タグ「気象・海洋」 一覧

地震と火山と防災のはなし

自然豊かな日本においては、その恵みを存分に享受し独自の文化を育んできた一方、地震や火山噴火などの災害からは目をそらすことはできない。近いうちに起きるとされている南海トラフ地震までを視野に、地震、火山のメカニズムから、それに伴う災害への備え、地域での取り組みなどを分かりやすく解説。 中身を見てみる 【はじめに】 本書は、大学生や高校生に少しでも日本の自然に興味を持ち、防災の心構えを持っていただければと思い、語りかける様に書いた読み物です。 富士山があり、海にも囲まれた日本は、自然豊かで風光明媚な国です。日本人は、山海の幸や温泉など、自然の恵みを存分に生かした独自の文化を育み、現在の日本を創り上げてきました。一方、その自然は、突然の災害を引き起こす原因にもなることはご存知の通りです。2011年の東日本大震災、2018年の西日本豪雨災害、2019年には台風19号が発生し、静岡県……

逆流する津波ー河川津波のメカニズム・脅威と防災ー

川を逆流する津波はどのようにして発生するのか? 東日本大震災以来、注目されることの多い「河川津波」を取り上げ、そのメカニズムから脅威、津波全般に関しての防災・減災の考え方や取り組みをまとめている。<基礎編><応用編><対策編>の3部構成。事例は、著者の活動が東日本大震災の被災地東北:仙台を拠点としているため、大震災時の津波事例が多いが、その他や海外の事例も随所に取り上げ解説。 中身を見てみる 【はじめに】 日本は、過去から津波の被害を受け、得られた貴重な経験と教訓から地域の復興を遂げてきました。この経験の中で、東日本大震災など最近の津波災害で注目されているのが「河川津波」です。 津波は海域から伝わり陸地に来襲しますが、いち早く河口などから入り、河川や運河・水路に沿って内陸奧深くまで遡上(さかのぼっていく)してきます。通常、河川は川上から川下へ流れていますが、……

台風予測の最前線 気象ブックス045

日本に気象災害をもたらす「台風」が発生する仕組みと、それを観測、予測する技術を網羅。台風とは、熱帯低気圧が風速17メートル毎秒以上に発達したもので、全世界で年間80個、北太平洋で26個が発生。日本にはそのうち平均11個が接近、3個が上陸しています。本書では、台風観測と予測技術の最新情報、温暖化と台風、国際協力体制、台風防災の心構えなど、目先の予報だけではなく、将来的な台風研究の見通しまで述べています。 【はじめに】より 地球上にはさまざまな大気現象があります。そのうちわたしたちの生活、生命に大きな影響を及ぼすものの一つに台風があります。台風は毎年のように夏から秋にかけて日本に接近、上陸する、熱帯生まれの低気圧です。台風は、恵みの雨をもたらしてくれる大事な水がめである反面、豪雨による洪水や土石流、高潮による浸水、強風による建造物の倒壊など、物的人的被害をもたらす厄介ものでもあります。……

気象・地震と鉄道防災 気象ブックス044

日本は明治の初めに欧米から鉄道技術を取り入れたが、国土が狭く、厳しい自然条件の日本に鉄道を敷設するにはさまざまな制約があった。建設技術が未熟な時代につくられた線路・トンネル・鉄橋をいかしながら、少しでも安全性と利便性を高めるよう努力してきた鉄道会社の営みを、鉄道技術者の立場からまとめた内容。 【はじめに】 日本の鉄道技術は、自然条件が大きく異なる欧米から明治の初めに直輸入されて以来、南北に細長く急峻な地形のため様々な自然災害が頻繁に発生する国土のきびしい環境条件に適応する努力を絶え間なく続けながら発達してきた。 たとえば、黎明期には技術や資金の制約のためやむをえず災害を受けやすい場所に線路を通さなければならないことが多かったが、その後より安全な場所にルートを変更したり、貧弱な線路設備の取り替えや災害から線路を守る防護設備の設置など、いわゆるハード対策によって、少々の自然外……

レーダで洪水を予測する 気象ブックス043

河川の洪水や氾濫を予測するための技術を紹介。川に流れる水は、その地に降った雨よりも上流から流れてきたものの集積が主である。そのため、河川の上流の降雨と、現地の水位変化の予測が求められる。そのためには、地上に降った雨を測る雨量計よりも、これから降りそうな雨量を予測するレーダ雨量計が有効であり、本書ではその仕組みと活用法を中心に解説する。 氾濫の予測と浸水区域の推定、避難勧告の判断要素など、非常時の行動をまとめ、平時の対策として、ハザードマップの作り方と読み方などを解説。 【はじめに】 昨年も、今年も、洪水被害が繰り返されている。 洪水被害を防ぐため、河川では堤防を築き、ダムで洪水の水を溜めるなどの対策を歴史始まって以来、営々として続けてきた。 構造物による対策で被害は減ってきているが、被害の恐れのある土地をすべて構造物で守ることはできない。これは有史以来、洪水防御の……

火山−噴火のしくみ・災害・身の守り方−

日本は火山国です。火山は大噴火が起これば広範囲にわたって被害をもたらします。しかし、その一方で地球に、そして私たちにさまざまな恵みを与えてくれます。噴火や災害でメディアがにぎやかになった昨今、改めて火山のことを知りませんか? 本書は噴火のしくみ・災害・見の守り方について減災コンサルタントである著者が教える火山のことがわかる一冊です。 【はじめに】より  平成7年1月17日、私は阪神淡路大震災を神戸で経験しました。その後、あっという間に時が過ぎ去ったような気がするし、ゆっくり進んでいるような気もします。日本は地震国であり、火山国です。いつか、ふたたび大規模な地震や火山噴火があります。そのときに役立ってこその対策です。役立つ話でなければ、阪神淡路大震災の犠牲が活かされません。勤務していた神戸海洋気象台は、職員のほとんどが被災者で、気象台の建物も半分が直ちに立入禁止、残りも取り壊し……

河川工学の基礎と防災 気象ブックス040

洪水を防ぐための堤防や水の流れの調節など、見慣れた川にも多くの技術が隠されています。川と人とのかかわりを、科学技術の方面から追求する河川工学の実務者が、基礎知識から洪水ハザードマップまで、よどみなく解説している、「川の取扱説明書」です。 【はじめに】より  河川をめぐっては昔から左岸と右岸、上流と下流の利害が対立しがちであった。洪水時に片方の堤防が決壊するととたんに水かさ(技術的には「水位」という)が下がり、危なかった対岸はじめ近隣堤防が安全になるということがある。水かさが増して堤防を乗り越えそうになると人々は土のうを積んで越水(川の水があふれ出ること)を防ごうとする。対岸の堤防が切れると自分の方が助かるという、せっぱ詰まった状況にあった。  図1は、元荒川の堤防上にある「御定杭」である。洪水時に両岸の間でしばしば険悪な争いになるので代官所が調停して平時から堤防を一定の高さに制限……

新訂 竜巻ーメカニズム・被害・身の守り方ー(極端気象シリーズ5)

いつどこで発生するかわからない「竜巻」の仕組みを、第一線の研究者が、発生する仕組み突風・トルネードとの違いを学び、さらに竜巻から身を守る方法、過去の竜巻事例、最新の情報をもとにわかり易く解説。 【本書のポイント】 ・竜巻の科学的メカニズムをやさしく丁寧に解説 ・過去の事例から日本における竜巻の実態をしる ・最近の竜巻観測について紹介 ・竜巻から身を守る方法を知り、防災に役立てる 中身を見てみる 【はじめに】より 『竜巻―メカニズム・被害・身の守りかた』(初版)は、ちょうど10年前の東日本大震災(2011年)をきっかけに〝極端気象から身を守る〟ことを念頭に執筆を始めました。この10年間、毎年のように甚大な気象災害に見舞われ、命を守る行動が求められています。科学的な観点からも、フェーズドアレイ気象レーダーの開発や日本版改良フジタスケール(JEF)の策定など、新たな……
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