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オーロラの謎ー南極・北極の比較観測ー 極地研ライブラリー
神秘的なオーロラはいつの時代も人々の心を魅了してやまない。本書はその美しいオーロラから一歩踏み込み、オーロラをもっと知りたい! に応える内容となっています。最前線で研究を続ける筆者らが南極・北極の比較観測でわかったオーロラの仕組みや特性を科学的にわかりやすく解説します。オーロラのみならず太陽ー地球の相互関係についても知ることができます。
【はじめに】より
オーロラは私たち人類が地球上で目にすることができる自然現象の中でも、最も神秘的で壮大な現象の1つといえる。凍えるような極地の夜空いっぱいに広がり、音もなく舞い、さまざまに形や色を変えるオーロラを目にすると、何ともいえない自然界の不思議に感じとらわれる。
今日では、オーロラの源は太陽から吹き出す高温のプラズマであり、地球を取り巻く磁気圏と呼ばれる空間が太陽活動の影響を受けてオーロラを生み出していることがわかってきた。地球の大気と磁場(……
アイスコア−地球環境のタイムカプセル− 極地研ライブラリー
古きをたずね新しきを知る。
地球環境の将来を予測する上で、古気候古環境の情報は、極めて重要である。
極地の氷床(アイスコア)は、時間分解能が高いこと、過去数十万年前以前まで連続して遡れること、昔の空気そのものを含む環境シグナルを保存していることなどから、地球環境のタイムカプセルとも言える優れた記録媒体である。
本書は、気鋭の研究者達が、我が国のアイスコア研究の成果を分かりやすくまとめた最初の書物である。
【はじめに】より
温故知新。地球環境の将来を予測する上で、古気候古環境の情報は、極めて重要である。人工衛星を含む観測技術や観測網の発展、観測データの集積と活用、スーパーコンピューターを用いた数値予測の進展は、地球環境の将来を予測する上で重要な役割を果たしている。しかし。気象や海洋などの観測が地球規模で実施され、そのデータが蓄積されているのは、せいぜい過去50年である。こうし……