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みんなが知りたいPM2.5の疑問25

PM2.5とは・・・ よく聞くけどイマイチわからない。 そんな方のために18名の専門家が 25の疑問に正確にわかりやすく解説します。 【内容】 2013年1月、中国・北京が高濃度のPM2.5で覆われる様子がニュース等で繰り返し放映され、日本への影響や健康被害などが懸念された。この時初めて「PM2.5」という言葉が日本の一般市民の間にも浸透していったが、その際、一部のマスコミによる扇情的な報道やそれに伴う過剰な反応、また、日中関係の悪化を背景にした短絡的な中国加害者・日本被害者的な見方も相俟って、「PM2.5」という言葉が独り歩きし、正確な情報が伝わりにくい状況になってしまった感がある。 本書は、日本エアロゾル学会に所属する大気微粒子の18名の専門家が、25の代表的な疑問について、できるだけわかりやすい表現で回答・解説したものである。例えば、大気中の微粒子を2.5マイクロメー……

衣服と気候 気象ブックス039

「持ち運べる小さな環境ー衣服」にまつわる 科学と文化のはなし。 ヒトはなぜ服を着るのか? 永年にわたり、衣服を科学してきた著者が、 カラダと着衣、そして気候の関係を徹底追及。 服飾の勉強をしている学生、アパレル関係者はもちろん、 住宅や家電業界など生活環境に関わるすべての方、 必読の1冊です。 【目次】 巻頭インタビュー 著者に聞く「この本を書いて思うこと」 序章 衣服は持ち運びできる微小環境 第1章 衣服の起源  1.1 ヒトー裸のサル  1.2 衣服の起源ー防寒が先か、装身が先か 第2章 現代社会における衣服と気候の関係ーいざ、街頭ウォッチング  2.1 初めの予測  2.2 やってみよう!  2.3 通行人を観察すること1年間  2.4 服種別衣服着用率の年間変動  2.5 日平均気温と服種別着用率の関係  2.6 同じ気温でも……

雲の博物館

世界中の空に広がる無数の雲、 類いまれな雲を、 余すところなく網羅した雲の博物館。 200点をゆうに超える圧倒的な雲の数々。 別天地の風景。 【はじめに】より  いらっしゃいませ。ようこそ『雲の博物館』にお出でくださいましてありがとうございます。御入館になる前に、何故私たちがこの博物館を開設(編集)するに至ったかと、博物館の展示内容を簡単に説明しておきましょう。  著者の一人、菊地が雲の写真や雪の結晶の顕微鏡写真に携わるようになったのは、1957 年北海道大学大学院気象学研究室に入ってからです。1960 年北海道大学アラスカ氷河調査隊員として、やっと出始めたカラーフィルムを使った興奮は忘れられません。その後、1968 年日本南極観測隊員として、昭和基地での越冬観測を初めとして、南極点基地や北極域の各地で雲の写真を撮ってきました。また、山田は1950 年東京大学工学部で写真……

都市を冷やすフラクタル日除け−面白くなくちゃ科学じゃない−気象ブックス037

雨風をしのげない不思議な日除け、一見、役立たずに見えるが・・・。 樹木の形状を模したまったく新しい形の日除け。 隙間だらけのスカスカの構造が、木陰のような 涼しく爽やかな空間を創り出す! 都市を暑くするヒートアイランド対策の救世主 ともいうべきフラクタル日除けにたどりついた 京大ならではの発想と、「科学する」ことの 楽しさがぎゅっと詰まった一冊。 組み立ててフラクタル日除けを実感できる 「シェルピンスキー四面体」のペーパークラフト付き! 【はじめに】より 「フラクタル日除け」は、樹木の形状を模した全く新しい形の日除けです。普通の日除けとは違い、隙間だらけの不思議な構造をしています。このスカスカの構造が、木陰のような涼しく爽やかな空間を創りだします。都市を暑くするヒートアイランド現象と、このフラクタル日除けが、この本のテーマです。  これまで、都市のヒートアイラン……

高層気象の科学−基礎理論から観測技術まで−

 異常気象など気象に起因する自然災害や、地球温暖化など地球環境問題に関連して、気象や大気に関する社会の関心が以前にも増して高まっている。このような状況に対応して関連する書物が多数出版されているが、対流圏と成層圏を対象とした高層大気の観測については、専門的な内部資料が多く、一般向けに詳しく解説したものは少ない。  本書は、高層大気の物理的・化学的な基礎に加えて、高層大気の観測にも重点を置いて、全体を大きく3部にわけて解説した。 第1部は高層大気の物理的な基礎のほか、高層天気図の見方、身近な気象現象のメカニズムなど応用的な分野についても解説。第2部では成層圏オゾンを中心とした大気化学の基礎について、第3部では高層大気の観測方法や観測網について解説。 【はじめに】より  近年多発する異常気象や気象災害などを通して、また地球温暖化やオゾン層破壊などの地球環境問題に関連して、気象や大気に……

井田寛子の気象キャスターになりたい人へ伝えたいこと

酸性雨から越境大気汚染へ 気象ブックス036

 酸性雨は古くて新しい環境問題。100年以上前にヨーロッパの工業都市で見つかったこの問題は、やがて国内にとどまらず、欧米では国境を越えた環境問題として認識されるようになりました。  日本の酸性雨も例外ではありません。世界の関心は現在、生産活動の進展が著しい東アジアの越境大気汚染に集まっています。本書では、酸性雨100年の歴史を振り返り、日本と東アジアの現況を分析するとともに、将来のあり方について述べています。 【はじめに】  1970年代から1990年代にかけて、「酸性雨」という用語が日本のマスメディアを賑わした。  レモンのように酸っぱい雨が降ると、眼がチカチカする。ナイロンストッキングに穴があく。アサガオが脱色する。スギが枯れる。コンクリートが危ない。頭髪は? このような日常生活に密着した説明が頻繁に聞かれた。中国では空中塊とよばれることも伝えられた。だが2000年代になる……

フィールドで学ぶ気象学 気象ブックス034

 屋外での気象の観測を通じて、フィールドワークの魅力を伝える一冊。事例として、大学の社会学部の授業で行った、千葉県流山市のヒートアイランド調査と富士登山実習の様子を紹介。  必ずしも気象を専門としない学生たちが、フィールド調査の手法を身につけていく過程が臨場感たっぷりに生き生きと描かれています。また、豊富に収録されている写真からはフィールド調査の楽しさを感じることができます。現場に出て自ら体験することの大切さは、折に触れて言われることだが、本書はそれを改めて認識させてくれます。学生や学校の先生はもとより、自治体や企業など何らかの形でフィールド調査にかかわる人にお薦めの内容です。 【目次】 第1章 地域環境調査と熱環境観測  1 地域環境マップを作ろう   (1)環境と教育の方向性   (2)沿線開発と失われる緑   (3)環境情報を取得する     a 流域で考えてみよ……

地球温暖化時代の異常気象 気象ブックス033

記録的な猛暑、厳しい寒波・頻発する集中豪雨。温暖化により異常気象は増えるのか?世界の異常気象を原因・被害・対策を含め完全網羅。  ・異常気象を、人間とのかかわりの視点からまとめたもの。  ・これまでに世界で起きた人間社会に関係のある異常気象を網羅。  ・単なる報告にとどまらず、世界を舞台に活躍してきた著者ならではの独自の分析が加えてある。  ・日本ではあまり知られていない地域(外国)の異常気象も紹介。  ・これ一冊で異常気象のすべてが分かる内容。教科書・副読本としても使えるよう体系だてている。 【まえがき】より 2010年の夏、世界各地は猛暑に見舞われた。日本ばかりでなく、中国でも、ヨーロッパの諸国でも、5月ころから、その兆しがあり、6月には記録的な高温が東ヨーロッパの国ぐにを襲った。テレビ・ラジオ・新聞は異常な暑さの写真や記事を連日、報道した。その内容は数年前と比較する……

地表面の熱収支

地球気候を決める最も大きな因子である太陽エネルギーについて、地球の表面における熱収支を計算しています。それまで定性的に扱っていた気候学を定量的な物理気候学へと変革した最初の書。 地球に届く太陽エネルギーをどのように計算したらよいか、そしてそれが気候とどのような関係にあるかを、簡単な数式を交えて説明。 【本書の詳しい内容】  地球に入射する太陽エネルギーは、地球上の自然現象および人間活動を支える最も重要なエネルギー源です。それゆえ、地球表面での太陽エネルギーの動きは、気象学から始まって地理学・海洋学・生物学・農学そしてエネルギー工学などで広く研究されています。  本書は、1956年に旧ソ連のブディコ博士が著した名著『地表面の熱収支』を新しく翻訳し直したものです。ブディコ博士は、地球上での太陽エネルギーの配分を、物理学の基本法則−エネルギー保存則にしたがって体系的に解明しています。……
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