,地下水は,私たちの足元の地下を極めてゆっくりと流れていくという特徴を持つため,湧水や井戸などでは,その存在を知ることができますが,多くの場合,それほど意識されないのではないでしょうか。特に,私たちの生活が極めて豊かになり,水道や下水道等の発達を通し,水……
発酵・醸造の疑問50 みんなが知りたいシリーズ12
食生活を豊かにする“ 醸す” 技術のひみつがこれだ!
Q.発酵と醸造の違いは何ですか?
Q.酵母と麹菌の違いは何ですか?
Q.お酒の味って,何から来るの?
Q.ワインの醸造に乳酸菌は役に立っているの?
Q.うすくち醤油はこいくち醤油よりも塩分が高い?
Q.塩麹が“ 魔法の調味料” と呼ばれるのはなぜですか?
Q.納豆はなぜ臭いのですか?
Q.微生物が分解できるプラスチックは微生物が作るって本当ですか?
ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」を影で支える発酵調味料や発酵食品に
関する疑問に答える。
「読んでなるほど!」の50問。
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【はしがき】
皆さんのご家庭の食卓を見回すと,味噌汁,お刺身,煮物,酢の物のように味噌,醤油,お酢といった発酵調味料が使用されている料理や,納豆や漬物といった発酵食品が並んでいると思います。「和……
クジラ・イルカの疑問50 みんなが知りたいシリーズ9
私たちはクジラやイルカに対してどのようなイメージを持っていますか。大きな体、進化の不思議、巧みな狩り、芸達者、自然保護のシンボル、集団座礁、食文化など少し挙げただけでも様々なイメージが浮かび上がってきます。これは、私たちとクジラ・イルカとのかかわりが長くて深いことのあらわれと言えます。
その一方で、クジラとイルカの違いは何か、なぜ大きくなるのか、肺呼吸からエラ呼吸に戻らないのはなぜかなど、基本的なことでも意外と知られていないことも多い。
本書では、ザトウクジラはなぜ跳ねるのか、水族館のトレーナーとクジラと話ができるのか、クジラは増えているのか減っているのかなど、鯨類に関する素朴な疑問から一般にはあまり知られていない意外な事実まで、鯨類研究の第一人者たちがわかりやすく解説しています。通読すると、生物学から文化人類学に至るまで鯨類全般をバランスよく学ぶことができ、科学的な視点で鯨類を理解す……
エネルギーと環境問題の疑問55 みんなが知りたいシリーズ8
地球温暖化対策のために、石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料からの転換が早期に求められている現在において、それらの代替エネルギーとして利用されそのシェアも伸ばしている再生可能エネルギーや効率の良いエネルギーの作り方、利用の仕方をQ & A式で解説。
【はじめに】より
エネルギーや環境に関することで,一般の方々が意外だと思うことは結構多いと思います。一方で,多くの方々が,潤沢にエネルギーを消費した快適な生活を享受しているのも事実です。この40年で日本人の肉摂取量は4 倍,家庭の電気使用量は2倍と豊かになりました。例えば1970年における家庭のエアコンの普及率は7%しかありませんでしたが,2011年には90%に増え,2017年現在も91%程度となっています。この我々が使うエネルギーに伴って排出される二酸化炭素の3 分の1ほどを吸収してくれている海は,急速に酸性化し稚魚や珊瑚等の成育へ……
洞窟の疑問30 ー探検から観光、潜む生物まで、のぞきたくなる道の世界ー みんなが知りたいシリーズ7
日本や世界各地に点在する洞窟ついて、洞窟の定義から 洞窟の種類、有名な観光洞窟等に関することなど、基本的な疑問から、洞窟の生成方法、洞窟内に見られる鍾乳石や生息する生物、洞窟と人の関わりやケイビングというスポーツに関するコアな疑問まで全30問に対して、日本洞窟学会の研究者によるわかりやすい解説、紹介にて回答。研究や調査に関するこぼれ話、雑学的知識などもコラムとして収録。
【はしがき】
全国には誰でも気軽に入れる観光洞窟がたくさんあり,皆さんも一度や二度は入ったことがありますよね。夏はひんやり冬は暖かい洞窟は,親子連れや仲良しグループで賑わっています。
また,観光化されていない洞窟も各地にたくさんあり,それらは洞窟探検家(ケイバー)でないと安全に入ることはできません。さらに,深い竪穴や狭い洞窟,迷路状の洞窟,潜水しないと進めない地底湖などもあり,それらは洞窟探検家だけに入ること……
空気中に浮遊する放射性物質の疑問25 ー放射性エアロゾルとはー みんなが知りたいシリーズ6
読めばあなたもエアロゾル博士!
Q.放射性エアロゾルとは何ですか?
Q.放射性と放射能は違うのですか?
Q.身体に入った場合,測ることができますか?
Q.どのくらいの距離を移動しますか?
Q.吸い込んだものは体のどこへ行きますか?
Q.マスクで防げますか?
Q.福島第一原子力発電所事故で観測されたものは何ですか?
など25 の疑問にエアロゾルの専門家がわかりやすく答えます。
【はじめに】より
本書は,日本エアロゾル学会により企画され,学会理事会で選ばれた委員が中心になって執筆しました。大気中に浮遊する微粒子のうち放射性物質を含むもの,すなわち放射性エアロゾルについて,わかりにくい点をなるべく整理してやさしく説明してほしいという要望に応えようとした本であり,これまで存在しなかった本になります。そうは言っても2011年3月に発生した福島第一原発事故以降,放射性物質や……