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地球温暖化と日本の農業-気温上昇によって私たちの食べ物が変わる!? 気象ブックス046

地球温暖化の影響により、日本の農業にどのような影響があるのか? 全国の農業の現場から得られた実験を元に、その研究や技術がどのように利用されているかを紹介した内容。 【はじめに】 「猛暑の夏」、「ゲリラ豪雨」、「大型台風」と、地球温暖化に起因するとされる現象が異常ではなくなりつつあります。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)第5次評価報告書によると、地球温暖化には疑う余地はなく、その要因は経済成長や人口増加による人為的な温室効果ガス排出量の増加である可能性が極めて高いとされています。日本においても温暖化は着実に進行しており、私たちの社会生活・経済や自然環境に大きな影響を与えつつあります。 農業も例外ではありません。農林水産省が毎年公表している「地球温暖化影響調査レポート」では、日本全国での水稲、果樹、野菜、畜産等における温暖化による品質・収量低下の現状とともに、各地で取り組まれ……

越境大気汚染の物理と化学(2訂版)

越境大気汚染の基礎テキスト!! 環境大気汚染物質の正体は? 大気の構造と運動の仕組みは? 雲ができる仕組みと特徴は? 大気汚染物質が除去される仕組みは? 大気汚染物質の地球上の広がりは? 物理と化学のエキスパート6名が執筆。 正しい知識を学ぶ、待望のテキスト完成。 【まえがき】より 「越境大気汚染」とは,他国で排出された汚染物質が,国境を越えて輸送されることで発現する大気汚染のことをいう。日本では,中国から微小粒子状物質 (PM2.5)の到来が伝えられた2013年1月の騒動以来,毎年のようにマスメディアを賑わし,PM2.5とともに環境問題の一つとして定着した。近年は,日本・中国・韓国の3か国の間で大気汚染対策に係る政策対話が行われ,国際協力と各国内の発生源対策によって大きな進展が見られている。 越境大気汚染という概念は,昨日今日に生まれたものではない。1970……

都市を冷やすフラクタル日除け−面白くなくちゃ科学じゃない−気象ブックス037

雨風をしのげない不思議な日除け、一見、役立たずに見えるが・・・。 樹木の形状を模したまったく新しい形の日除け。 隙間だらけのスカスカの構造が、木陰のような 涼しく爽やかな空間を創り出す! 都市を暑くするヒートアイランド対策の救世主 ともいうべきフラクタル日除けにたどりついた 京大ならではの発想と、「科学する」ことの 楽しさがぎゅっと詰まった一冊。 組み立ててフラクタル日除けを実感できる 「シェルピンスキー四面体」のペーパークラフト付き! 【はじめに】より 「フラクタル日除け」は、樹木の形状を模した全く新しい形の日除けです。普通の日除けとは違い、隙間だらけの不思議な構造をしています。このスカスカの構造が、木陰のような涼しく爽やかな空間を創りだします。都市を暑くするヒートアイランド現象と、このフラクタル日除けが、この本のテーマです。  これまで、都市のヒートアイラン……

酸性雨から越境大気汚染へ 気象ブックス036

 酸性雨は古くて新しい環境問題。100年以上前にヨーロッパの工業都市で見つかったこの問題は、やがて国内にとどまらず、欧米では国境を越えた環境問題として認識されるようになりました。  日本の酸性雨も例外ではありません。世界の関心は現在、生産活動の進展が著しい東アジアの越境大気汚染に集まっています。本書では、酸性雨100年の歴史を振り返り、日本と東アジアの現況を分析するとともに、将来のあり方について述べています。 【はじめに】  1970年代から1990年代にかけて、「酸性雨」という用語が日本のマスメディアを賑わした。  レモンのように酸っぱい雨が降ると、眼がチカチカする。ナイロンストッキングに穴があく。アサガオが脱色する。スギが枯れる。コンクリートが危ない。頭髪は? このような日常生活に密着した説明が頻繁に聞かれた。中国では空中塊とよばれることも伝えられた。だが2000年代になる……

地球温暖化時代の異常気象 気象ブックス033

記録的な猛暑、厳しい寒波・頻発する集中豪雨。温暖化により異常気象は増えるのか?世界の異常気象を原因・被害・対策を含め完全網羅。  ・異常気象を、人間とのかかわりの視点からまとめたもの。  ・これまでに世界で起きた人間社会に関係のある異常気象を網羅。  ・単なる報告にとどまらず、世界を舞台に活躍してきた著者ならではの独自の分析が加えてある。  ・日本ではあまり知られていない地域(外国)の異常気象も紹介。  ・これ一冊で異常気象のすべてが分かる内容。教科書・副読本としても使えるよう体系だてている。 【まえがき】より 2010年の夏、世界各地は猛暑に見舞われた。日本ばかりでなく、中国でも、ヨーロッパの諸国でも、5月ころから、その兆しがあり、6月には記録的な高温が東ヨーロッパの国ぐにを襲った。テレビ・ラジオ・新聞は異常な暑さの写真や記事を連日、報道した。その内容は数年前と比較する……

地表面の熱収支

地球気候を決める最も大きな因子である太陽エネルギーについて、地球の表面における熱収支を計算しています。それまで定性的に扱っていた気候学を定量的な物理気候学へと変革した最初の書。 地球に届く太陽エネルギーをどのように計算したらよいか、そしてそれが気候とどのような関係にあるかを、簡単な数式を交えて説明。 【本書の詳しい内容】  地球に入射する太陽エネルギーは、地球上の自然現象および人間活動を支える最も重要なエネルギー源です。それゆえ、地球表面での太陽エネルギーの動きは、気象学から始まって地理学・海洋学・生物学・農学そしてエネルギー工学などで広く研究されています。  本書は、1956年に旧ソ連のブディコ博士が著した名著『地表面の熱収支』を新しく翻訳し直したものです。ブディコ博士は、地球上での太陽エネルギーの配分を、物理学の基本法則−エネルギー保存則にしたがって体系的に解明しています。……

畜産と気象 気象ブックス030

日本人は、平均すると1人あたり卵を年間330個消費しています。この数はアメリカ人やフランス人より50個以上多く、日本は世界でも有数の卵消費大国であるといいます。ウシ、ブタ、ニワトリといった肉類の消費も増加傾向にあり、今や私たちの食卓に欠かせないものとなっています。  しかし、家畜の多くは、比較的冷涼で乾燥した西洋の風土ではぐくまれたもので、高温多湿な日本で飼育するためには、気象条件の面で、さまざまな問題がありました。  この本は、多くの気象要素のなかでも最も基本的な感覚である暑さ寒さに、家畜がどう対応し、行動しているのかをまとめたものです。私たちヒトと類似する点があり、また異なっている点もあり、たいへん興味深い内容です。  近年話題になっている家畜と地球温暖化との関係についても触れられています。一般にはあまりよく知られていない、暑さ寒さに対する家畜の本音を知ることができる一冊です。 ……

ココが知りたい地球温暖化2 気象ブックス032

大好評「気象ブックス026 ココが知りたい地球温暖化」の第2弾。温暖化の科学・影響・対策についての25の質問に、専門家がわかりやすく答えています。地球温暖化の謎を解くカギがこの本の中にあります。 【はじめに】より  情報が多く出回っていれば、それでものごとがよくわかるというものではありません。たとえば、地球温暖化をめぐる問題がそうです。テレビや新聞の報道、書店の店頭で見かける温暖化関連の書籍の数は、いまやかなりの数に上っています。それらの中には「進行する温暖化の危機」といったものがあるかと思えば、「二酸化炭素温暖化説は間違い」といった調子のものもあります。いったいどれが本当なのかわからなくなってしまいます。  私たちは国立環境研究所で地球温暖化に関する研究に携わっていますが、2006年11月に、毎月発行しているニュースレター「地球環境研究センター」で、Q&A「ココが知りたい温暖化……

地球温暖化予測の最前線−科学的知見とその背景・意義−

地球温暖化のことを知るなら、まず予測についての理解が欠かせません。将来の気候の予測は誰がたて、国際社会はそれについてどのような対策を取るのか。2007年に発表されたIPCC第四次評価報告書を中心に解説。日本が果たしている国際的役割や今後の展望についても触れています。 目次 第1章 地球温暖化問題の発端 1.1 異常気象(極端現象)と地球温暖化 1.2 検証された大気中二酸化炭素濃度の増加傾向 1.3 海洋観測による検証 1.4 地球寒冷化説 1.5 モデルによる地球温暖化の可能性示唆と反響 第2章 コンピュータの進歩と気候モデルの開発 2.1 リチャードソンの夢 2.2 電子計算機の発明とその活用 2.3 数値予報モデルによる天気予報の実現 2.4 予報期間の延長と大気大循環モデルへの発展 2.5 気候システムと気候モデル 2.6 気候変化予測モデルに関……

ヒートアイランドと都市緑化 気象ブックス029

本書は、日本の首都であり、最大の都市である東京を舞台に気象環境の実態、みどりによる環境改善効果、そしてみどり以外の様々な技術も含めた都市環境改善手法について、東京都の環境局職員として現役で活躍する著者が観測経験に基づきわかりやすくまとめたものです。  第1章では、東京におけるヒートアイランドの現状・原因・影響・行政による取組を紹介、第2章では、ヒートアイランド対策の柱である都市緑化とその効果について気象学の観点から解説、第3章では、その他の対策メニューについて紹介しています。  市区町村などの行政レベルのものから、自宅でもできる簡単な緑化まで、幅広い対策法を示した本書をぜひお勧めしたい1冊です。きっとみなさんも、手始めに身近な「ベランダ緑化」に取り組みたくなることでしょう。 【はしがき】より  「みどり」という言葉から何を連想するでしょうか。大自然のみどり、里山のみどり、街中の……
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