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グローバル・ロジスティクス・ネットワークー国境を越えて世界を流れる貨物ー
国際物流の歴史、世界の海上輸送、世界各地における陸上貨物輸送などの現況から、中国が進める一帯一路構想や期待の高まる北極海航路といった現在的プロジェクトまで、世界の輸送ネットワークを俯瞰しながら国際物流の現状や実態、今後の動向をやさしく解説。
【発刊にあたって】
柴崎隆一先生を代表編者とした執筆陣が、地球スケールで広がる広域物流ネットワークの書籍を出版されました。海上輸送はもとより、ユーラシアや北米など大陸横断の陸上輸送の実態がつぶさに述べられています。とくにスエズ運河、パナマ運河、北米やシベリアの大陸横断鉄道などの歴史的展開から、最近中国が進めている「一帯一路」構想や地球温暖化によって期待される北極海航路といったきわめて現代的プロジェクトまで、世界中の広域物流ネットワークがきわめて網羅的に、かつ、つぶさに紹介されているところが特長です。物流ネットワークの世界の実際をこれほど広域にわ……
船会社の経営破綻と実務対応ー荷主・海上運送人はいかに対処するかー
船会社の経営破綻に対する備えや対応としては、基本的な部分(品物が届かない事態そのもの)は災害や事故の対応と似通う部分もありますが、事前対応としてどのような船会社が危ないのかを判断する知識や情報収集力が必要とされ、経営破たん発生後には差押えや債権の保全などの対応力が必要とされるなど、特有の対応が必要とされます。
本書では、倒産の基礎知識(種類、関係法令など)、危ない会社の見分け方、経営破綻によってどのような影響を受けるのかなど基本的なことから、具体的な対応策まで解説しています。
【はじめに】より
2016年8月31日,韓進海運は午前8時(現地時間)に取締役会を開き,法定管理を申請することを決議,同日午後ソウル中央地裁破産6部に回生手続きの開始申請書を提出した。
この報道が世界を駆け巡り,同年9月2日現在当該船会社の運航するコンテナ船97隻の船隊(バルク船44隻などを含め船隊合計隻数……
コンテナ物流の理論と実際−日本のコンテナ輸送の史的展開−
コンテナ物流の歴史と現状を膨大な資料と実務家に対する綿密な取材で的確に分析。理論と実務を兼ね備えたコンテナがこの1冊でわかる。
埠頭でコンテナ業務に携わっている方にも参考になります!
2010年「住田正一海事奨励賞」
2010年「日本物流学会賞」
2010年「北見俊郎賞」
を受賞しました。
【内 容】
1950年代、米国のトラック会社のオーナーであったマクリーンによって考案された海上コンテナは、「20世紀最大の物流革新」であるといっても過言ではない。
海上コンテナの普及は、国際複合一貫輸送を容易にしただけでなく、ロジスティクスやサプライチェーンマネジメントを急速に発展させた。コスト削減のためのグローバルなJust in time物流の導入や在庫の削減は、将にコンテナリゼーション抜きでは考えられない。
本書は、コンテナ船が日本にきた黎明期の頃のエピソードや苦労を知る方も……
ビジュアルでわかる国際物流【2訂版】
海運・航空・鉄道貨物輸送と国際複合一貫輸送を中心とした国際物流の基礎的な知識を、現地調査による豊富な資料とともにわかり易く解説。航空貨物輸送や物流企業の合併、提携等の動きも取り入れた改訂版。
【はしがき】より
近年、物流(Logistics)という言葉は世界的に盛り上がり、話題となっている。物流は、工場や倉庫の立地選択から受注処理、在庫管理・荷役、部品やサービスの提供・調達、梱包、倉庫保管、「輸送」(国内、国際)、返品処理、廃棄物の処理および情報処理まで幅広く包含している。この中で国際貿易の下支え役として海運・空輸・鉄道輸送から構成する「国際物流」(国際輸送)の役割は無視できない。
今日、生産・流通・消費の国際化が進むことにより、「国際物流」(Global Logistics)が果たしている機能は一層重要になっている。特に、産業構造の水平分業が進んだ現在では、国際複合一貫輸送が大……
一・二・三級海技士(航海)口述試験の突破【七訂版】
海技試験科目細目に基づきながら、各科目ごとに丁寧な解説を加えるとともに、実践的に試験に出題されるような質問形式で例題を豊富に収録。各種法令などをより現行の出題傾向に即した内容に変更した改訂版。
【はしがき】より
海技試験に口述試験が課せられている理由などについては、本文の「口述試験について(解説)」で述べているとおりですが、口述試験を突破するには、結論的に、海技に関する知識・経験を豊富にもち、それを船舶運航の実際において的確に対応することができるものであることが肝要です。したがって、船内生活によって得た知識・経験を大切にし、これがどのように船舶運航に活かされていたかを思い出して頂きたいと思います。このような観点から本書は、口述試験で問われるであろう問題を重点的に挙げてはおりますが、その目指すところは、海技試験に合格して海技従事者として、船舶運航の指導者となった場合の実力を涵養すると……