タグ「気象ブックス」 一覧

地球温暖化時代の異常気象 気象ブックス033

記録的な猛暑、厳しい寒波・頻発する集中豪雨。温暖化により異常気象は増えるのか?世界の異常気象を原因・被害・対策を含め完全網羅。  ・異常気象を、人間とのかかわりの視点からまとめたもの。  ・これまでに世界で起きた人間社会に関係のある異常気象を網羅。  ・単なる報告にとどまらず、世界を舞台に活躍してきた著者ならではの独自の分析が加えてある。  ・日本ではあまり知られていない地域(外国)の異常気象も紹介。  ・これ一冊で異常気象のすべてが分かる内容。教科書・副読本としても使えるよう体系だてている。 【まえがき】より 2010年の夏、世界各地は猛暑に見舞われた。日本ばかりでなく、中国でも、ヨーロッパの諸国でも、5月ころから、その兆しがあり、6月には記録的な高温が東ヨーロッパの国ぐにを襲った。テレビ・ラジオ・新聞は異常な暑さの写真や記事を連日、報道した。その内容は数年前と比較する……

地表面の熱収支

地球気候を決める最も大きな因子である太陽エネルギーについて、地球の表面における熱収支を計算しています。それまで定性的に扱っていた気候学を定量的な物理気候学へと変革した最初の書。 地球に届く太陽エネルギーをどのように計算したらよいか、そしてそれが気候とどのような関係にあるかを、簡単な数式を交えて説明。 【本書の詳しい内容】  地球に入射する太陽エネルギーは、地球上の自然現象および人間活動を支える最も重要なエネルギー源です。それゆえ、地球表面での太陽エネルギーの動きは、気象学から始まって地理学・海洋学・生物学・農学そしてエネルギー工学などで広く研究されています。  本書は、1956年に旧ソ連のブディコ博士が著した名著『地表面の熱収支』を新しく翻訳し直したものです。ブディコ博士は、地球上での太陽エネルギーの配分を、物理学の基本法則−エネルギー保存則にしたがって体系的に解明しています。……

飛行機と気象 気象ブックス035

現在の進化したジェット旅客機は、飛行の障害になる現象でも「強の領域」さえ回避していれば安全です。ところが、この領域はごく小さいので、飛行前にこの場所を予報することはできないから飛行中に回避するしかない。もちろん、飛行計画の段階では、気象庁の作成した予想天気図を用いて障害現象に遭遇する確率の小さいコースを選定していますが、それから後の飛行中の回避はパイロットに任されています。  本書は航空気象の経験が長く、航空事故調査委員会での気象解析に携わってきた著者が、ジェット旅客機にとって障害になる現象を解説したものです。これらは一般の人が悪い天気と感じるものとはかなり異なっています。たとえば、低高度でごく短い時間に飛行機の受ける風(ベクトル)が急変すると揚力の急変となり、墜落事故も起きています。これはウインドシヤーと呼ばれ最も恐ろしいものの一つです。障害現象を回避する技術は数値予報の精度が向上した……

海洋気象台と神戸コレクション−歴史を生き抜いた海洋観測資料− 気象ブックス031

幕末動乱期? それは、今日の海洋気象業務の礎が築かれた時代でもあった。  幕末の箱館戦争では、無敵をほこっていた幕府艦隊が自然の猛威の前に、闘わずして敗れ去りました。自然の恐ろしさを知り、海洋観測の必要性を痛感した勝海舟は、船舶からの海上気象観測の報告を義務づけました。 明治期には、中央気象台(現在の気象庁)で行われていました。気象観測データ収集・調査業務は、大正期には神戸海洋気象台にすべての業務が集約され、中央気象台保管の膨大なデータも神戸海洋気象台に集められていました。  関東大震災や神戸空襲など、焼失の危険にさらされながらも、生き抜いてきた海洋観測資料「神戸コレクション」は、他国には類を見ない、長期間にわたる海洋観測の集大成です。近年、地球温暖化研究の基礎資料として活用されており、その価値はさらに高まっています。  本書は、海洋気象台がどのように生まれ育ち、「神戸コレクショ……

畜産と気象 気象ブックス030

日本人は、平均すると1人あたり卵を年間330個消費しています。この数はアメリカ人やフランス人より50個以上多く、日本は世界でも有数の卵消費大国であるといいます。ウシ、ブタ、ニワトリといった肉類の消費も増加傾向にあり、今や私たちの食卓に欠かせないものとなっています。  しかし、家畜の多くは、比較的冷涼で乾燥した西洋の風土ではぐくまれたもので、高温多湿な日本で飼育するためには、気象条件の面で、さまざまな問題がありました。  この本は、多くの気象要素のなかでも最も基本的な感覚である暑さ寒さに、家畜がどう対応し、行動しているのかをまとめたものです。私たちヒトと類似する点があり、また異なっている点もあり、たいへん興味深い内容です。  近年話題になっている家畜と地球温暖化との関係についても触れられています。一般にはあまりよく知られていない、暑さ寒さに対する家畜の本音を知ることができる一冊です。 ……

ココが知りたい地球温暖化2 気象ブックス032

大好評「気象ブックス026 ココが知りたい地球温暖化」の第2弾。温暖化の科学・影響・対策についての25の質問に、専門家がわかりやすく答えています。地球温暖化の謎を解くカギがこの本の中にあります。 【はじめに】より  情報が多く出回っていれば、それでものごとがよくわかるというものではありません。たとえば、地球温暖化をめぐる問題がそうです。テレビや新聞の報道、書店の店頭で見かける温暖化関連の書籍の数は、いまやかなりの数に上っています。それらの中には「進行する温暖化の危機」といったものがあるかと思えば、「二酸化炭素温暖化説は間違い」といった調子のものもあります。いったいどれが本当なのかわからなくなってしまいます。  私たちは国立環境研究所で地球温暖化に関する研究に携わっていますが、2006年11月に、毎月発行しているニュースレター「地球環境研究センター」で、Q&A「ココが知りたい温暖化……

海洋気象講座 【12訂版】

様々な気象・海象現象を解説し、更に高層気象・FAX図・気象衛星図等にも言及。各章末に過去20年の海技試験問題を分類・整理し収録。 [toc] 【はしがき】より  この書は主として三級海技士(航海)から一級海技士(航海)を目指す人たちの教材として執筆したものである。また、教科書としてだけでなく、独習者の参考書としても利用しやすいように、過去の国家試験と対比しながらできるだけ平易に、しかも楽しく学べるようにした。  再版にあたり、より一層の充実を目指すために若干の増改補を行い、さらに高層気象の内容についても補充強化してある。また、海上での実務にも役立つように工夫したつもりである。すなわち、教科書、受験参考書、実務参考書の三位一体による構成を配慮して、三級〜一級の受験と海上の実務を系統的に関連づけた。  本書は第一編を気象、第二編を海洋とし、各章の終わりには過去の国家試験問題を掲載……

地球温暖化予測の最前線−科学的知見とその背景・意義−

地球温暖化のことを知るなら、まず予測についての理解が欠かせません。将来の気候の予測は誰がたて、国際社会はそれについてどのような対策を取るのか。2007年に発表されたIPCC第四次評価報告書を中心に解説。日本が果たしている国際的役割や今後の展望についても触れています。 目次 第1章 地球温暖化問題の発端 1.1 異常気象(極端現象)と地球温暖化 1.2 検証された大気中二酸化炭素濃度の増加傾向 1.3 海洋観測による検証 1.4 地球寒冷化説 1.5 モデルによる地球温暖化の可能性示唆と反響 第2章 コンピュータの進歩と気候モデルの開発 2.1 リチャードソンの夢 2.2 電子計算機の発明とその活用 2.3 数値予報モデルによる天気予報の実現 2.4 予報期間の延長と大気大循環モデルへの発展 2.5 気候システムと気候モデル 2.6 気候変化予測モデルに関……

ヒートアイランドと都市緑化 気象ブックス029

本書は、日本の首都であり、最大の都市である東京を舞台に気象環境の実態、みどりによる環境改善効果、そしてみどり以外の様々な技術も含めた都市環境改善手法について、東京都の環境局職員として現役で活躍する著者が観測経験に基づきわかりやすくまとめたものです。  第1章では、東京におけるヒートアイランドの現状・原因・影響・行政による取組を紹介、第2章では、ヒートアイランド対策の柱である都市緑化とその効果について気象学の観点から解説、第3章では、その他の対策メニューについて紹介しています。  市区町村などの行政レベルのものから、自宅でもできる簡単な緑化まで、幅広い対策法を示した本書をぜひお勧めしたい1冊です。きっとみなさんも、手始めに身近な「ベランダ緑化」に取り組みたくなることでしょう。 【はしがき】より  「みどり」という言葉から何を連想するでしょうか。大自然のみどり、里山のみどり、街中の……

雪と雷の世界−雨冠の気象の科学2− 気象ブックス028

気象学の専門家が、私たちにとって身近な気象現象である雪と雷について一般向けに語った本。雲、霧、雨、雪、雷などといった気象現象は,専門的には雲物理学という学問分野に含まれるものですが、著者はこれを一般向けにも分かりやすいように「雨冠の気象学」と呼んでいます。本書を読めば一見全く異なる現象のように見える雪と雷も、実は深いつながりがあることが分かってきます。  雪の話では、結晶の観察から、雪の博士・中谷宇吉郎の人工雪の実験、降雪と交通事故災害、北海道や日本海沿岸、北極・南極といった極地での降雪現象の観測を中心にまとめられています。さらに、従来あまり注目されることのなかった、露(つゆ)、霜(しも)、霰(あられ)、雹(ひょう)、霙(みぞれ)といった現象も詳しく紹介しているのが特徴です。  雷では、その発生機構に始まり、積乱雲からの宇宙空間への放電現象など、技術の進歩により観測されるようになった、……
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